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あなたの小説をピックアップ!

スタッフが毎週ネット小説大賞応募作品から気になる作品をピックアップいたします。
原則選考とは無関係ですが、より多くの優れた作品を多くの方の目に触れていただくことは、
ポイントに関係なく参加できる当コンテストの目的のひとつでもあります。
週1~2回程度の更新をおこなってまいりますので、ぜひご期待ください。

※コンテストではコンテスト参加作品のユーザーピックアップ作品も募集しております。
ピックアップしていただいた作品は可能な限りコンテストで取り上げる他、外部広告でも取り上げる場合がございます。
お勧めの作品がある方は、推薦理由を添えてお問い合わせください。
※推薦理由は作品紹介時に掲載させていただく場合がございます。

お問い合わせ先:novel_narou@crowdgate.co.jp
または、ネット小説大賞公式ツイッターまでご報告くださいませ!

また、もしお勧めしたい作品がコンテストに参加されていない場合は、
作者様の迷惑にならない範囲で当コンテストの紹介をしていただけますと幸いです。


運営感想ピックアップ!

愛と恋の境界線(完結済)

タイトル
愛と恋の境界線(完結済)
作者
ちはや れいめい
あらすじ抜粋
騎士アスターは戦場で右腕を失い、退役した。
祖父の花屋を継いで働くようになったある日、親友夫婦のもとに娘が生まれる。

娘の名前はアイリーン。 アイリーンは成長するにつれアスターを慕うようになる。
アイリーンの想いはただの憧れに過ぎないのか、それとも──

年の差23の恋物語がはじまります。

スタッフコメント抜粋
普段、ここに書かれている愛や恋は、全てファンタジーだから現実ではないからこんな恋物語なんて作り物だと、
冷静にこの作品を読んでいる私ですが、この作品では不覚にも、こんな恋をしてみたいと思ってしまいました。
戦争で失われた右手と引き換えに、二回り近く離れた少女からの恋を得たアスターと
かつて祖父の理不尽な怒りから救ってくれた恩人から、ずっとそばにいたい人へと想いを進めたリーンの
ジレジレがたまらなかったです。
アスターの花と話せる魔法は決してハズレではなく、リーンと暮らしていくための大当たりの魔法だった
のではないかと考えることもできました。

綯交りの旅人 ~異世界旅紀行~

タイトル
綯交りの旅人 ~異世界旅紀行~
作者
西北西
あらすじ抜粋
 目覚めればそこは見知らぬ世界の見知らぬ山中だった。
 前世で手に入らなかった自由を求め旅に出るが、様々な出来事に巻き込まれ、魔物の存在、世界の在り方、
今の根幹に触れ、やがて選択の時が迫る。

スタッフコメント抜粋
 現世での主人公の生い立ちが、父親の身体に乗り移るギミックだけではなかったのが驚きでした。
ようやく得た家族との別れに、これほど意味があるとは。
 屈強な体躯を使っての、ハンターギルドでの活躍。迷宮攻略を経て、
人の形になったサラとのやり取りが興味深かったです。ガイの前世での様々が前振りとして非常に活きていました。
 ガイ本人は生い立ちについて気にしていないといっていましたが、外から眺めれば凄惨そのものです。
だからこそサラのことを思うガイの心が、強く伝わってきました。続きが楽しみです。

元勇者、拾った卵から娘を孵す ~うちの子ちょっと普通じゃない。なんせ翼が生えててめっちゃ強い。あと光る~

タイトル
元勇者、拾った卵から娘を孵す ~うちの子ちょっと普通じゃない。なんせ翼が生えててめっちゃ強い。あと光る~
作者
入江九夜鳥
あらすじ抜粋
仲間と共に世界を滅ぼす壊神の討伐に成功した勇者リオンは、その直後に仲間の裏切りにあってしまう。
何もかもに愛想を尽かしたリオンは山奥での隠遁生活を続けていたが、
拾った卵を温めたところ、どういうわけか孵ったのは翼の生えた娘だった!?

やがてすくすくと育った娘たちの為にも街へと移り住んだリオンと二人の娘だったが、この少女たち、
そこらの魔獣をものともしない超絶戦闘力の持ち主で、しかも美少女。

元勇者にその娘。
世間が放って置くはずも無いが、彼らは我が道をマイペースで進むのみ。
邪魔するようなら殴り飛ばして進んで行く。
そんなリオンと、ちょっと変わった娘たちのファンタジーストーリー。

スタッフコメント抜粋
双子の赤ん坊を育てるための大騒ぎ、とても楽しかったです。
半壊してしてまう自宅等、演出が凝っていました。
ここでオーバリー兄妹との縁も描いたのは、よい構成ですね。
これにより、物語に太い一本の芯が通っていました。
リオンと双子の仲のよさに安らぎを感じます。
因縁をつけられてやり返したのは、爽快なエピソードに仕上がっていました。
またその後の傭兵団との一件は、大いに盛りあがっています。
街を出発する際のオーバリー兄妹とのやり取りは、心に染みました。
続きを楽しみにしています。

夏のかみさま

タイトル
夏のかみさま
作者
伊川なつ
あらすじ抜粋
夏休みに小学生の日菜多は親戚の家に預けられることになる。
そこで出会ったのは浴衣で佇む神社の男性。

夏を詰め込んだひと時を過ごす日菜多は

「かみさまみたい」と、彼に懐いた。

忘れられない夏の終わりとその後の少女のお話。

スタッフコメント抜粋
小学生の日菜多が過ごしたひと夏を描くとても素敵な作品でした。
彼女の人生を変えたミノルおじさんが亡くなってしまったのは悲しいですが、
ずっと一緒に過ごしたわけではないものの、裕翔も同じ気持ちでいてくれることに救われる思いがしました。
最初は周囲の大人と違うことから本当に神様のような存在で子供にだけ好かれるのかな、とも考えましたが、
生身の人間で浮世離れしたところを嫌がられていたというのも分かるようで、やはり悲しさを感じずにはいられません。
ミノルおじさんにとっての日菜多や裕翔も好きな人だったらいいなとしみじみ思います。


災禍のレギオン ~城ごと異世界転移した侍達~

タイトル
災禍のレギオン ~城ごと異世界転移した侍達~
作者
仙洞 庵
あらすじ抜粋
呪術や奇想な忍術が実在する架空の戦国時代。
未だ群雄割拠の白山地域で『四家』に謳われる『諏訪家』が、強力な連合軍に襲われ窮地に立たされる。
滅亡回避に躍起となるなか、気付けば、城ごと見知らぬ地に転移していたのであった――。

スタッフコメント抜粋
戦国の歴史小説と異世界ライトノベルが融合したとても面白い作品でした。
文体もしっかりしてるので軽くなりすぎず、なかなか読みごたえがあったのもよかったです。
また群像劇とある通り、多数の視点で物語が描かれるので世界観を読み取りやすいのもいいですね。
物語ごとに視点となる主人公が変わり、どこから読み始めても違和感がないという点が魅力的だと感じました。
それに加えて主君である諏訪弦矢をはじめ剣の達人である月ノ丞や諏訪家に使える忍びなどなど、
物語を支える個性や魅力を持ったキャラクターが多いのも好印象です。
物語に没入感や親しみが持てるので後々の展開が楽しみに感じられました。


「どうやら地球が最期らしい」

タイトル
「どうやら地球が最期らしい」
作者
見上まくら
あらすじ抜粋
オムニバス形式で書いた地球滅亡までの日常です。
一話ごとに主人公も登場人物も変わりますが、世界観は変わりません。ごく普通の日常です。

スタッフコメント抜粋
短くも印象的な作品でした。
1999年や2012年等、滅亡説に直面した世代に一層刺さる作品だと思います。
最期に何をするか、誰と過ごすか、そもそも本当に地球は滅ぶのか?
あの頃に考えた事を思い出しました。
この世界ではTVに滅亡までの時間が表示され、事実として人々が最期までの一時を過ごしています。
一話ごとに寂しかったり、温かかったり、その人にとって何が大事か、それ程多くない文章の中にその人の人生も見え、考えさせられました。
最期の日の過ごし方はこういった穏やかであったり静かなものが良いと思いつつ、
他にも色々な感情があるのではないかとも思いますので今後の誰かの最期の日常も気になります。


残機∞無限の死に戻り~SSSスキルで難易度『極悪』の運命を切り開く~

タイトル
残機∞無限の死に戻り~SSSスキルで難易度『極悪』の運命を切り開く~
作者
恐怖院怨念
あらすじ抜粋
SSSランクスキルの『死に戻り』を手に入れたミゲルは、スキルと引き換えに『運の良さ』をすべて失い、
まさに死と隣り合わせの運命を生き抜いていく。

とにかく不運。すぐ死ぬ男。それがミゲル・ロイエンバッハ。

けどそのおかげで普通なら繋がりそうにない運命の糸を繋げて、強力な仲間を引き入れたりもする。
そして酷い運命なりに頑張って、そのうち『運命の預言者』扱いとかされていく予定です。

スタッフコメント抜粋
タイトルを読むと一見、ぞっとした感情が巻き上がり、本文を読み始めてしばらくの間はさらに背筋に冷や汗が流れる思いだったのですが、現在更新されている部分まで読み切ると、ミゲル頑張れ、と思わず応援したくなる物語です。
その時点を限られた回数内にやり直しつつ、運命を切り開くスキルがあるで、少しいいなと思いましたが、多大なるリスクを負わなければならないので、やはりお断りします。
ただ、その運命を背負ってしまったミゲルは、最初はメグ、次はロザリーという大切な人を守りつつ、自分の運命を切り開いていかねばならないので、酷な道を辿る分、最後には報われてほしいなと思います。
今後の活動を応援しております。

ヘルツを彼女に合わせたら

タイトル
ヘルツを彼女に合わせたら
作者
高津 ならづけ
あらすじ抜粋
大好きなラジオ番組「R-MIX」を聴こうとした高校生のフクチは、パーソナリティが突然、 若い少女に代わった事に衝撃を受ける。
謎の新人パーソナリティ・ハルカ、彼女の正体は一体?

ラジオが好きな省エネ男子高校生と、
ラジオスターを目指す女子高校生の青春ストーリー。

スタッフコメント抜粋
今まで浸っていた古く渋い一時に、突然「彼女」が現れる。
フクチが受けただろう鮮烈な印象を同じように感じれる冒頭には好感と期待感がありました。
鮮烈な印象のままのハルカも魅力的で、彼女が何者なのか、フクチの日常はどうなるのか非常に楽しみです。

ただ、フクチの一人称(私)には何か意図があるのか気になりました。
普段は俺や僕である事も加え、何かあるなら興味深く何も無いにしては目立ちます。
ハルカもチワワのようなパワフルな声か落ち着いた声か少し気になりました。

題にも趣向が凝らされ、懐古感ある題材に青春!といったフクチとハルカの出会い。
表現の選択にセンスを感じ、このまま拘りぬいて頂きたい独特な世界観ある作品です。

リライト・ライト・ラスト・トライ

タイトル
リライト・ライト・ラスト・トライ
作者
はな
あらすじ抜粋
神獣の守護人は、異世界からやって来る。
守護人の護衛官を務めることになった青年トウイ。そして選ばれた少女・椎名。
彼女の願いは、故郷への帰還ではなく、世界の安寧でもなかった。
──「望むものは、たったひとつ」

スタッフコメント抜粋
長いお話でしたので、読み終えるまでにかなり時間がかかるかと思ったのですが、読み始めたら先が気になり一気に読み終えてしまいました。
特に、独特の世界観と個性ある登場人物たちにとても心惹かれました。
また、トウイとシイナ二人の目線で交互に語る物語は二人の心情が手に取るようにわかり、どっぷり物語の世界に入り込みまるで神獣になった気さえしました。
同じ時間は戻らないけれど、シイナ、トウイや仲間たち皆それぞれに大事な人の死を乗り越え明日への一歩を踏み出せて本当に良かったと思います。
「──けど、それが、『生きる』ってことでしょう?」
神獣にこの言葉を言えたシイナの成長は、一番の驚きでした。

あなたに微笑む

タイトル
あなたに微笑む
作者
八日郎
あらすじ抜粋
手元の本と、電車の優しい揺れ。桜の花のように笑う、名前も知らない彼女。
彼女との出会いがもたらした、「僕」のつまらない日常の変化の話。

スタッフコメント抜粋
たった一度だけ話した思い出が鮮やかに描かれた、儚くも優しい作品でした。
彼女の魅力が伝わってくる描写が印象的です。
その後、話しかけることも話しかけられることもなかっただけに何処か現実感がなくて、
夢であって欲しいと願う気持ちに強く共感出来ました。
彼女に惹かれていく過程もとても丁寧に描かれており、読み進めていくうちに
どんどん惹き込まれていきます。
途中までは悲しかったのですが、最後の山桜に彼女の笑顔を重ね合わせ、
言えなかった想いを口にするシーンの描写が非常に美しくて、そこから
別れを告げた時には主人公と同様に、晴れ晴れとした心境になれました。

カフェ・ルポゼで会いましょう ~コーヒーとめんつゆの違いが分かる男~

タイトル
カフェ・ルポゼで会いましょう ~コーヒーとめんつゆの違いが分かる男~
作者
帆ノ風ヒロ
あらすじ抜粋
小説投稿サイトを利用する35才の会社員、三井照雄。

いつものようにお気に入りのカフェでコーヒーを飲み、
自作の反響を気にする毎日。

鳴かず飛ばずの現状を悲観していた彼だったが、
お目当ての女性店員に声をかけられた事を切っ掛けに、
大きな転機が訪れる。
苦悩と挫折。破壊と再生。
その果てに、彼が見出した答えとは……

スタッフコメント抜粋
素直に山戸さんが“物書きをする黒猫”だと予想して読んでいたので、思いも寄らぬオチに笑いつつも、
最後のライバル宣言はとても気持ちのいいものでした。
投稿をするからには程度に差はあっても反応が欲しいと思うのが大多数でしょうし、
三井の心境はとても共感を得やすいものだったと思います。
山戸さんに下心を持ちつつ、それでも良いと感じたものを素直に賞賛出来る彼の人柄は非常に魅力的でした。
二人ほどの出番はなかったオーナーも存在感は充分で、彼のほうも応援したくなります。
謎のめんつゆ推しもくどくなく、思わずくすりとしてしまうスパイスになっていました。
今後の活動を応援しております。

私に釣りを教えてください!

タイトル
私に釣りを教えてください!
作者
ウヰスキーポンポン
あらすじ抜粋
「師匠! なにとぞ私めに釣りのご指導を!」
春、四月。
見知らぬ美少女から突然声をかけられた遙人クン。
だけどその少女はちょっと変わり者で……?

海に、川に、湖に。高校生二人が繰り広げるフィッシング・ドタバタラブコメディ!

スタッフコメント抜粋
師匠の桐谷と弟子の森川によるやり取り、楽しく読ませて頂きました。
コメディな雰囲気に紛れていくつか伏線が織り込まれており、構成がしっかりしている印象です。
森川の胸が気になって仕方がない桐谷の独白には、笑わせて頂きました。
桐谷の友人である義貴の道化役もよかったです。
桐谷は森川の発言のほとんどを冗談として受け取っていましたが、果たしてそうなのか。
そうした演出が巧妙で、強い引きになっていました。
餌を付けるときのように、釣りでのエピソードにも工夫が見られて、おもしろかったです。

消えたソフトボールの謎~漣中学女子ソフトボール部奮闘記~

タイトル
消えたソフトボールの謎~漣中学女子ソフトボール部奮闘記~
作者
鈴木 りん
あらすじ抜粋
ごく普通の公立中学校、市立漣(さざなみ)中学校。
かつての女子ソフトボール部の強豪は今やたった五人しか部員はいなく、他校との練習試合もできない状況だった。
夏の中体連も終わった夏休み明け、そんな弱小部を襲ったのはボールが何者かによってすべて隠されてしまった
事件だった。
部室に残されていたのは、暗号の記されたたった一枚の紙きれのみ。
果たしてキャプテンの如月南と副キャプテンの高田美里を中心に、彼女たちはなくなったソフトボールを
見つけることができるのか――。

スタッフコメント抜粋
プロローグから、中学生たちの青春物語を期待させますね。照りつける太陽、流れる汗と涙、先輩の引退……
これからのソフトボール部の活躍を想像させます。
事件が起こる前の普段の描写から、彼女たちを見張るかのような怪しげな視線と登場人物、それらの表現が巧みで、
読者を引きつけるのだと感じます。
それぞれのキャラクターの特性が生きたテンポの良い会話が、突きつけられた挑戦状へと立ち向かう少女たちを引き立てていますね。
メインのキャラだけではなく、どこかやる気のない顧問の先生など、登場人物がそれぞれに引き立ち、飽きのこない読み口でした。

魔人といつか食われる少女

タイトル
魔人といつか食われる少女
作者
霧島樹
あらすじ抜粋
人の感情と魂を食う魔人と呼ばれる存在がいる異世界にて。
とある魔人は普通に魂を『料理して』食べることに飽き飽きしていた。
そんな魔人にある日、悪友が囁いた。

「信頼と愛情に満ちた魂を食うのも格別だぜ」

悪友の勧めにより、魔人は一人の少女を拾った。
いつの日か、熟成した信頼と愛情に満ちた少女の魂を食うために。
しかし、ここでひとつの問題があった。
初めに人間の捨て子としてこの世に生を受け、
幾星霜の時を経て魔人となったその男は――

「……それで、俺は何をどうすればいい?」

――おおよそ人間らしい感情が希薄であり、
しかもとてつもなく『不器用』だったのだ。

スタッフコメント抜粋
魔人アベルが少女ミアリムをじっくりと料理していく様子、楽しかったです。
一生懸命に殺そうとするミアリムと、それに動じないアベル。まるで立場が逆のようでした。
嘘をつかない不器用なアベルがとてもよかったです。
また語られる生い立ちのエピソードは、心に染み入りました。
二人が赤い魔人についてやり取りする場面が、一番印象に残っています。
正邪がひっくり返ったような奇妙な内容でユニークでした。
うち解けていく過程がとても丁寧に描かれていて、ラストへと至る構成が素晴らしかったです。
よい心持ちで読み終えることができました。

発達障害の長男と母としての私

タイトル
発達障害の長男と母としての私
作者
遥彼方
あらすじ抜粋
発達障害の長男と母としての私の関わり方の記録というか、私なりの子育てについて、語ろうと思います。
ただし、私は専門家でもなんでもありません。
私は私の息子の専門家なだけです。心理学とか、医学の知識もありません。
きっと正しくないことも語るでしょう。
うちの子とは症状が違うから、参考になんてならない方も沢山いらっしゃるでしょう。 というよりも、症状は一人一人違うのだから、違うのは当たり前です。
ですからあなたは、あなたのお子さんなり、ご家族の方の専門家になって下さい。
願わくば、その切っ掛けになりますよう。

スタッフコメント抜粋
最近では発達障害を理解されやすい環境になったと思います。
しかし、十分な情報がない時代、しかも一人目のお子さんということで、診断が下される前までは、
不安や緊張が常に張り付いている中で生活されていたと思います。
さらに、判明後は専門家になってやろう、と気持ちの切り替えがなければ、現在のお二人の関係が
全く違うモノだったんだろうな、と痛感しました。
このエッセイを通して色々共感し、学ぶ部分が多く、特に第16部分は全ての親御さんに読んでもらいたい
箇所の一つだと思いました。
また、個人的な話ですが、ずっと長男君の傍らにいた次男君の話にとても共感しました。
これからも息子さんたちの笑顔のために、研究を続けてください。

食育小説『 シイタケ大好き(仮) 』

タイトル
食育小説『 シイタケ大好き(仮) 』
作者
gojo
あらすじ抜粋
 シイタケが嫌いな人にシイタケを好きになって貰うための作品を書いてみた、はずだったが何かが違う。
どなたか何を間違ったのか教えてください……

スタッフコメント抜粋
話の内容的には少し長いくらいの文章量をノリと勢いで押されているうちに読み切ってしまった、
面白い作品でした。
海外での椎茸の呼び方や食文化の話など、普通ならダレて適当に読み飛ばしてしまいそうなところも
間に挟まれる陽ちゃんと春子の掛け合いやネタがいい緩衝材になっていて、きっちり目を通したくなる、
いいバランスになっていたと思います。
質問を繰り返してからの怒濤の展開には笑いが止まりませんでした。
歌パートの長さも歌詞のチョイスの絶妙さのお陰で全く気にならず、締めの「なんだこれ?」には
共感するしかなかったです。

魔笛

タイトル
魔笛
作者
Win-CL
あらすじ抜粋
『――街でポイ捨てしただけで死罪になるそうだ』

黒いスーツの男アベル、白いワンピースの少女リィン。
二人は『悪魔憑き』と呼ばれる事件を解決するために、
神々の悪戯《プランキス》と呼ばれた異常現象が起こる地域を回って旅をしていた。

“雨の街【エマルビア】”
“『街にゴミを捨てたら死罪』という異常な規則”
“消える街の住人”

不気味を極める街の中で、二人が見つけた真実とは……?

スタッフコメント抜粋
訪れた街の景色や神の悪戯といった舞台設定。そこから漂ってくる雰囲気がとてもよかったです。
幾何学的な建築物は雨対策のため。街に植物が見かけられないのはゴミを排除するため。
それぞれの設定が補完し合って異常な情景を織りなして、それが余すところなく筆致されていました。
どこか異常を楽しんでいるような印象のアベルと、素直な態度のリィン。二人がやり取りする会話からも、
センスが感じられます。
巧みな描写によって力強く状況が伝わってきました。オチへと至る過程も丁寧で楽しかったです。
おかげで高揚した気分で読み終えることができました。

幼馴染が落ちません!

タイトル
幼馴染が落ちません!
作者
蒼原凉
あらすじ抜粋
俺、仁科和馬には幼馴染がいる。
いろいろあって、俺はその幼馴染、舞坂咲に告白しようと思っているのだが、
なぜかことごとく失敗しているのだ。
それこそ、なんだかの意図しない力が働いてるんじゃないかっていうくらいに。
だが、俺はめげない。なんとしてもツンデレ幼馴染を落として見せる。
これは軽音部に所属する俺たちの学園青春ラブコメである。

スタッフコメント抜粋
良くある幼なじみ同士のラブコメかと思いきや、しっかりと女子の心理描写が書き込まれた恋愛モノで、
大変興味深く読ませて頂きました。和馬の抱える一途な想いと、
咲の踏み出したいけど踏み出せない揺れる乙女心は読んでいてもどかしくてため息が出るほどでした。
そこがこの作品の魅力で、素晴らしい少女マンガを読んでいるかのように、共感することが出来ます。
軽音楽の知識や、小物の使い方も上手く、読者を飽きさせないように書かれていました。
作者様は、読者をキャラクターに感情移入させることが得意なのでしょう。
それは小説において武器になります。これからもこのような作品作りをしていってください。

夕暮れシルエット

タイトル
夕暮れシルエット
作者
羽田宇佐
あらすじ抜粋
三軒先の山田さんが風邪をひいた。
犬のタロウが脱走した。
猫のモモが子猫を生んだ。
そんなことが噂になるほど狭い町。
漠然とした未来に立ち止まったままの山野里穂の目に映るのは、年上の幼馴染み。
田舎町で平和に暮らしていくには少しばかり厄介な想いを抱える里穂が進む道は……。

スタッフコメント抜粋
冒頭の物語への引き込み方が上手く、映画の始まりような映像が浮かびました。
里穂が何に悩んでいるのかと興味が引かれるのは、素朴ながらこのキャラでしか思えない
心理描写ができているからだと思います。
最後の海でのシーンがとても情緒的で、読んでいて胸が軋むようでした。
良い恋愛映画を観たような感覚です。
彼女達がその後どうなったのかを知りたくなりましたが、ここで終わっているからこそ
想像の余地があるのだと思います。
日常の一コマは冗長になりやすいのですが、キャラクターが瑞々しく生きていたので、
それすらも読ませる文章になっていました。
素敵な作品でした。

かつらつららはつまらない

タイトル
かつらつららはつまらない
作者
平賀・仲田・香菜
あらすじ抜粋
私、「桂つらら」は気づきました。
この世界がつまらないのは自分のせいであると。
人生をオモシロオカシクする為に、今日も私は、充実した人生の妄想を繰り広げます。

スタッフコメント抜粋
緩い文体で描かれる緩い妄想が、読んでいて和む作品でした。
そしてそんなふわふわとした話の途中から始まった急展開でしたが、
つららと同じように考え、ずっこけてと、かなり感情移入して読めました。
実はつららが妄想を現実にする力を持っていた、というありきたりなオチではなく、
楓ちゃんや小宮山くんのほうが普通だったという世界観が逆転の発想で面白いです。
「つまる人間になる」から始まり、走れメロスに出てくる特徴的なワードや韻、
小難しい単語を使ったかと思えば緩かったりと、言葉選びもとても好みでした。
一ページの文章量が少なかったこともあり、テンポが良くサクサク読み進められました。

八日目の〝清楚系美少女〟は「はじめまして」とぎこちなく微笑んで

タイトル
八日目の〝清楚系美少女〟は「はじめまして」とぎこちなく微笑んで
作者
シラサキケージロウ
あらすじ抜粋
「僕がタイムリープ出来るって言ったら、どうする?」
友人である園敦から受けたそんな台詞に、江波千晃は唖然とした。
園、突然の〝タイムリーパー宣言〟の目的。それは、一目惚れした〝清楚系美少女〟、池里真春と付き合えるよう、
江波に手伝って欲しかったためであった。

しぶしぶながらもこれを了承した江波は、園に付き合わされて、自分でも気づかぬうちに 同じ一週間を何度も過ごすことになるのだが、幾度目かのループのある日、彼女についての真実を知り……。

スタッフコメント抜粋
物語の題材として利用されているのが『タイム・リープ』なのに、SFを感じさせず、
読みやすいラブコメとして完成されていて面白く読めました。
江波と園の軽快なテンポの会話は読んでいて引き込まれるモノがありましたし、
真春とのほどよい距離感の会話はどこか読者を圧倒する力があったように感じました。
作者様の映画に対する愛情が伝わってくる描写もこの作品の魅力の一つだと思います。
書き慣れている様子の見事な筆致と、タイムリープを利用した構成でこの先もずっと読みたいと思わせる作品です。

仕合せ屋捕り物控

タイトル
仕合せ屋捕り物控
作者
綿涙粉緒
あらすじ抜粋
お江戸永代橋のたもとに、夜な夜な店を出す屋台の蕎麦屋が一つ。
「仕合せ屋」なんぞという、どうにも優しい名の付いたその蕎麦屋には
一人の親父と看板娘が働いていた。
ある寒い夜の事。
そばの香りに誘われて、ふらりと訪れた侍が一人。
お江戸の冷たい夜気とともに厄介ごとを持ち込んできた。
冷たい風の吹き荒れるその厄介ごとに蕎麦屋の親子とその侍で立ち向かう。

スタッフコメント抜粋
この作品を読んでいると、江戸の街並みや『仕合せ屋』がある川のほとりが脳裏に映し出され、
あたかもその場にいるような臨場感を感じました。
また、それぞれの登場人物の感情が緻密に描かれており、特に美代と北川の葛藤が印象に残りました。
さらに、それぞれと疾風との因果関係がはっきり読み取れることから、
作品の背景がぼやかされずに読み手に伝わると感じました。
疾風との決戦の後、自らに入っている『血』や自らが先を読んで実母の疾風に手を掛けたことを悩む美代を
叱り飛ばす利吉の姿は、血はつながっていないながらもどこまでも父親らしさを感じ、
現代にこんな父親いたら非常に頼もしいなと思いました。

いつか目覚める君、もう目覚めない僕

タイトル
いつか目覚める君、もう目覚めない僕
作者
界達かたる
冒頭抜粋
『太陽は?』
 ――月だよ。ちょっと簡単過ぎ。

『じゃあ、空は?』  ――海かな。人によっては、もしかしたら雲って言うかもしれない。

『大地って答える人もいるんじゃないかな。天と地、って言うくらいだし』
 ――ああ、言われてみれば。
 ――海は同じ青色だから、同義語かもね。

『鳥はどうかな? 空と鳥。綺麗な対比』
 ――うん、もしも詩を書くなら、そっち方が、響きがいいね。

スタッフコメント抜粋
まずMeMという発想が面白く、興味深く読み始めました。
植物状態の日々佳の記憶を引きだして会話をしているだけであって彼女の心はこの画面にはない。
機械を使って会話をする少年の姿は切なく「夢は現実かな」の問いかけが悲しく響きます。
読み進めていった先、奈々佳の登場シーンでは鳥肌が立ちました。
ただの切ない恋物語からの話の広がり…とても良かったです。
少年は色々な事から逃げてしまっていましたが、夢は夢。
「夢は現実かな」という言葉の響きが変わり、読んでいるこちらの世界も開けた気持ちになりました。
早く目覚めてほしいです。
30分程で読める作品なのに読後の余韻はとても強く、素晴らしい作品でした。

ハッピーエンドなんていらない

タイトル
ハッピーエンドなんていらない
作者
せせりもどき
あらすじ抜粋
これは例えばの話 論ずるに値しないどうでもいい、もしもの話だ
「もしも、初めからシンデレラが幸せだとしたら彼女は王子様と結婚したのだろうか?」
もし、そうだったら
シンデレラは、見ず知らずの魔女に得体のしれない魔法を掛けられたのだろうか?
0時の鐘が鳴り響いても、王子様と一緒に居たのなら
王子様は彼女を好きになったのだろうか?
そもそも、舞踏会に行くより先に違う人を好きになって結婚していたかのでは無かろうか?
もし、そうなら不幸なシンデレラは
王子にすがるしか
幸せになる選択肢が無かったではないか
どうしてそれを、ハッピーエンドと呼ぶのだろう?

スタッフコメント抜粋
「私に幸せな最後(ハッピーエンド)を頂戴」 「そうしたら三億円(私の全部)をあげる」
というセリフが、個人的にこの作品の中で一番好きだったセリフです。
日常的なのに詩的で童話的でもある、そして人間の心の機微を描いた作品。大変面白く読ませて頂きました。
始めから物語の向きが示されていたためか、読んでいて今どこを読んでいるのだろうという迷子に陥ることなく読破できました。
結城のどこか掴み所無く、それでいてまっすぐな性格には好意を持てます。
千秋は等身大で共感できました。
セリフや言い回しにとても気を遣っているのが透けて見えて、大変良くできているなと思いました。

お嬢さまへの忠誠心を語ったら引かれた俺の話をしようか

タイトル
お嬢さまへの忠誠心を語ったら引かれた俺の話をしようか
作者
しま
あらすじ抜粋
(心の底から、異世界転生対策マニュアルが欲しい……!!)

お嬢さまが然る乙女ゲームの悪役令嬢だと気づいてしまった僕は、お嬢さまが息災であるよう死亡フラグを
整地(物理)することを決意した。
僕自身が攻略対象の従者キャラのようだけど、僕はお嬢さまの従者なんです離れる気はありませ……あれ?
僕の役職はお嬢さまではなく、義弟の従者? 原作と違う?
なっ、何であろうと、お嬢さまはこの身にかえてもお守りします! 絶対に!!

スタッフコメント抜粋
非常に先が気になる作品でした。
本来のゲームもやってみたいと思いましたが、現在のお嬢様が物凄く良い子なのでベルナルドには
頑張って頂きたいです。
日常系かと思う程平和だったので時折挟まる本来のゲームの説明、リズリットの場面は衝撃でした。
歪みや病みが納得できる理由・設定で、日常シーンとのふり幅に今後どんな展開になるのか予測ができず
期待が高まります。
ベルが非常にいい人で納得のハーレム要素なのですが、その関係は時に可愛く時に危く、
ボーイズはラブしませんと分かりつつも今後成長していくにつれてどうなっていくのか楽しみです。

勇者の安息あずかる宿屋が弱くて務まるとお思いですか?

タイトル
勇者の安息あずかる宿屋が弱くて務まるとお思いですか?
作者
留龍隆
あらすじ抜粋
「勇者の安息あずかる宿屋が、弱くて務まるとでも?」
魔物の群れに追われた少女勇者・ナナカが逃げ込んだ宿屋。
そこで出会った相手は、剣も魔法も使えない……しかし世界でも指折りの実力を持った、規格外の宿屋主人だった!
変わり者の宿屋主人・クラギ。彼はその卓越した技能と接客で、あらゆる事件を解決していく。魔物を狩りに行ったかと思えば襲ってきた魔導師を撃退し、世界最強パーティの一員を下し……そんな噂は徐々に広がる、のだが。
「……これもナナカ様の功績ということにしてもよろしいですか?」
「なんでそうなるのっ!?」
目立たず騒がずのんびりと。
勇者の陰で活躍する、変な宿屋の物語。

スタッフコメント抜粋
 宿屋の主人クラギと勇者ナナカ。二人の出会いのシーンが、巧みな構成で組み立てられていました。
二人のキャラクター性を表現すると同時に、置かれた状況が自然に、しかもつぶさに描かれています。
それによって、物語世界にすっと入り込むことができました。
ナナカの心情や疑問は、まさに読み手が感じているものと同じです。
そうしたライブ感が秀逸に感じられます。クラギの謎多き部分はキャラの魅力にも繋がっており、強い引きになっていました。
魔狼や霊鳥との戦闘描写に迫力があります。続きを楽しみにしています。

元社畜さん、異世界で何します?

タイトル
元社畜さん、異世界で何します?
作者
木須田ユーマ
あらすじ抜粋
家では母親にこき使われ、会社では異常な仕事量をこなし、心身共に摩耗していた社畜、工藤優那。
三日振りの睡眠から目を覚ますと、見慣れた自分の部屋ではなく洞窟の中だった。
洞窟の中でステータスを確認すると、魔法やアイテムボックスとネット小説で王道なスキル群が記載されていた。
そのスキル群中、異彩を放つ地球の物品を購入することができるスキル『ネットモール』を所持しているものの、先立つものを持っておらず、ひょんなことから行動を共にすることになったスライムを食べないよう、空腹をごまかすために再び眠り、目を覚ますと魔族の街に保護されていた。
そんなこんなでちょっと割と結構かなり過保護な人達に囲まれ、元社畜は異世界で生きていくことになったのだった。

スタッフコメント抜粋
冒険ものでありながら、元の世界で凄惨な扱いを受けた優那の心の成長を描くヒューマンドラマのようにもとらえることができ、ほのぼのとした雰囲気がより多く感じられ、読みやすいストーリーでした。
人間らしい生活をしていなかった優那は、転移することによってジオやフーガをはじめ、様々な人から守られる存在になっていますが、それは彼女の性格が曲がっていないこと、彼女が別の世界の人間であることを盾に取っていないことなどからこその結果でしょう。
彼女の冒険の続きがとても楽しみです。

よろずの運び屋ディルモット

タイトル
よろずの運び屋ディルモット
作者
ハマグリ士郎
あらすじ抜粋
魔物が蔓延る外の世界で、物質や武器などの荷を運ぶことは決して楽な仕事ではなく、常に危険と隣り合わせだ。
それでも運ばなければ世界は回らない。
食料や水、武器、薬、時には死体をも。
それらを無事に、安全に届けるのが【運び屋協会】に属する【運び屋】である。
そんな運び屋たちが活躍する世界【アッベルド】で、今日も今日とて荷物の依頼を受け、運び屋ディルモットは気怠い面持ちで、王国の貴族街へと足を踏み入れていた。
ろくでもない人生を歩んできたディルモットは、運び屋に転職してからのんびりと楽な荷物運びをして、安酒を飲み煙草を吹かす毎日を送る怠惰な女。
危険などとは皆無の仕事環境なのだ。
今回も、薬にしてはやけに大きい四角い茶封筒を、指定された場所に向かい特定の人物に渡すだけの、簡単且つ金払いの良い依頼……のはずだった。

 ──一人の少年と出会うまでは。

スタッフコメント抜粋
運び屋のディルモットを通じて、世界の有り様が丁寧に描かれていました。
特に民衆と貴族の差がうまく描写されています。
貴族街まで運ばされた荷物の秘密。奪っていた少年の正体。そうした魅力的な謎が随所に散りばめられていました。
それらが一つに繋がっていく流れ方がとてもよかったです。
少年の護衛との追走劇、そして戦闘シーンは丁寧な演出で迫力があります。特に護衛から人間味が感じられました。
秘密の真実もそうですが、少年とディルモットの関係がどのようになっていくのか気になります。続きが楽しみです。

愛の花、その香り―

タイトル
愛の花、その香り―
作者
深崎 香菜
あらすじ抜粋
愛香と愛花は双子の姉妹。
二人は何処へ行くもの、何をするもの一緒だった。
二人で一つの関係。
それはずっと変わらない…。
二人はそう信じていた。

そんなある日、二人の間に生じた“違い”。
それはいつからだったのだろう。
その“違い”をきっかけに物語りは歪み始める…。

スタッフコメント抜粋
歪んだ愛の物語、とても興味深く拝読させていただきました。
冒頭に猟奇殺人のシーンが来ることで読者を惹きつける、うまい匂わせ方でした。
きっと愛香の愛が狂っていて、愛花はそれに翻弄されてしまうのだろう。高校編までは予想通りでした。
だけど、大学編になり佐藤先輩が今まで見せたこともない愛香の一面を引き出して、
今度は愛花の愛が偏執していき、これはどんな結末になるのかわからないぞと思わせます。
その狂った心理の描き方も秀逸で、読み進める手が止まりませんでした。
変ではあるが純愛である――素晴らしい物語だったと思います。

護衛官 マイノール・タイスンの誓い

タイトル
護衛官 マイノール・タイスンの誓い
作者
かわかみれい
あらすじ抜粋
側室腹の王子アイオールと、王宮の片隅にある離宮で育った乳兄弟のマイノール・タイスン。
成人後すぐ王子の護衛官として務めることになるが、護衛の隙をつくようにとんでもない事件が起こり、
王子は心身ともに深く傷付くことに。
自らを激しく責めるマイノール。
彼が護衛官としての自覚を深め、覚悟を決めるまでの物語。

スタッフコメント抜粋
派手な作品ではありませんが、読者の心に訴えかけてくるお話だと思いました。
従来の作品は複数のイベントを詰め込むことで、『展開を予想するワクワク』が高まっていくものが多いです。
しかし、この作品は唯一の事件だけが起こっており、その事件を通してマーノたちの心の機微を描いており、
『展開を予想するワクワク』ではなく『心情の変化に対するドキドキ』が止まりませんでした。
登場人物は少なく、誰もが印象に残りましたが、その中でもアーナン女史は、
マーノの沈んだ心を解きほぐすことができた『第二のお母さん』でした。
彼女の働きなくしては、彼はアイオール王子に負い目をずっと抱きつづけ、
一生、腐っていたのではないかと、考えさせられました。

レッドサン ブラックムーン ―大日本帝国 異聞戦記―

タイトル
レッドサン ブラックムーン ―大日本帝国 異聞戦記―
作者
弐進座
あらすじ抜粋
―喪われた戦争―
1941年、大日本帝国とアメリカ合衆国は太平洋の覇権をかけて一触即発の状況にあった。
合衆国主導の石油制裁により、窮地に陥った日本はついに状況を打破するため対米開戦を決断する。
太平洋の波濤を越えて、日本海軍はハワイ沖に空母機動部隊を送り込んだ。
現地時間12月7日、真珠湾に駐留する合衆国艦隊を奇襲するため、183機の攻撃隊が飛び立って征く。
しかし彼等の奇襲は未遂に終わった。
そこで彼等が目にしたのは、異形の怪物に蹂躙される合衆国艦隊の惨状だった。
その日を境に世界は回転した。
ドラゴンに、クラァケン、ヒュドラ……空想上の化け物が次々と出現し、人類は試練の時代を迎える。

スタッフコメント抜粋
まず文章に読みごたえがあり、読み始めてすぐ物語に引き込まれる「力」を感じました。
太平洋戦争をモデルにした架空戦記でありながら、同時にファンタジーの要素を含んでいるのも面白かったです。
実在の機体・艦名を使ったり真珠湾攻撃の直前にレーダーで攻撃隊が感知されていたことなど
実際にあった出来事を踏まえつつ、正体不明の敵が登場することで予想外の展開に持っていくのが
読んでいてとてもワクワクしました。
それに日・米で同じモンスターを見ながら違う怪物を思い描いているのも国柄が現れるリアルさを感じましたね。
これからの展開がとても楽しみに思える作品でした。

女王のアキレス

タイトル
女王のアキレス
作者
小森日和
あらすじ抜粋
全ての告白を受け入れた時、芹沢の目に映る鈴原夏美の姿は、汚れ傷ついた翼であっても、
頂点目指して舞い上がろうとする女王の姿だった――。
私立N高校三年生の芹沢は、二年生の時から監査委員会の委員長を務めているが、一年間の任期の間に上げた成績は、歴代委員長の中でも最低だった。
そんな芹沢のもとに、三年生として最初の活動となる生徒会長選挙に関する噂が聞こえてくる。
それは、当選確実として立候補した鈴原夏美に関するもので、鈴原は常習の万引き犯だというものだった。
調査に乗り出した芹沢は、鈴原夏美が女王になった由縁を知ることになる。その結果、芹沢に待っていたのは、
過去との対峙と、辛い選択でもあった――。

スタッフコメント抜粋
この作品は生徒会長選挙という日常の中で、万引きをやめたくてもやめられない鈴原の悲痛な叫び、
同じ万引き依存症の里沙を助けられなかった芹沢の後悔が良く描かれており、
読み手側へ現代学園ものという枠組みに収まりきらない訴えかけがありました。
特にコスプレ姿の鈴原を見た時の『同じ目をしているから分かった』という芹沢に対し、
何も知らない高橋が彼女だと気づけなかったことは、まるで他人に無関心な人の本質を表している気がしました。
そんな重たい内容とは裏腹に、周りのしゃべり声までが聞こえてきそうなまでに
読みやすく描かれているので幅広い年代の人が読みやすく、ぜひ読んでもらいたいと感じました。

死神と完全変態する私

タイトル
死神と完全変態する私
作者
くにたりん
あらすじ抜粋
これは、ある女が完全変態するまでのお話。
「長生きなんて無意味、無価値なもの。迎えに来ないなんて死神の職務怠慢だわ」主人公は早乙女百合子90歳。
天涯孤独なヒロインに唯一、手を差し出してくれたのは、臨終のお迎えに来た死神でした。
年の差、百六十歳の二人による純愛ファンタジー。
プロローグからエピローグ、そしてエピローグを読むと、プロローグからもう一度読みたくなる、
ループ小説を目指しております。

スタッフコメント抜粋
鎌を持たない死神の甘い生活というロマンチックな設定に惹かれて読ませて頂きました。
予想以上の出来で驚きました。一文一文見事な筆致で描かれているので、イメージしながら読み進められます。
百合子と死神の甘く切ない距離感がとても良いです。二百歳以上も生きているからでしょうか、
死神は百合子(ジーン)よりも余裕が見えて、それが彼の格好良さに拍車を掛けているような気がしました。
九十歳の老婆だった百合子ですが、それがただの設定でしかなく、彼女の内面に影響しているようには見えませんでした。
九十年生きてきた重みというのを意識して書かれれば、もっと面白い物語になると思います。

今日の魔女の仕事

タイトル
今日の魔女の仕事
作者
ジョン
あらすじ抜粋
魔女のギルドが存在する世界で、主人公の少女、ウォルタは、ある日、森の中で一人の少女、フレイと出会う。
一人っきりでギルドの仕事をしてきたウォルタの日常は、天真爛漫なフレイとの出会いを通して、
大きく変化していく。
魔女の仕事は木の実探しから、魔物退治まで様々。
今日も二人の魔女は、互いの拳を突き合わせ、仕事に臨むのだった。

スタッフコメント抜粋
『魔女』と聞くと暗いイメージがつきものですが、そんなイメージを払拭させるような童話的な物語でした。
数話毎に依頼は完結しつつ、その先の物語へ繋がっていく作品を描くのはなかなか難しく、
とても読んでいて楽しかったです。
主人公のウォルタとフレイのやり取りはとても少女らしく、特にウォルタは男前なイメージが強いですが、
幽霊が苦手という一面も見せ、そのギャップがとても微笑ましいものです。
これからもウォルタとフレイの冒険は続き、また大きな戦いが待っているのだと思います。
今まで出てきた魔女たちも今後、二人の支えになると良いな、と期待してしまいました。
ウォルタとフレイの成長の物語の続きがとても楽しみです。

おいでませ!!無認可幼稚園そろもん

タイトル
おいでませ!!無認可幼稚園そろもん
作者
田中ヒロミチ
あらすじ抜粋
無認可幼稚園そろもんには七十二人の天使がいる。
ここで働く保母さん遠藤恵里には、ちょっとした秘密があった。端的にいえば中二病。 遠藤は日々、園児たちに余計なことを教え続けることに悦びを感じている。
「遠藤先生! 眼帯なんてしてどうしたんですか!」
「あっ、いやこれは別に……ごにょごにょ」
無垢で無邪気で悪意の欠片すらも持たない七十二柱の『あくまで』子どもたちと聖母の戦いが幕を開けない!!

スタッフコメント抜粋
とても楽しい作品で、吹き出す事も多かったです。
設定が珍しく予想はつかないながらも可愛い子供達が出てくるのを期待して読み始めましたが、それ以上に大人達が魅力的でした。
主人公の遠藤は何を言い出すか分からない所があり、山田はそろそろお巡りさんのブラックリスト入りしそうですけど幸せそうで、波留は毎日お疲れ様です…。
佐藤も台詞は少ないですが個性的で負けていません。
そんな確立されたキャラ達の日常ですが読みやすい文章でリズムもよく、一度ハマると終始ツボを緩く押され続ける感覚でした。
毎回終わり方も素晴らしく、今は人物紹介といった感じですが、ここからどういう展開になるのか非常に気になります。

草原の歌 ~20世紀初頭 満州競馬物語~

タイトル
草原の歌 ~20世紀初頭 満州競馬物語~
作者
mafork
あらすじ抜粋
レースで勝つか? 首括るか? 1900年代初頭、滿洲。
舞台となる西賓(シーピン)競馬場は、中華民国、ロシア、日本の三国出資で運営される滿洲の競馬場であった。
借金まみれの牧場主『李文』は、そこで自身の馬『星彩』が覚醒し、優勝することに賭けるが……。
滿洲の競馬は、ただの競技ではない。
来るべき大戦争に備え、軍馬を育てる場所でもあった。
勝利をものにするため、李文は友人の岡本清三と共に、遊牧民の少女に騎手となることを依頼する。
激動の滿洲の片隅で、確かに行われていた、馬と人の営み。
サラブレッドのいない競馬場で行われる、滿洲人と日本人、そしてモンゴル遊牧民による、一攫千金競馬歴史浪漫!

スタッフコメント抜粋
情緒のある物語、心地よく読ませて頂きました。
体躯はよいのだが、成績がふるわない馬『星彩』。現代に通じるこれまでの競技とは違うイギリス式競馬への参加という流れがいいですね。
設定の妙といったところで、なるほどと感じさせてくれました。
遊牧民のスルテを騎手に誘う辺りから、ストーリーが加速しています。
借金返済から始まりましたが、それよりも大きな目標へと切り替わったような気がしました。
清三の立ち回りが面白かったです。ラストに向けての伏線の張り方が秀逸でした。
草原の歌、読み終えた後でよいタイトルだと再確認した次第です。

人間不信になった悪役令嬢はモフモフをご所望だそうです!

タイトル
人間不信になった悪役令嬢はモフモフをご所望だそうです
作者
宇宙人。
あらすじ抜粋
――誰からも愛されずに生きた公爵令嬢アイリス・プライレスは盲愛していた婚約者に捨てられ、心を壊され、
人間に絶望し、自らの手でその孤独な生涯に幕を下ろした。
……はずだった。
何故かもう一度アイリス・プライレスに転生したアイリスは、今度はもう人に期待せず愛されようとする事をやめ、
好きに生きていくことを決意した。
…そしてアイリスは出会ってしまった。
ただ自らを見て好意を好意で返してくれる存在に。アイリスを純粋に愛してくれる存在、モフモフという存在に。

スタッフコメント抜粋
悪役令嬢への転生という昨今ではよく見るテーマではありつつも、最大の癒しとも言えるモフモフを加えることで、
単なる恋物語に終わらないストーリー性を期待させる展開が印象に残りました。
前世での躓きから、人との関わりに躊躇いがあるアイリス。父親からのプレゼント一つにさえ、期待を持ってはいけない、と自らの心を戒める強い意志に心の底から応援したくなりました。
さらに、モフモフの純粋さに、ささくれ立った感情が癒されていく様子に心が和み、これからの二人(一人と一匹)を見守っていきたいと感じました。
『お母様』が部屋に引きこもるようになった理由など、様々な事象に興味は尽くことはなく、今後の展開に期待したいです。

[連載版] 龍の望み、翡翠の夢

タイトル
[連載版] 龍の望み、翡翠の夢
作者
石河 翠
あらすじ抜粋
翡翠のように美しい瞳をした西国の王。白皙の麗人として名高い王には秘密があった。
国王は性別を偽り、男装の麗人として西国を治めていたのだ。
孤独な王を支えるのは、東国から来た男。けれど男にも、西国の王には伝えていない秘密があった。
お互いを思うがゆえに、二人はすれ違う。
伝えたいのは、ただ一つ。愛しているというその想いだけ。

スタッフコメント抜粋
この作品は繊細で不思議な雰囲気を醸し出しています。
しかし、それだけではなく、セイがヒスイを北の塔から救い出す場面は、『王子様がお姫様を助け出す』という王道でもあり、繊細さと王道が同時に存在する作品だと思えました。
また、香梅の恋心はセイにばれていたんだ、というのが、二人の別れの場面で如実に分かり、今から愛する女性を迎えに行こうとしている前なのに、彼女を止めないセイは度量があるな、と思えました。
ただ、叔父が妄執にかられたのは何故か、そして、冒頭で出てきた南国の男たちはヒスイを暗殺することに失敗したから叔父に近づいたのか、そのあたりを具体的に書いても面白いのではないかと思えました。
今後の活動を応援しております。


読者ピックアップ!

自己顕示欲の強い妹にプロデュースされる事になりました

タイトル
自己顕示欲の強い妹にプロデュースされる事になりました
作者
白石マサル
あらすじ抜粋
人は誰でも自己顕示欲を持っている。それが大きいか小さいかの違いはあるが。

中学時代からヲタクでぼっちだった主人公は高校一年の終業式の後、自分の所為で虐められている妹を見てしまう。
妹は気丈に振る舞っていたが、自分の所為で妹が虐められるのは嫌だと奮起する。
「どうすればリア充になれる?」
この言葉を切っ掛けに妹プロデュースの元、リア充になるべく特訓を開始する。
そんな中、妹の思惑を知った主人公だが、妹の為に学校一のリア充を目指すのだった。

読者コメント抜粋
この作品は概ね王道的ストーリーをいく、とみせかけて妹が裏で操っている、
というギミックがかなり面白い作品になっています。
安定したストーリーラインの中で行われるそういった驚きの使い方が上手いと感じました。
むしろ、王道的で落ち着いて、安心して読んでいられる安定感のある物語だからこそ映えた演出とも言えるでしょう。
よろしければご一読ください。

テンノオト

タイトル
テンノオト
作者
オオミヤ
あらすじ抜粋
たましいが

守れ 手を差し伸べろ 一歩を踏み出せ

そう、叫んでいる

そして、その足跡はいつか────

いつか、【私】になるのだ

『異世界』と『人間界』、2つの世界の争いに巻き込まれたちっぽけな少女。
その渦中で、彼女はどう生き、何を手に入れるのか。
それは正に、私だけが知り得る、物語。

読者コメント抜粋
この物語には、面白くなる要素しか詰まってないと思う。
キャラは正に骨肉を得ているように生き生きとしているし、背後には重厚な世界観が見え隠れしている。
シリアス一辺倒じゃなく、時にはショートブレイクなほっこりするシーンも紛れている。
とにかく面白い。もう読んでくれとしかいえない。

人類が増えすぎたので減らしてほしいと頼まれました

タイトル
人類が増えすぎたので減らしてほしいと頼まれました
作者
にゃんきち
あらすじ抜粋
シミュレーション仮説 ー この世界が誰かのコンピュータの上で動いているシミュレーションプログラムではないかという仮説。それはどうやら本当だったらしい。
人工知能エンジニアの俺は納期間近のデスマーチ中、この世界シミュレータを動かしているコンピュータの持ち主に呼び出され、世界の成り立ちと、そして彼が動かしているシミュレータの中で人類が彼のコンピュータのリソースを限界近くまで食いつぶしつつあることを告げられる。
俺は、その原因たる人類を減らして欲しいという依頼を受けた。
受けなければ更なる受難が地球人類に降りかかるらしい。

読者コメント抜粋
空想科学ジャンル一位を連続で獲ってます!
常に5位以内には入る実力派SFです!
あの手この手で、人類を徐々に減らすという面白さ、そしてキャラクターの良さが出ております。
個人的に、神の力を手にした主人公が、それでも人としてルールを設け、悩みながらもお役目を果たしているところが面白く思います。
若干、ワーカホリック気味ですが……。
すぐ書籍化してもおかしくない、実力のある作品です。

片翼の鳥~出会いと別れの物語~

タイトル
片翼の鳥~出会いと別れの物語~
作者
那周 ノン
あらすじ抜粋

 身近な者たちに不幸を呼び込み死に至らしめる呪い。
“喰神の烙印”と呼ばれる力を継承し、永遠を生き続けることを余儀なくされた一人の少女の存在が、
黎明の立役者として一つの手記に残されている。

 少女――、ビアンカは、今は亡き故郷で交わした彼の人との約束を果たすため、
独りぼっちの“渡り鳥”となり、旅を続けていたという。
 そして手記には、その少女が多くの人々と出会い別れていく様が、“物語”として書き綴られていたのだった。

読者コメント抜粋
是非ともお目通しいただきたい個人的に好きな作品があるので、
推薦をさせていただきたくメールをさせていただきました。
重厚な雰囲気の世界観と、緩急のついた独特なキャラ設定。謎の多さなど。
また言葉選びの綺麗さなどがあり、とても好きな作品です。
前作があり続編という形のようですが、それをあまり感じさせない話の進め方なども上手いと思っております。
少し前のラノベという言葉が出来る前のラノベ調といいますか、今のなろう作品ではあまり見かけない公募向けの作品かなとは思います。

皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!

タイトル
皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!
作者
20
あらすじ抜粋

──これは異世界に転生し、魔王に育てられて、魔王に溺愛された私が色々な冒険を経て、一人の人間の王子と結婚し、
一国の妃となるまでの物語である。
人生は小説より奇なり。
そんな言葉がある。
今振り返ってみると、私の人生は、その言葉通りだった。
だって、信じられる?
ただの大学生だった私は猫を庇って、刺されて死んだ。
でも、その後には──“魔王”と恐れられている魔人のパパが出来て。
たくさんの魔族と呼ばれる人達とお友達になって。
私の十倍は大きいドラゴンとは相棒になって。
それから一国の人間の王子様にプロポーズされて。
──そんな素敵な来世が待っていたのだ。

読者コメント抜粋
この作品の主人公は日本から異世界に転生した女の子で、前世ではあんまりいい境遇ではなかったのです。
しかも異世界に転生した後もそれは続き(このあたりは一章最後の方に分かります)、
魔王と恐れられている骸骨の魔人に助けられ魔物の国「テネブリス」で魔王の愛を受けながら育っていきます。
やんちゃなエレナとちょっと天然な魔王パパのやり取りが愛らしくとてもほっこりしてしまいます。
エレナがどこまでもまっすぐな子で好感が持てこんな娘が欲しいと思う今日この頃。
この作品で好きなところはたまに魔王がエレナを光と表現するところです。
エレナは魔王に命を救われましたが、魔王もエレナに救われている。
お互いに思い合う親子に優しい気持ちが溢れてきます。
どうかこの作品がもっと沢山の人の目に触れますように。
臆病なファンからの、ささやかな支援です。

異世界戦記・転魔撃滅ガッデムファイア ~地球から来た転生者どもはすべて倒す! 絶対神の魂を宿した最強の復讐者が、魔炎をまとって敵を討つ超必殺・撃滅譚!

タイトル
異世界戦記・転魔撃滅ガッデムファイア ~ 地球から来た転生者どもはすべて倒す! 絶対神の魂を宿した最強の復讐者が、魔炎をまとって敵を討つ超必殺・撃滅譚!
作者
松本 枝葉
あらすじ抜粋

ザ・セブンルール――。

それは、異世界に転生した地球人に課せられる唯一のルール。しかし、その規則はあまりにも自由すぎた。
異世界にある『惑星ヴァルス』に転生者として送り込まれるのは、原則的に日本人の少年少女のみ。
彼らは謎の女神たちから超常の力を宿した転生武具を授かり、自由気ままに冒険する。
だが、圧倒的な武器を手にした子どもたちは、強大な力に溺れ、他者を傷つけ、醜い心を無限に増長させていく――。
魔法の源である精神共鳴元素『シメレント』が大気に満ちる惑星ヴァルスは剣と魔法と神と魔獣が存在する幻想世界。
そして転生者たちは惑星ヴァルスの神々に気づかれないように密かに増え続けその数はすでに数万人を突破していた。

『これはもはや侵略だ』

永き眠りから目覚めた絶対神は、異世界からの転生者たちに気づいたとたん、彼らを侵略者と断定した。
そして女神・悪魔・界竜・人間の中から選抜したメンバーで新たなる武装組織を編成し転生者殲滅計画を発動させる。
アスコーナ村に住む少年ネインは、転生者たちの邪悪なたくらみによって愛する家族を奪われた。 そして数奇なる運命に導かれ、絶対神の魂をその身に宿したネインは、転生者どもへの復讐を心に誓う。

読者コメント抜粋
 松本枝葉先生の【異世界戦記・転魔撃滅ガッデムファイア ~ 地球から来た転生者どもはすべて倒す!
絶対神の魂を宿した最強の復讐者が、魔炎をまとって敵を討つ超必殺・撃滅譚!】を推薦します。
理由は、面白いからです。でもこれだけじゃ伝わらないのでもっと書いていきますが、
第0章 作品設定を見るとある程度分かると思います。
なろうでは1ページ7万文字の縛りがあることを初めて知りました。
その7万文字使っても人物紹介の一部分までしか書けていない設定の緻密さと量に驚きました。
そしてラノベではあまり見かけない三人称での完成された綺麗な文章に引き込まれます。
気になったのですが、なろうメールをやり取りしている際に10回以上も推敲しているとの返事が来て納得しました。
あらすじの方ですが、よくある日本人が異世界に転生、転移して活躍する話ではなく、
現在数万人単位で異世界ヴァルスへ、地球からの転生者が送られてきているという、
逆というか、あまり見ない設定で新鮮味が半端ないです。

大空へ駆けのぼれ

タイトル
大空へ駆けのぼれ
作者
島村ミケコ
あらすじ抜粋

キツい訓練に厳しい任務、そしてようやく訪れた恋のチャンスに奮闘する青年パイロットと、
彼を取り巻く個性豊かな(?)同僚たち。
日々のフライトもおバカなことも、やるとなったら常に全力! 「やる気・元気・負けん気」で突き進め!

笑いと涙と友情、夢と挫折、緊張高まるスクランブルから渾身の宴会芸まで――航空自衛隊の百里基地を舞台に、
この国の空を守る戦闘機乗りたちの素顔と日常、そして彼らの熱い想いをリアルテイストで描く自衛隊青春記。

読者コメント抜粋
身近なようでいて遠い自衛官という職業。この作品は日夜人知れず日本を守ってくれている自衛隊、
その中でも航空自衛隊の戦闘機パイロットにスポットを当てた作品です。
戦闘機パイロットというと自衛隊の花形のような感じがしますが、
この作品では作者様の緻密な取材に基づいて、パイロットたちの等身大の日常が描かれています。
フィクションで描かれがちな自衛官像とはひと味違う、泥くさくてリアルなキャラクターが織り成す群像劇が見どころです。
日常モノとしてはもちろん、お仕事小説としてもかなり秀逸な作品ですのでぜひご一読を。
自衛隊に詳しい方はもちろん、まったく馴染みのない方でも楽しめる丁寧な一作です。
イナゾーたちと一緒に泣いたり笑ったり、踊ったり恋したりしてみませんか?

桜の木に寄り添う

タイトル
桜の木に寄り添う
作者
月乃結海
あらすじ抜粋

桜の木に託された想いとは……

事故により車いす生活になってしまった橋本なつみ。
前を向きながら生きていく。
昔とは違う姿に戸惑いながらも、今だ忘れられない想い。
友情や恋愛、絆。
人と人との繋がりを大切に……

そして……それぞれが生きていく上で抱えているものとか何か。
大人になり幼馴染のあの男の子と再会するがその先に待っていたものとは!?

あなたには逢いたい人はいますか??

読者コメント抜粋
文章がシンプルにまとめあげられていて、非常に読みやすい小説なので、スラスラと読み進められる上に、
ストーリーも読みごたえがあり、読み終えた後にほっこりしている自分に気づくと思います!
本当にオススメです!

蜘蛛の意吐 ~あなたの為ならドラゴンも食い殺すの~

タイトル
蜘蛛の意吐 ~あなたの為ならドラゴンも食い殺すの~
作者
NOMAR
あらすじ抜粋
結婚式の最中、突如聖堂の天井を破って現れた影が騎士カダールを拐う。
それは下半身は大蜘蛛、上半身は美しい少女。
騎士カダールが子供の頃に助けた蜘蛛が、半人半獣の魔獣になって現れた。
純愛無敵のストーカーの一途な想いが一人の騎士の運命を変える。

屋根の上の拐われ婿と呼ばれるムッツリ騎士と、ドラゴンすら食い殺す蜘蛛な少女の、
ほのぼのでポムンでしゅぴっとしたちょっとだけ変態な毎日。むふん。

読者コメント抜粋
主人公カダールのもとにやってくる、上半身は美少女・下半身は蜘蛛の魔獣「ゼラ」がとにかく可愛いです。
二人の恋物語が進んでいくにつれて、背景も徐々に明らかにされ、その世界観にぐいぐい引き込まれます。
彼らが、人が、魔獣が、最後どういう決断をするのかが非常に楽しみな作品です。

Beyond

タイトル
Beyond
作者
yuji
あらすじ抜粋
世界は1度、災厄によって滅んだ。
当時の人口の7割以上が息絶えたが、退廃的な世界で細々と、しかし粘り強く人類は生き残っていた。

しかし生き残った人類を襲ったのは更なる試練であった。

災厄の終わりを機に突如現れた怪物、喰らう者(イーター)。
今までの生物の常識を遥かに超越したそれは、好んで人間を捕食する習性があった。

神は人類を見放したのか……。
そんな思いを誰もが抱いていたが、それでも生き残る為、人類は一丸となって立ち上がる。

  そんな世界の中で生き、成長していく1人の青年の物語。
彼が切り開く道、選択、その答えの果てにあるものとは……

読者コメント抜粋
この作品は異世界転移、転生のゲーム的な要素を含んだ作品が溢れかえっている
ハイファンタジージャンルの中でも、異彩を放っている素晴らしい作品です。
小説家になろうのサイト内でここまでどストレートなダークファンタジーを読めるとは思っていなかったので、
是非知名度が上がってあわよくば何らかの形で商業作品になってほしいと思いました。
SFチックな要素も含まれていて、多くの謎がある独特の世界観は個人的にツボにハマりました!

悪は滅びた。正義も死んだ。~正義のヒーローと悪のヒロインによる奇妙な異世界冒険譚~

タイトル
悪は滅びた。正義も死んだ。~正義のヒーローと悪のヒロインによる奇妙な異世界冒険譚~
作者
山林 イチョウ
あらすじ抜粋
――変身ヒーローは異世界も救う。

最後の戦いで悪の組織のボスと相打ちになったヒーロー戌亥浩太。
彼は世界の平和と引き換えにその命を失った――はずだった。

しかし、彼はヒーローの力と共に、見たことのない異世界へと降り立っていた。
しかも、そこで出会ったのはかつて倒したはずの女怪人リカルメ。彼女もまた異世界に転移していたのだ。

これは、正義のヒーローと悪のヒロインによる奇妙な異世界冒険譚である。

読者コメント抜粋
私は山林イチョウ先生の「悪は滅びた。正義も死んだ。」を推薦します!
仮面ライダーのような変身ヒーローが異世界にトリップしてしまう話なのですが、
以前倒したはずの女幹部も転生していてそのままヒロインになる流れが新しいと思いました。

異世界ものですが、安易に俺TUEEEEやチートに頼らず与えられた環境をうまく生かして
問題を解決していくところも読み応えがありました!

薬の魔物の解雇理由

タイトル
薬の魔物の解雇理由
作者
桜瀬彩香
あらすじ抜粋
ネアは、歌乞いだ。
魔物を捕らえ契約し、一つの働きに対して、対価として命を削って一つの願い事を叶える。
しかし異世界に落とされ最弱の魔物と契約してしまったネアは、
この世界での唯一の庇護者である第二王子からも婚約破棄を宣言されてしまう。
おまけに、捕まえた魔物のディノは、その凄艶な美貌からは想像のつかない明らかに特殊な嗜好の持ち主だった。
ネアは決意した。
一刻も早く転職して、この厄介な薬の魔物と縁を切ろうと。

一人ぼっちだったネアが、一人ぼっちだった魔物の王様に出会い、 ご主人様大好きな魔物やその他の人外者達と過ごすほのぼのな日常が主線軸です。
美しい世界の季節の祝祭に、おかしな生き物達、そして美味しいご飯と時々大惨事になる事件とお仕事の物語。

読者コメント抜粋
2年以上毎日数千字という文章量に、しっかりとした世界観とたくさんの作りこまれた登場人物達に心惹かれます。
先日書いたばかりのレビューの引用です。
人間と魔物に妖精に精霊に竜といった人外者達が、おいしいご飯を食べたり、狩りをしたり、 お祭りに参加したり、ほのぼのしたり…
復讐を遂げひとりぼっちだったネアが契約の魔物であるディノを初め、領主や騎士、
妖精の王族に仮面だったり選択だったりする魔物や、
終焉や塩の魔物、不思議な生物や竜など、様々なものに出会い
このひどく美しく恐ろしい世界を割と強かに生きていく。
そんな日常を楽しく、時には悲しく、そして幸せに見ることの出来る物語です。
登場人物全員の作り込みがすごく、序盤に名前だけ出てた人物が後に思ってもいなかった登場をしたり、
読んでいてわくわくする気持ちがたくさんです!
100話まではプロローグのように感じ、それ以降は続きが気になってどんどん読み進めていけると思います!
魔術があり人外者もいるファンタジーな美しい世界にどっぷり浸かることの出来るおすすめの小説ですので、
ぜひ読んで見てください。

CHERRY=one night call=

タイトル
CHERRY=one night call
作者
moco.i
あらすじ抜粋
19歳の大下朋(cherry)は留学する先輩の代理で、ピアノバーで(CHERRY)という名前で歌うことになる。
バックコーラスの経験しかない彼女を助けて育ててくれたのは、二人のオカマと一人のニューハーフを始めとする不思議な仲間たち。
そして、それまでの生活では考えられなかった、現代のリアルワンダーランドで出逢ったSHINとの恋。
先輩シンガーでもあるSHINのもうひとつの顔は、ネグレクト経験を持ち、天涯孤独な報道カメラマンでもあった。
自分の生きる意味を求めて、カメラの仕事をするSHINを取り巻く様々な社会情勢。
そんな渦に巻き込まれながらも、懸命に彼を愛する朋=cherry。
お互いを自分のハーフムーンだと信じるSHINとcherryの優しい時間、苦しい時間。
狂いだす運命の歯車。

彼女を支える個性的な仲間たちと、運命の半身SHINとの出逢いからの15年を、リアル社会情勢を背景に描きます。

読者コメント抜粋
理由はただ一つ、とにかく時間を忘れて読みふけってしまう小説だからです。
読みやすい文章でつづられている青春小説ですが、老若男女を問わず楽しめると思います。
ヒロイン朋と彼女の恋人をはじめ、ニューハーフのお姉さん方みんな心が綺麗で、
彼らの心の動きや触れ合いが繊細に描かれているのもいいです。
どんなに言葉を尽くしてもこの作品の良さは表現できない、まずは読んでほしいですね。

魔物を従える”帝印”を持つ転生賢者 ~かつての魔法と従魔でひっそり最強になる~

タイトル
魔物を従える”帝印”を持つ転生賢者 ~かつての魔法と従魔でひっそり最強になる~
作者
苗原一
あらすじ抜粋
最強の賢帝と呼ばれることになるルディスは、魔物を従える”帝印”のせいで不遇な死を迎えた。
千年後の世界に転生したルディスは、これ幸いと冒険者を目指すが……
そこで会ったのは、かつての従魔達だった。
ルディスは表では普通の冒険者として振る舞うも、隠れながら従魔達と暮らすことを決意する。
それはやがて、”皇帝”という裏の顔を持つことになるのであった。
これは元皇帝が、かつての仲間、新たな仲間と共に、最強と平穏な生活を目指し、たまに世界を救う物語。

読者コメント抜粋
元々は皇帝として選択肢というものがなかったルディスは意思を表に出せずにおり、
読んでいて辛さを感じずにはいられませんが、
転生後に自我の感情がかなり出ており、読んでいる私達の心をほっこりさせます。
物語の展開に関しても千年後にかつての仲間が全員集合して無双する、というおなじみの展開ではなく、
かつての従魔がそれぞれの考え方や想いを抱き、各々の道を選んで歩んでいくという物語です。
色々なエピソードの中でもベイツとその後継者との決別は読んでいて、とても共感できました。
この作品の良さはかつて従魔だった者のルディスへの思いや性格が丁寧に書かれている点や、それ故に従魔へ感情移入がとてもし易いところです。
まだ第一章半ばの作品ですが、沢山の方に是非読んでもらいたい作品です。

約束

タイトル
約束
作者
まんまるムーン
あらすじ抜粋
高校生の主人公、岩崎乃海が、ある出来事をきっかけに、運命に導かれていきます。
夢でみたラブストーリーが、自分の前世の記憶だと知った乃海は、祖父の初恋の人探しを通じて、現世で運命の相手と出会います。
お話はいよいよ佳境に!

読者コメント抜粋
祖父と高校生の孫とのそれぞれのピュアな恋愛と世代を超えた繋がりを描いた作品なのですが、
切ないなかにもユーモアがあり、登場するどの登場人物もとても魅力的に描かれています。
特に高校生の主人公とその友人達との日常のやりとりがとても面白く、悲しい物語を悲しいだけじゃないものにしています。
飾らない文体がとても好印象で、重くなりすぎず、テンポ良く読み進めていけます。
とても気に入っていて、毎回の更新を楽しみに読んでいる小説なので、ぜひピックアップで取り上げていただけたらと思い、
推薦させていただきました。

遥かなる帰宅 ~転生王子はいつまでたっても家に帰れない~

タイトル
遥かなる帰宅 ~転生王子はいつまでたっても家に帰れない~
作者
おんた
あらすじ抜粋
マーナガルム王国の第二王子ルーカスは前世の記憶を持って生まれてきた。
しかし残念ながらここは、チートなし、スキルなし、魔法も魔物も何にもない異世界だった。
それならこの記憶を駆使して城を改築! 領地を改革! 内政チートしてやるさ......と思いきや、母の里帰りに同行した結果、国に帰れなくなってしまう。
国でのほのぼのした幼児期や、旅立った後のドタバタと騒々しいながらも楽しい日々。
のんきに第2の人生を過ごすおっさんはまだ知らなかった。
その先に、異世界に転生してきた真の運命が待っていることを!

読者コメント抜粋
チートも魔法もないのがいいです!
王子に生まれちゃったおっさんが、現代の知識を駆使して内政チート&お気楽な冒険&ハーレムなどの話だろうな...と思いきや?!
しっかりとした詳細な世界観に、すぐに惹き込まれました。周りのキャラクターたちに助けられて、転生した幼児が育って大きくなっていく過程がぐっと心を打ちます。中身がおっさんなのでたまに不自然なやり取りがありますが読者にとってはそれもまた魅力の一つです。
なろうには珍しく、本格ファンタジーの香りがします!大好物です。
正直、あまりにも簡単に話が進んでいくご都合主義のハーレム話は巷にありふれていて。読んでいて楽しいのですが、不自然さと飽きを感じます。
遥かなる帰宅は、不自然さを感じません。キャラクターが一人一人特徴を持ち、違う性格で、それぞれに魅力と欠点があり、文章の中で生き生きとしています。
その世界にほんまに生きてるように感じます。
もしかして、1話ごとに話を読み進めると自然にキャラクタ紹介になってる?
周りの国も多い、歴史や特徴も。言語も?
主人公がどんな冒険を今からするのか、これは楽しみ!
ゆっくりゆっくりと進んでいく語り振りが1番の魅力だと思います!
これは是非ともたくさんの人にオススメしたいと自信を持って、推薦します!

忘れじの戦花

タイトル
忘れじの戦花
作者
なよ竹
あらすじ抜粋
「こんな世界だからこそ、俺(私)達はワガママを押し通すために、戦い続ける」

六国戦争期。
この世界では、1つの聖地を求め、6つの国々が魔法を基軸に戦争をしている。
その一角である“キングプロテア王国”の小さな村で、ただの少年と王族の少女が恋に落ちた。

8年の時を経て、王都で再開する2人。
しかし、少年が恋い焦がれた少女との距離は、以前にも増して悲惨なものだった。
国の兵器として、利用される少女。
少女のために、剣を振るう少年。
そして、彼らを取り巻く仲間や、国々の思惑が交差する。

身分という籠の中に囚われた2人。
もがけば、もがく程に自らの矮小さを、歩めば、歩む程に籠の大きさを痛感する2人。
それでも、2人は道の中に希望を見出し、歩み続ける。
これは六国の野望、そして、その中で揺れ動く少年と少女の物語。

読者コメント抜粋
小説家になろう。内において求められるような流行のファンタジーとは違いますが、まっとうなファンタジーです。
こういった作品も注目を浴びてほしい。

怨獄の薔薇姫~異世界転生して幸せになるはずだったのに政治の都合で殺されたので、最強のアンデッドになって復讐します~

タイトル
怨獄の薔薇姫~異世界転生して幸せになるはずだったのに政治の都合で殺されたので、最強のアンデッドになって復讐します~
作者
パッセリ
あらすじ抜粋
少女ルネは10歳の誕生日に王弟派の騎士に捕らえられ、
自分が銀髪銀目の忌み子ゆえに捨てられた王女であることを知った。
そしてルネは『堕落した王に連なる者』として地獄の如き責め苦を受けた末、ギロチンにかけられた。
首が落ちた瞬間、ルネは思い出した。
自分はかつて地球に生きた男・佐藤長次朗であり、神の甘言にたぶらかされてこの世界に転生させられたことを。
そんなルネの前に邪神を名乗る女が現れる。
「憎くありませんか? あなたを半ば騙すようにして転生させた神が」
「憎くありませんか? あなたを勝手な理由で死に追いやった人々が」
「あなたが復讐を望むなら、特別な加護を授けましょう」
ルネは最強最悪のアンデッドとして復讐のため蘇った。
ネームドモンスター"怨獄の薔薇姫"。やがて彼女は世界を……

読者コメント抜粋
主人公が何者かに殺され、復讐するという憎しみが主体の物語ですが、
他と違っているのはずばり主人公ルネを含めた登場人物の愛憎が細やかに描かれているところです。
その中でもルネが体を乗っ取るためだけに殺したイリスとディアナのやり取りはルネへの評価を表しており、
このやり取りが今後どのように関わるのか興味深いです。
また、タイトルはおどろおどろしさを感じ、各部分名と本文との雰囲気の差を感じつつも、
内容に繋がっているので作者様のセンスの良さに感心しました。
一味違う転生ものが読みたい方に、ぜひオススメしたい作品です。

迷宮の眠り姫は竜騎士の呪いを解く

タイトル
迷宮の眠り姫は竜騎士の呪いを解く
作者
鳴田るな
あらすじ抜粋
迷宮に突如投げ込まれた世間知らずの姫が百年の眠りから覚めたとき、その姿は一匹の竜に変わっていた。
覚醒に居合わせた竜騎士に懐いた彼女は、共に行動するうち、迷宮内では竜に、
外では人の姿になる自分の性質を知る。
一方、五年前に迷宮で見つけた宝具を得た代わり竜に乗れない呪いをかけられた騎士は、呪いを受け付けずひたむきに尽くす相棒に、そして迷宮の外で見つけた謎の美女に、それぞれ惹かれていく。
百年前の厄災。五年前の祝福と呪い。眠り姫の正体。
全てが明らかになるとき、大きな試練が訪れる。

――あなたが呼んだ。だから応えた。 世界を知らない二人が手を取り合うまでの冒険譚。

読者コメント抜粋
豊かな景観描写によりファンタジーの空気にどっぷりと浸れて、コミカルに話す登場人物がみな魅力的で、
深い過去を知るほどに目が離せなくなります。
ハッピーエンドを強く願いたくなる作品。
作者様は継続力もあり、完結まで書ききってくれると思いますので、楽しみに更新を追っています。

デ・ビ・ダ・ン!~目指せダンジョンニート物語~

タイトル
デ・ビ・ダ・ン!~目指せダンジョンニート物語~
作者
バージョンF
あらすじ抜粋
下級悪魔の主人公は、魔族養成学校【迷宮科】を卒業しダンジョンマスターの資格を得る。
念願のダンジョンマスターとなった主人公だが、いきなりダンジョンにゴブリンが住み着いたり、
DVサキュバスがやって来たりと、てんやわんやの毎日。自身の持つ固有スキルの所為で
暗黒神のエルアリリーから死の宣告をされ、強制的に高位悪魔将へと進化したり、冒険者や聖騎士、
さらには異世界からやって来た勇者まで攻めてきます。
そんな賑やかなダンジョンライフで彼は念願のダンジョンニートになれるのであろうか??

読者コメント抜粋
よくあるダンジョン攻略物語なのかと思いきや、まさかのNEET希望系悪魔のダンジョン経営物語であり、
こんなダンジョンあったら勇者じゃなくても行ってみたくなると思わず思ってしまう、面白い作品です。
なんといってもこの作品の魅力は、上司でありNEET希望のヨルシアを物理的に攻撃しつつも、
彼に惹かれるリリーナや、なぜか、地上に降りてきちゃう系暗黒神のエリー、
住居・職業を与えてもらったお礼は子々孫々まで忠義尽くします系魔物たちがおりなす
にぎやかダンジョンライフです。
もし、本当に実在したら、攻略せずに住み着ききたい、もしくは全員で力を合わせて攻略方法を一緒に探りたい
ダンジョン系の物語、一度読んでください。

転生した魔法少女~私の領地は私が守護る!~

タイトル
転生した魔法少女~私の領地は私が守護る!~
作者
F。
あらすじ抜粋
W大学政経学部卒業、進路はN.E.E.T &実家戻りが決定してしまった青梅桜子《おうめさくらこ》は、
自暴自棄になりヤケ酒をしていたところ、子供を助けようとして車の前に飛び出し、死亡してしまう。
しかし文字どおり命懸けの行動だったことから、とある神様が善行に報いるとして転生の権利と転生後の能力を授けてくれると言う。
そして転生した先は異世界ファンタジーな剣と魔法の世界であり、桜子ことエレイン・ディクスンは
ユーファリア連合王国国王に仕える大魔道師の孫として祝福されて誕生することとなる。
勇者と魔王と商人と、ラブコメる内政ファンタジーです。

読者コメント抜粋
王道の異世界転生から始まるこの物語は、段々と個性的な勇者や魔王、商人たちが現れ、
そして主人公が魔法少女らしくない魔法をぶっ放す内政物語へと変化していきます。
作者のF。さんは「ネルヴァちゃんは引きこもりたかった模様~鉄道女王になるしかない!~」で
「小説家になろう」らしくない政治作を完結させており、内政ものとしては完成度の高い仕上がりとなっています。
今作ではどこまで内政ものとして貫けるか、これからが非常に楽しみな作品です。

星よ きいてくれ

タイトル
星よ きいてくれ
作者
陸一 潤
あらすじ抜粋
この世界は丸くない。
むかしむかし、丸かった世界は、神々の大戦で砕かれて、二十もの大地と海に砕けてしまったんだそうだ――。
雲海で数珠つなぎになった二十の大地で構成された世界。
その最下層近く、第18海層にある『魔法使いの国』の杖職人サリーとその相棒のジジは、最下層の秘境の国、
フェルヴィン皇国にて目を覚ます。
そこでは大いなる異変が起こりつつあった。
『死者の王』を名乗る者たちにより、王城は陥落。
王族たちは、皇帝を含めた五名がどこかへ幽閉されていて行方がわからないという。
皇女ヴェロニカの嘆願を受け、サリーはフェルヴィン王家の救出に乗り出す。
最初からクライマックスの、大人向け王道ダークファンタジー。

読者コメント抜粋
特筆すべきは「超濃厚ファンタジー」という点です。 さながら、洋書のファンタジーを読んでいるような気分になった小説は、私が読んでいる中でこの「星よ きいてくれ」だけです。
判を押したように定型化している(ように感じる)ハイファンタジー作品の中で、オリジナリティに溢れている。
この小説を、もっとたくさんの人に、読んでもらいたい。だから、推薦します。

転生内親王は上医を目指す

タイトル
転生内親王は上医を目指す
作者
佐藤庵
あらすじ抜粋
「上医は国を医(いや)す、中医は人を医す、下医は病を医す」――

日本史の教師になりたかった、城郭オタクの初期研修医、半井梨花(なからいりか)(24歳、♀)。
当直明けに階段の最上段から転落し、目が覚めると、明治時代の内親王(5歳、美幼女)に転生していた。
元老(おっさん)だらけの逆ハーレムに放りこまれた彼女は、日本の城郭を戦火から救うため、
そして、父と兄を病魔から守るため、奮闘するのだが……

まったりif近代史、開幕!

読者コメント抜粋
明治時代に転生した梨花が史実にはいないはずの『内親王』として活躍する物語です。
教科書に載っているような著名人と渡り合えるだけの知識の多さに瞠目しました。
衣装や作法など細かい部分まで調べられていて、歴史通も唸らすことができる描写ではないかと思いました。
沢山の人に読んでもらいたい傑作です。

神獣の執刀医 ~伝説の生物に対する手術記録、ただし患者は100mを越えるものとする~

タイトル
神獣の執刀医 ~伝説の生物に対する手術記録、ただし患者は100mを越えるものとする~
作者
青空一色
あらすじ抜粋
伝説の生物に対する手術記録、ただし患獣は100mを超えるものとする。

世界を守る幻獣が病気になった。このままでは幻獣と一緒に世界も滅びる。
治療しないと……、でもどうやって?
相手は人より百倍も大きな生物。試しにメスを百倍にしたら人間の身長を超えた。
普通の医師じゃ手に負えない。専門機関を作るっきゃない。
患者が動けなければ病院を動かせ。
救急車じゃ小さければ輸送機を使え。
医療器具は軒並み再開発だ。
それでも足りない身体能力は……幻獣から借りろ。
初期幻獣医クローディア・リドリーの本格医療ファンタジー。

読者コメント抜粋
内容としては召喚獣のような巨大生物の治療です。中でも手術をメインに取り扱っています。
相手が巨大ということもありますが、1匹毎に特殊な能力(目からレーザーを発射したり)を持つため手術の難易度が大幅に上がっています。
それを実際の医療技術を駆使して治療していくのがこの作品の面白い点です。
内容がやや難解ですが、描写も丁寧で、更に作者が自筆の絵で手術の解説も加えているため医療関係者でなくとも分かりやすい内容となっていると思います。
また最後に手術の請求書?を本気で計算しているところも高評価です。
作者の発言どおり、本格医療ファンタジーという言葉がしっくりくる内容かと思います。

君の戦争に捧げるクローンの恋歌

タイトル
君の戦争に捧げるクローンの恋歌
作者
尾張終太郎
あらすじ抜粋
2110年代の未来において、人類の九割には、心をカタチにした武器「心象兵装」が宿っている。
そして心象兵装を持たない一割の人々は「旧人類」と呼ばれ、差別されていた。
愛する家族、そして妹をテロで喪い、毎日を悶々と生きる気弱な少年「ロキル・スノーミー」もその一人である。
しかしある日、彼の前に現れたのは、死んだはずの妹に瓜二つな少女。その出会いから彼は家族の仇であるテロ組織との戦いに巻き込まれていく。

読者コメント抜粋
この作品をお勧めしたのは物語の構築性と、進行性が良くて尚且つ『心』にグッと来るようなストーリーになっております。
これまで見た『なろう小説』の中では凄く良い小説です。
残念ながら、この作品は完結してありますが、古参の方や、新参の皆さんに見て頂けたら良いと思いました。

滅びゆく世界のキャタズノアール

タイトル
滅びゆく世界のキャタズノアール
作者
斉藤タミヤ
あらすじ抜粋
数百年前に突如、天に現れたとされる凶星「キャタズノアール」。
50年周期で世界に凶星が接近する時、魔物達は力を増し始め災厄の具現「黒い霧」が世界を蹂躙する。
黒い霧は空を海を大地を覆い、生ある者を貪り喰らいながら広がり続けていた。
かつて世界に7つあった王国も、すでに4つが滅び世界の大半はすでに黒い霧に包まれつつある。

滅亡が迫りつつある世界の中、それでも人々は道を切り開くのか?
それとも、世界滅亡の未来は変えられないのか?
「災厄の霧に脅かされし人々よ、抗え。生き残るために!」

読者コメント抜粋
イベントから次のイベントに移るテンポが秀逸で、読んでて飽きません。
会話のバランス、ぶれのない人物相関、バトルから次のエピソードへと続く無駄のないストーリー展開。
冒頭だけで非常に読ませる力があります。書き慣れたどころじゃなく、たしかな実力を感じさせる文章です。
なろうで主流の転生転移とは異なる重厚さを感じる異世界もの作品ですのでぜひ!

空音の怪奇譚

タイトル
空音の怪奇譚
作者
如月颯人
あらすじ抜粋
ミステリー×ホラー×ダークホラーが合わさった小説

少女、新島空音はこれからどんな体験をし、壮絶(凄絶)な出来事に出会うのか、
怪奇の正体は何なのか...... 現れた少年とは誰のことなのか。
少女は少年と協力し怪奇を究明しようとする
そして新島空音は悲しみ嘆きながら恐怖を耐えていく。
そして、物語の中で出会った人達とのハプニングも起き、死人も出るのだろうか。

この作品を読めば全てが理解出来るはずです。これは『パンドラの箱』であり
開けてしまったら『何が』起きるのかは予想が出来ません。
不幸になるかもしれない、不運が上がる? 霊障が起きるかもしれません
アナタはそれでもこの『禍々しく不吉』な小説を読もうと思いますか?
それでも『読み』たい方は開けて下さい、ただし責任を負うことは出来ません

読者コメント抜粋
如月颯人さん作品の「空音の怪奇」は話が進むに連れて緊迫感や不安になってくるのでお勧めです。
主人公の空音は序盤では感情移入が難しいと言われていたのですが不思議な事にいつの間にか感情移入が出来てしまい物語を読み進み易くなっています。
後々登場する男主人公の力渡も現れるのですが
最初は主人公と同じく敬語を使うのですが、それは空音の前だけの話であって調査をする時はタメ口です。
何が言いたいかと言いますと、とにかく見てほしいです!



DMM GAMES様によるゲーム賞ピックアップ!

エマニュエル・サーガ ―黄昏の国と救世軍―

タイトル
エマニュエル・サーガ ―黄昏の国と救世軍―
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※外部サイトではありますが、細部までしっかりと作りこまれており、作成の参考となるかもしれません。
ピックアップコメント
1章ではカミラという少女、2章ではジェロディという少年が主人公で、
異なる視点で壮大な戦記が綴られていきます。
50人以上の登場人物が交錯し、舞台となる世界の地理、国家、民族や宗教の設定、歴史年表も作りこまれており、
RPGだけでなく、SRPGにも向いているように感じました。
設定を読んでいるだけで自然とワクワクしてきます。
ゲームライターも様々なタイプの書き手がいます。
メインとなる数人の心理描写が巧みで、深いドラマを作るのが得意な人、
魅力的で印象に残るキャラクターを考案して、刺さるセリフを書くのが得意な人、
膨大な情報量を積み上げ、1つの世界の設定を組み立てるのが得意な人、
色々な人が協力して、ゲームの物語と世界を支えています。

ファンタジーの群像劇や戦記物においては、現実の歴史のような国家の興亡や、
異なる政治的主張の衝突が描かれます。
物語の軸になる主役級の人物が複数いることも珍しくなく、現代人の読者(プレイヤー)が
彼らの悩みや生き様に共感できるかどうかが作品の魅力に直結します。
登場人物が非常に多い場合、異なる立場と思想の人物たちを、短い台詞や描写で表現することも肝になります。



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