
この度は『第9回ネット小説大賞』にご応募いただきまして誠にありがとうございました。
一次選考を通過した1841作品の中から、132作品が二次選考通過となりました。
なお、一次選考後の作品の再評価により、非通過となっていたいくつかの作品が復活作品として掲載されております。
受賞作品が決定する最終結果発表につきましては、
10月上旬を予定しておりますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いでございます。
なお、第9回ネット小説大賞は
『小説家になろう内で開催されている他コンテストとの重複応募を不可』
とさせていただいております。
審査後に通過作品が複数の応募タグを付けられている場合は、以後の審査を希望するかの意思確認をさせていただくことがございます。
通過作品一覧(A~Z順)
※すでに期間中受賞作品として発表が行われているタイトル(第一弾/第二弾)は通過作品からは除外しております。
一次選考通過作品はこちら
| とみー | |
| 日戸有芽 | |
| こまるん | |
| 池中織奈 | |
| morko | |
| 時雨オオカミ | |
| 森たん | |
| 冬月光輝 | |
| 依依恋恋 | |
| 樹(いつき) | |
| 館西夕木 | |
| 姫崎しう | |
| 瀬川弘毅 | |
| キュノスーラ | |
| 高梨愉人 | |
| 玉響なつめ | |
| 福富 司 | |
| 磯部勝彦 | |
| アマラ | |
| 守雨 | |
| 豆内もず | |
| てぃる | |
| 佐々森渓 | |
| かぷせるこーぽ | |
| シェリンカ | |
| シェング | |
| 裕道 麩葱 | |
| さとう | |
| 春無夏無 | |
| 前原穂垂 | |
| 山夜みい | |
| 九藤 朋 | |
| ほねのあるくらげ | |
| 暁 晴海 | |
| 日進月歩 | |
| あっきコタロウ | |
| 雪車町地蔵 | |
| 頼爾 | |
| 家紋 武範 | |
| ニセ@梶原康弘 | |
| しまねこ | |
| 蓮池太郎 | |
| けい | |
| 武田コウ | |
| 八神鏡 | |
| 有沢真尋 | |
| 魚崎 依知子 | |
| 秋乃ゆず | |
| ξ˚⊿˚)ξ <ただのぎょー(Gyo¥0-) | |
| リン | |
| 来須みかん | |
| 谷尾銀 | |
| 彩瀬あいり | |
| たまごかけキャンディー | |
| 鈴谷 | |
| アンリ | |
| ミソネタ・ドざえもん | |
| 京泉 | |
| 菜々 | |
| 緋色優希 | |
| 井上数樹 | |
| マキザキ | |
| 佐倉涼 | |
| 枕元 | |
| ぽん | |
| これ | |
| エクスボーン | |
| こたつ猫 | |
| 霧水 三幸 | |
| アル | |
| 猫じゃらし | |
| 天見ひつじ | |
| 排他的論理積 | |
| 結城 からく | |
| 長埜 恵 | |
| 流々 | |
| おめがじょん | |
| 鶯埜 餡 | |
| 悠樹 | |
| 屋月 トム伽 | |
| 灯色ひろ | |
| のこのこ大王 | |
| くまだ乙夜 | |
| 菱川あいず | |
| 葛生雪人 | |
| 無道 | |
| ビオラン | |
| 波多野まな | |
| 南光 | |
| 陸 理明 | |
| 征夷冬将軍ヤマシタ | |
| 藍碧 | |
| 乃中カノン | |
| もり | |
| 六つ花 えいこ | |
| 奏 | |
| 白色矮星(非テンプレ応援団) | |
| 九十九清輔 | |
| 咲倉 未来 | |
| つづれ しういち | |
| 神原月人 | |
| コモンレール | |
| 春野きいろ | |
| ふか田さめたろう | |
| 居茅きいろ | |
| 京野うん子 | |
| だるっぱ | |
| 新名天生 | |
| 魔人ボルボックス | |
| 溝上 良 | |
| 港 トキオ | |
| いちる | |
| 菜っぱ | |
| 高見 梁川 | |
| あさな | |
| 笹倉のり | |
| コヤギ芽衣 | |
| 南野 雪花 | |
| ハーーナ殿下 | |
| ネコクロ | |
| 詠人不知 | |
| 氏原ゆかり | |
| 野山 歩 | |
| 天野 悠希 | |
| 水仙あきら | |
| 若庭葉 | |
| 飛野猶 | |
| 青井孔雀 | |
| 鹿の子 | |
| 別所 燈 | |
| 篠崎京一郎 | |
| 雨音AKIRA |
コンテスト書籍化作品へのご支援、まことにありがとうございます。
第4回受賞作、棚架ユウ先生の「転生したら剣でした」第12巻が9月24日に発売!
イラストは『るろお』さんが担当しております。
猫耳少女と共に剣としてその銘を異世界に刻み込め!
大人気無機物転生ファンタジー最新刊! 
本作は全国の書店他、Amazon等のネット書店でも購入可能となっています。
なお、Amazon限定で
・棚架ユウ先生書き下ろし短編
・るろお先生によるカバーアート
・グッズ用描き下ろしピンナップ類も収録したフルカラー冊子
など豪華特典が付いた限定版が発売となります。
特典の詳細はこちらをご確認下さい。
また、comicブーストではコミカライズも好評連載中!
第1話~第3話まで無料で読めるので、こちらもぜひチェックしてみてください!
次回の更新もお楽しみに!
【12巻あらすじ】
街を混乱に陥れた神剣ファナティクスの刀身を破壊した師匠とフラン。
事件も一段落ついたと安心したのもつかの間、残されたファナティクスの欠片が
ベルメリアを暴走状態へと洗脳してしまい、再び街は混沌と化してしまう。
師匠とフランはベルメリアを救うため、再度ファナティクスへ挑むのだが……。
シリーズ情報はこちらをご覧ください。
ネット小説大賞では、受賞作品の商業作品化に向けた最新情報をお届けしてまいります。
皆様ぜひご注目くださいませ。
ネット小説大賞にご応募いただきまして、誠にありがとうございます。
第9回で行われております『毎月応援イラストプレゼント企画』の
8月当選作品のイラストが完成いたしましたので、発表させていただきます。

作品名:拝啓、梟のあなた
キャラクター名:梟
著者:奥山柚惟 イラスト:長船
投稿小説の方も、ぜひご覧になってみてくださいね!
その他の応援イラストはこちらをチェック!
引き続きネット小説大賞をよろしくお願いいたします。

今回のピックアップ作品
趣味が渋い銀髪美少女同級生と気が合うのは、多趣味な俺だけらしい件
(著:乃中カノン)
【ジャンル】
現実世界〔恋愛〕
【あらすじ】
司総司(つかさ そうじ)が所属するクラスには、人気はあるが男の噂を聞かない恋愛鉄壁の銀髪の美少女、極夜真白(きょくや ましろ)がいる。
陽キャでも陰キャでもなく、ちょっと多趣味なくらいの普通の学生である総司は、彼女とは同級生であること以外はそれほど関わることなく生活していた。
だが、ある日たまたま呼ばれた食事会で、ポツンと座っていた真白に話しかけるも、たいしたことは何も起こらなかったが、それが一つのきっかけになった。
翌日、何気なく趣味であるボードゲームを物色しに専門店に訪れると、そこには真白がいて…………
彼女と話してみれば、真白は少々女子高生らしくない趣味のせいで、趣味の合う人がおらず悩んでいた。
けれども、総司は彼女の趣味の殆どに理解があり、初めて真白は自分と趣味が合う人を見つける。
そうして、始まる美少女同級生との関係。
一緒にボードゲームをしたり、スポーツ観戦、温泉巡り、釣りなどをするようになる。
ただの気が合う友人だと認識していた総司は徐々に真白に惹かれるようになり、真白も総司に対して心を開いていく。
趣味を通して、いつしかお互いを好きになっていく――そんなお話です。
【登場人物】
☆司総司(つかさそうじ)
本作の主人公。
相手の立場になって考えたりと、場の空気が読める高校一年生。様々な物事に興味があるようで、多趣味に通じている。
偶然に見かけた雑誌への言及を切っ掛けにして、美少女クラスメイトである極夜真白と知り合うこととなる。
好きなゲームや日々の自炊などを通じて、総司と真白の距離は縮まっていく。しかし総司は周囲の視線を気にするところがあり、二人の関係は果たして……。
☆極夜真白(きょくやましろ)
ヒロイン
整った顔立ちや白磁のような肌を持つ、文句なしの美少女。特に輝くような長い銀髪に魅了されている男子生徒は多い。
『恋愛鉄壁』との噂が立つほどに非常にもてて、それでいて誰にも靡かない模様。女子生徒にも人気があり、周囲には常に人だかりができているほどである。
ふとしたことで総司に趣味の将棋を知られてしまう。他にも渋い趣味を持つ真白は、ゲームの遊び相手として総司と一緒に過ごすように。
怪我した総司に責任を感じたりと、優しい一面も持つ。
☆馬竜飛角(うまだつとかく)
関西弁を喋り、野次馬な性格なのか総司のことが放っておけない友人。
からかわれるので総司はいろいろと隠したがるようだが、越えてはいけない常識はわきまえている模様。人間関係を分析したりと、チャラさとは別に侮れない面を持つ。
雪菜は恋人同士であり、総司や真白を含めた四人で遊びにでかけることも。
☆五十嵐雪菜(いがらしゆきな)
飛角の恋人。
総司もよく知った人物であり、軽口を交わすほどの親しい仲。何かとヤンチャな飛角の手綱を握る、真白とは別のタイプの美少女。
飛角とは似合いの、お互いに口が達者なカップル。総司としては雪菜や飛角に真白との仲を知られたくなかったようだが、無駄骨に終わる。雪菜が加わることで、ゲームのメンバー集めとしても大きな進展が。
人間関係は時として投げられたサイコロのようで、稀に奇跡的な目がでることもあります。司総司と極夜真白がお互いを意識したのも、鞄から転げ落ちた一冊の雑誌が切っ掛け。そこから始まる二人はとても自然体で、それでいてとっても甘いです。
真白はスマホのソシャゲもやりますが、他に自ら渋いと評するボードゲーム類も大好き。将棋やリバーシ、そして麻雀にも興味津々。総司の趣味と重なっていて、一緒に興じるようになる日々は、高校生の総司は誰にも知られたくない秘密。なぜなら真白はクラスで人気者の美少女であり、総司は目立たない『普通』の生徒だからです。
こっそりと真白との仲を深めていく総司ですが、悪友と言うべきか親友と言うべきか迷う馬竜飛角にはお見通しです。大阪弁によるツッコミに辟易しつつ、まんざらでもなさそうなところが、等身大の高校生に感じられます。
飛角の恋人である雪菜にも知られてしまう大失態は、やがてよい方向へと傾いていました。例えば麻雀は普通、四人でやるもの。ボードゲーム好きにとってメンバーが増えるのは、とても幸せなことなのです。
渋い趣味はインドアのみあらず。真白は釣りにも興味津々だったりと、アウトドアな遊びに興じるエピソードも。高校生なので、もちろん夏にはプールにも出かけます。飛角と真白も一緒なので、自然とカップル成立なのですが、果たしてどうなることか。
プラモデルやボトルシップ作りでは、精神力と器用さが求められます。そういうのが大好きな総司と真白が共同で組み立てたりしたのなら、どうなってしまうのか。のめり込んで折角のチャンスに気づかなかったりするのが、二人らしくとてもいい感じです。
料理に関するいろいろも、今作の面白いところです。総司の酷い自炊生活を見かけて、力を貸す真白。二人で一緒に買い物へ出かけたり、一緒にキッチンに立ったりする姿はまるで夫婦のよう。美味しい料理に男は弱いもの。同じ食材を使ってもまるで違う料理を作ってしまう真白が、総司には輝いて見えたことでしょう。気づかぬ間に、こっそりと胃袋を掴まれたのかも知れません。
自室のエアコンが壊れたことで、総司が迷いこむこととなる真白の娯楽部屋には誘惑がいっぱいです。漫画やゲーム機などの他にも、男子高校生にとっては刺激的な展開も。
どうやら真白の渋い趣味は、彼女の父親からの影響が大のようです。
総司の将来を決めかねないフラグがいくつも立っているように思えるのですが、今後の楽しみとして知らなかったことにしておきましょう。
総司にとって内緒にしておきたかった真白との仲ですが、次々とばれています。
注意力散漫なのか、それとも運命のなせるわざなのか。ついには『とある人物』にも……といった展開には大いに笑わせてもらいました。しかも見られたくない姿であり、総司は笑いの神にも愛されているようです。
おそらくですが、真白が傍らにいるようになってからの総司を、『普通』だと評する者はいないのではないでしょうか。彼がどこまで幸せな主人公なのか。それはご自身が読んで確かめてください。
・将棋や釣り等の渋いな趣味が好きな人
・高校生たちのボーイ・ミーツ・ガールが読みたい人
・軽めなラブコメの雰囲気が好きな人


今回のピックアップ作品
デウス・エクス・マギア
~大いなる幼女とデスメタる山田~
(著:猫文字隼人)
【ジャンル】
ヒューマンドラマ
【あらすじ】
先代の魔王である父・ヘルデウスが息を引き取ったことによって、666代目魔王に就任したヴェルベット・チャーチ。
現在の魔界において最強どころか、歴代の魔王と比較しても比類なき莫大な魔力を持っている彼女の悩みは自分の容姿が大凡、魔王らしからぬものであるということだった。
桃色がかった金髪はふわふわ柔らかく大きな瞳を彩る睫毛も長い。
きめ細やかな素肌に覆われた体の部位一つをとっても完璧な妖艶な美女――であればよかったのだが、生憎ベルベットは子供と表現するほかない幼い容貌であった。
力に見合っていない自らの容姿を嫌って表舞台にこれまで立つことのなかった彼女は父の遺言に従い、魔王就任の場に一度姿を見せたものの、あがり症故に民たちの反応も確かめず、己自身、民を落胆させるに違いないと思い込んでいたことも手伝って、逃げ出したのだが彼らはヴェルベットのその姿に魅了されていた。
後からその反応を知るも結局彼女の中の理想像とは大きくかけ離れてしまっている。
そして短い時間ながらも時に干渉できる力を持つ魔国宝を使い儀式での一幕をなかったことにしたヴェルベットは魔王下克上チャレンジなる勝負も一蹴して挑戦者からも外見や声に関する記憶を奪い去っていった。
しかし有力な魔王候補の一人として目されていたルキフグスに勝利したことにより、彼女の噂が再燃。
いかにも強そうなイメージ像が描かれ、またそれが好評だったことがヴェルベットの気を滅入らせた。
どうにか声だけでも違ったらと思った彼女は唐突に自分の代役を立てることを思いつく。
『魔界の民全てが幸せに暮らせるようにしたい』との父の思いを継ぐヴェルベットは偉大な魔王になるために一部の隙すらも許せず、魔界の民ではない存在を召喚するのを決心。
かくして魔界図書館で借りてきた本に従って彼女が召喚したのがデスメタルバンドでギターボーカルをつとめていた山田だった。
ゴムマスクを被っていたのも魔界貴族という設定を提案したのも彼ではなかったが、それらのことに嫌気が差したメンバーたちが続々と脱退した結果、解散の憂き目に遭う。
それでも今はライブハウスのオーナーである先輩に助けられたことをきっかけにデスメタルの世界に入った山田は大人になるということをずっと拒み続けようともしていた。
単純に魔王にふさわしい見た目と声を持つという理由で魔界に喚ばれた山田とヴェルベットのこの出会いが魔界の命運を変えていく。
突然の話ですが魔界と聞いて、あなたはどういった想像をするでしょうか?
瘴気に満ちた、空気の淀んだ世界。そしてそこには言葉も通じない魔物たちが入り込んだ人間共を殺さんと闊歩している――。
そんな極端ではないにしても、享楽的で自分本位であるという風な印象を持つ人が多いのではないでしょうかと個人的には思います。
あるいは勇者の攻勢に四苦八苦している従来のイメージとは真逆の弱者としての魔王とその部下たちを思い描く人も多いのかもしれませんね。
本作の主人公の一人であるヴェルベットはどちらかといえば間違いなく、後者に近い存在です。
勿論魔力自体は歴代で最強レベル。それにそんな彼女を脅す勇者も存在しません。
ただその実力に反比例するかのようなぽんこつっぷりはどうも憎めないどころか、彼女の外見と同様に、とても可愛らしいものです。
けれども本人にとっては、魔界の民基準でも魔王らしさのない自分の外見こそが大きなコンプレックス。
それ故に魔王の代理人として、それっぽくも見える山田を自ら召喚したわけです。
またその理由が、魔界の民をがっかりさせたくないというものなのも実際は需要(?)とちぐはぐなところも含め、可愛らしいなと感じるだけのギャップを生み出しています。
そういう周りの期待を裏切りたくない思考自体が実に人間臭いものですよね?
そのことだけで魔王という重苦しい肩書きと心も体も幼女そのものであるという、二重の意味で共感し難いヴェルベットを身近に感じられるのではないのでしょうか。
山田が魔界に召喚されてきてヴェルベットと共に魔王城ネコブルクへ向かう途中、二人は城下町に辿り着きます。
道行く悪魔は人間とそれほど大きな違いなどもなく、住居も一風変わっているものの近いイメージのものは想像ができるくらい。
そして市場に行けば、屋台で一悶着起こっています。
喧嘩をふっかけている悪魔は荒くれ者の屋台の店主。倒れているのは先祖が当時の魔王を毒殺したとまことしやかに囁かれている一族の末裔である呪いの民・マゴットの子供。
つい、ふらついてしまったという、その子供が襲われているのは紛れもなく、人種差別の問題が彼ら悪魔たちの心の根底に根付いているからです。
誰も止めたりしない、それは苦々しく思いつつも問題の根深さを理解しているヴェルベットもまた同じ。
実感できない山田だからこそ自分の信念に基づいて足を踏み出せたのかもしれません。
けれども彼の一歩は確実にその場にいたヴェルベットを含む悪魔達の心を突き動かせるものでした。
人間も悪魔も良いところも悪いところも、心の在り方は何も変わらないものなのです。
そんな山田とヴェルベットの、いわば人間性とでも呼ぶべき想いはやがて彼らが直面する魔界の危機においても、熱いドラマを生み出していきます。
タイトルを出落ちだとはいわせないその面白さを堪能してください。
・幼女と青年の組み合わせが大好きな人
・コメディーも真面目路線も全力で楽しみたい人
・沢山の元気を貰える作品を読みたい人


今回のピックアップ作品
死刑囚、魔法学校にて教鞭を振るう
(著:無道)
【ジャンル】
アクションホラー
【あらすじ】
金木亮は人間として壊れていた。理性を持った怪物である彼は、ある日とうとう逮捕され、死刑判決を受けていた。
そこから紆余曲折を経て、現在、魔法学校で教師をしている。
巧みに証拠を消し、学生を監禁しては、拷問をしていた彼だったが、教師になってから三年目の春、その国の天才皇女様が学園に入学してから、彼の学園生活が変わり始める。
従来の学園教師モノを真っ向から否定するアクションホラー、開幕。
【登場人物】
☆カナキ・タイガ
今作品の主人公。
死刑判決が下されて脱獄を考えていたカナキは、悪魔の仕業が神の悪戯か、異世界転移の機会を得る。現世でも教師をしていたカナキだが、移った世界でも魔法を扱うセルベス学園で治療を受け持つ養護教諭として過ごしていた。
ただそれは世間を欺くための大嘘。治療とは正反対の、自身の好奇心を満たすための悪行を覆う仮面に過ぎなかった。
善良な教師として周囲から信頼を得つつ、裏では殺人鬼として奔放に生きる。誰が彼を止めるのか、それとも止められないのか。
☆カレン・オルテシア
カナキのライバル的存在。
オルテシア王国第一皇女であり、魔法師として準一級魔法師。また『魔法使い』になる将来が期待される天才児。姿は麗しく、カナキ曰く『天が二物も三物も与えた人』。
『念動』を応用した飛行魔法などを独自で編み出している。何事にも公平だが、唯一貴族だけは反感を抱いており、自分が王位に就いた際には貴族制の撤廃を考えている。
早々に治安維持部隊『カグヤ』に所属することとなり、いかがわしきカナキと敵対する立場となる。
輝ける身だからこそ、背後には漆黒の影が落ちる。それに彼女が王国ごと呑みこまれるか否かは、誰も知る由もない。
☆アルティ・リーゼリット
セルベス学園に通う二年生。
魔法の腕はイマイチながらも快活な少女。カナキのゼミ生徒である。またカナキと師弟関係を結んでおり、学園内でも何かと人懐っこく絡む。
彼女の存在はまるで太陽のようで、カナキも気に入っている様子。時に遊びに興じたりもする。但しそれが常識的な感性によるものなのかは、カナキ以外には誰もわからない。
☆フィーナ・トリニティ
セルベス学園に通う一年生。
天才皇女様のお付き。魔法の才能もさることながら、非常に賢い。入学時の試験で知能指数200を叩きだしたと、カナキから告げられた経緯がある。
ある事件の解決に大きく貢献したりと、才能を輝かせる機会を持つ。
カナキに一目置いており、彼のゼミで体術を中心に習っている。
死刑の判決が下されても飄々としている序盤の主人公『カナキ・タイガ』のふてぶてしさが魅力的に感じられたのなら、あなたはすでに彼の虜かも知れません。
自由という生き方をはき違えたカナキは、非常に悪辣でダークです。だからこそ新鮮な驚きが、彼の言動や行動を通じて伝わってきます。果たしてダークヒーローたり得るかは読者によって大いに違うと思いますが、そう感じる方も多いのではないでしょうか。
悪の側から正義側を俯瞰することによって、浮かびあがってくるあやふやな真実もあります。ささやかな日常を守るものならいざ知らず、生き方を強制されるほどの鉄鎖の縛りのような規律が本当に間違っていないのか。そうした演出が随所に描かれていて、ふと、迷ってしまうほどです。
一国の皇女であり、治安維持部隊『カグヤ』にも所属するオルテシアは、通俗的な正しさを、まさに生き様で体現したような女性です。
カナキとオルテシアの埋め切れぬ狭間には、相反する要素が多分に含まれています。邪悪な快楽と、善良な思想。死刑までに至った犯罪者と、清く真っ直ぐに育ててられてきた尊き身。教師といえど弱き立場の養護教諭と、一生徒の力量をはるかに越えた準一級魔法師。そんな二人が出会ってしまったからには、そこに衝突が起こるのは無理からぬことだと感じさせてくれます。
善良さを演じつつ、欲する力を得るためには手段を選ばないのがカナキです。教師としての表の顔を利用し、オルテシアの側近というべきフィーナに近づいて信頼を得たりと中々に狡猾。それらが丁寧な筆致によって綴られており、心が揺さぶられるエピソードがたくさん詰まっていました。
カナキ単独でこなしていく、どす黒い企みもあれば、時には殺戮仲間と協力し合うことも。
教員として同僚でもあるセニアは、とても妖艶な女性。趣向のマニアックさはかなりのもので、誘われたのなら逃れるのは難しそうなほど、魅惑的に描かれていました。
仕事として殺人を請け負うマティアスからは、実直さが感じられた次第です。カナキほどの思慮深き悪人が『鬼』と称するほどに、何者も逃れられぬ恐怖を纏っています。
ここまでの繰り返しになってしまいますが、カナキはかなりの(悪)趣味人です。それでいて『好奇心は猫を殺す』を地でいく人物としても描かれていました。作中においても度々ピンチに陥っている愚か者ですが、同時に切れ者で実力者でもあります。追いこまれた際の機転であったり、仲間たちとの連携だったりと、一筋縄ではいかない巧みでずる賢い戦闘アクションが繰り広げられていました。
狙うとき、追われるとき、それぞれのカナキからは別種の躍動感が溢れています。様々な演出が凝らされており、彼が何を思考して動いているのか。まるでその場にいるかのようなリアリティを感じさせてくれることでしょう。血の臭いをかいでしまったような、そんな気分にさせられた瞬間もあります。
キャラクターとして抱えるエネルギーだけでも、小さな舞台では収まりきれないカナキとオルテシアです。周囲に影響を及ぼして、やがて大きく広がっていき、これまでの二人の肩書きをも越えていきます。
どうやって突き進んでいくのか。それらはご自身の目で確かめてみては如何でしょうか。
・映画やゲームなどの、クライムアクションが好きな人
・異色の異世界ものを求めてやまない方
・ダークサイドな主人公が大好きな人

コンテスト書籍化作品へのご支援、まことにありがとうございます。
現在第9回コンテストが開催中ですが、先日期間中受賞として発表された、茨木野先生の
『無駄だと追放された【宮廷獣医】、獣の国に好待遇で招かれる~森で助けた神獣とケモ耳美少女達にめちゃくちゃ溺愛されながらスローライフを楽しんでる』が
8月30日発売となります!
イラストはとぴあさんが担当しています。
「いいんですか、この国大変なことになりますよ?」
ケモ耳ハーレムスローライフ開幕です!
本作は全国の書店他、Amazon等のネット書店でも購入可能です。

【あらすじ】
獣医として国に仕えてきたジークは、ある日突然、国王からクビを宣告される。
「いいんですか、この国大変なことになりますよ?」
訴えもむなしく、国外追放処分をされてしまったジークだったが、神獣を助けたということで、超高待遇で獣人国に招かれることになった。
ジークを追い出した国が衰退していく一方、ジークはケモ耳美少女に囲まれて幸せに生きていく。
シリーズの詳細はこちらをご確認下さい。
ネット小説大賞では、受賞作品の最新情報をお届けしてまいります。
皆様ぜひご注目くださいませ。

【ジャンル】
ヒューマンドラマ
【あらすじ】
主人公である沙夜子(さやこ)はあることに挫折して以来、何事に対しても本気になれない高校二年生。
部活動にも委員会にも所属せずにいるもののぼっちでいても平気な性格でもなく、クラスを牛耳っている女の子・アキの機嫌を取りながら、どうにか仲良しグループの一員になって周囲の人たちに溶け込んでいるのだった。
真面目といえば真面目。けれども突き抜けたほどでもなく、人を惹きつけるような魅力もないと彼女は自分のことを冷静に分析しているくらい。
青春の二文字はどこへいったものやらと「華の女子高校生」と縁遠い退屈な日々を流されるように生きている。
当然ながら、何か余計な騒動になんて巻き込まれたくない。
日常を退屈だとは思っていても平穏なひと時は絶対に守りたいのである。
そして、そんな沙夜子が出会うのは、もう一人の主人公とでいうべき少女・知生(ちい)。
まるで、小動物のように可愛らしい高校一年生で一見すると沙夜子の母性本能を擽るくらいに魅力的な少女である。
しかし、そんな彼女は、学校内ではある種の有名人として、知られている存在でもあった。
なにせ、知生は自作の「高校生活を満喫するために絶対やっておきたい100のこと」を書き留めたリスト略して「ちいリスト」の項目を達成するという目的で人目を憚らず普通なら誰もしないようなことから、青春と聞き真っ先に思い浮かべるようなあれこれまでも実践している最中なのだ。
よって変わった女の子として有名な彼女はとにかく強引で自分のペースに巻き込むのが得意なタイプでもある。
自分から何かしらアクションを取るつもりもない沙夜子と後悔しない為にやりたいことを何でもやってみる知生は一見真逆の性格で相性も悪く思えるのだが……?
ちいリストを一つ一つクリアしていくにつれ、沙夜子は知生の胸の内を知り、また沙夜子自身の心境も次第に変化していく。
たっぷり青春が詰まった女子高生たちの物語。
無類の噂好きでもあるみちるは最初、知生が自分たちの教室に乗り込んできた時、不思議ちゃんとして既に知っていた彼女と沙夜子が関わることを面白がるそぶりを見せました。
その結果、知生に協力までする始末。
一方、アキは沙夜子が冒頭、合コンの約束をすっぽかしたその翌日には、みちる曰く『超おこ』だったとはいうものの、後日放課後の教室でたまたま鉢合わせた際は沙夜子を叱咤することなく、素っ気ない態度で何か悩んでいるような様子でした。
そんなアキを見て触らぬ神に祟りなしと逃げるように教室を出ていく沙夜子。
視点主として、心情が語られることのない彼女たちも状況が変わったことで、大なり小なり思うところがあるはずです。
そしてその思惑が、知生と直接関わる刺激以外の何かを沙夜子に与えることになるのかもしれません。
そんな二人っきりで完結しない複雑に絡んだ人間関係が沙夜子の青春の一ページをより濃密なものへと変えていく。
主人公である彼女の本音を聞きながら物語を追う読者にとっても、忘れられない思い出となるような、凄く面白い作品です。
重大なネタバレになるので詳細は書けませんが、後半の怒涛の展開など特にのめり込むこと間違いなしで、最後の最後には泣きたくなるような結末も待っています。
登場人物たちの気持ちを知った後にもう一度読み返すのもまた一興でしょう。
沙夜子と知生の出会いをきっかけに、大きく動く人間ドラマはまさに青春群像劇。
沙夜子と知生と同じ目線で楽しむもよし、作中に登場する、佳乃ちゃんこと山上先生の一歩引いた目線で楽しむもよしのイチオシの作品です。
・自分自身何かに挫折し夢中になれるものを探している人
・女子高生たちと一緒に笑いあり涙ありの青春を謳歌してみたい人
・登場人物全員に愛着を感じられるような作品が好きな人
