運営スタッフがネット小説大賞応募作品から、気になる作品をピックアップいたします。
原則選考とは無関係ですが、より多くの優れた作品を多くの方の目に触れていただくことは、ポイントに関係なく参加できる当コンテストの目的のひとつでもあります。
ぜひご期待ください。
※コンテスト参加作品のなかからおすすめの作品も募集しております。
ピックアップしていただいた作品は可能な限りコンテストで取り上げさせていただきます。
お勧めの作品がある方は、推薦理由を50~300文字程添えてお問い合わせください。
おすすめ作品投稿フォーム
ワケあり無職ニートの俺んちに地味めの女子高生が週三で入り浸ってるんだけど、彼女は別に俺が好きなワケではないらしい。
みやこのじょう
あらすじ
とある理由から高校卒業後に進学就職もせず親のスネをかじってる青年、あだ名は『プーさん』。ダラダラと無駄に時間を消費するだけだったプーさん宅に地味系女子高生のミノリが遊びに来るようになった。ミノリはプーさんの部屋で漫画を読むか宿題をするだけ。
一緒に過ごすうちにミノリに惹かれていくプーさん。しかし、彼女には彼の家に滞在する理由があった。
友人との関係。働けない理由。身体の事情。親との確執。色んな問題を抱えながら見て見ぬフリをしてきたミノリとの出会いをきっかけに、停滞していたプーさんが少しずつ前を向き始める。
ハッピーエンドです。
コメント
独り暮らしのプーさんの家に、ミノリは古い漫画を読むために入り浸っています。それとは別にもう一つの本命な理由があり、それはストーカーの追跡から逃れたいから。
自宅に引きこもり気味のノンビリとした時間が流れる中で、二人の心の交流が描かれていました。
プーさんとミノリの間に恋が芽生えるのかどうかとても気になりますが、他にも見所はたくさんあります。
プーさんが普通の人よりも暑さに弱い理由。引きこもりになった理由。ミノリとは違う女性とつき合うようになった理由。他にも気になる謎や秘密が散りばめられていて、読んでいて続きが気になって仕方ありません。
恋愛体質のリエや、陽キャなショウゴであったりと、他の登場人物たちも個性豊かに作品を彩っていました。
若さ溢れる人間模様をぜひに味わって頂けたらと思います。
公爵令嬢カタリナの計略
琥珀
あらすじ
舞踏会の最中にクズ男との婚約破棄を堂々と宣言したことで名高い破天荒令嬢カタリナ25歳。結婚しろと迫る父やら求婚者を華麗に回避しつつ、今日も元気に高笑い。だが「三十年前、悪事を働いて婚約破棄されそうになった伯爵令嬢が、腹いせに婚約者の姉や共犯者だった幼馴染達を毒殺した」とかいう金食い虫の超事故物件をうっかり相続してしまい、大ピンチ。こうなったら伯爵令嬢の冤罪を晴らすしか…!と、王太子の秘書官ノアルスイユ(別名チョロ眼鏡)を巻き込んで、金髪縦ロールの公爵令嬢カタリナの推理が炸裂する──
コメント
うっかりかつて殺人事件が起こったとされる事故物件を引き継いでしまったカタリナ嬢が事件の真相を探ります。
カタリナ嬢の行動が痛快!性格は奔放で傲慢さを滲ませながらも憎めないカタリナ嬢が見せる義侠心が最高です!
霊士(Aura X Travelers) 【新たな物語に登場するキャラクターや事象の図鑑が追加されました】 [10年間連載できる長編作品!] [革新的な小説の形式!」
KKs
あらすじ
少年ホヨは、伝説の「金の木」を求めて長年住んでいた小さな島を出発し、冒険の途中でカオツとフィルという二人の仲間が加わりました。
こうして、三人の冒険物語が始まりました……
コメント
間違いなく、少年の精神と独特なイラストのスタイルが融合したファンタジー小説です。冒険と熱血のテーマの下で、物語は緊密につながっており、キャラクターの個性が鮮明です。イラストが文章と組み合わされて、物語がよりビジュアル的になっています。
物語の始まりから、筆者のキャラクター描写の繊細さと真心が感じられ、読者はすぐに主人公と強い共感を築くことができます。各キャラクターは独自の成長と変化があり、勇敢に挑戦に立ち向かいます。
特筆すべきは、この作品の戦闘シーンが豊かでカラフルで、刺激的であることです。
要するに、これは活力と創造力に満ちたファンタジー小説であり、物語の筋立て、キャラクター描写、イラストのスタイルが新鮮で、周りの友達にこの小説をお勧めするでしょう。
僕はロマンス小説のヒロインかッ!?~婚約破棄されたモブ令息は辺境伯家に婿入りする~
砂臥 環
あらすじ
ダニエル・ブラック伯爵令息は、訳ありの王女殿下・シエルローズと婚約破棄となる。
それはともかく、すぐに辺境伯家に婿入りすることになってしまったのはどうなんだ……そう思いながらも、馬車に揺られて辺境伯家へ。
結婚相手は『アマゾネス』という噂の令嬢アデレード。結局のところ格上への突然の婿入りである。婿入り先で虐げられやしないだろうか……と徐々に不安になっていく中、ようやく入った辺境伯領。
案内役として現れたのは物凄いイケメン。
「僕はロマンス小説のヒロインか!?」
それは、ウッカリあらすじでタイトル回収してしまうほど。
襲い掛かる魔獣に、なかなか会えない未来の妻。次々浴びせられる辺境の洗礼に、か弱い都会っ子のダニエルはどう立ち向かうのか?!(※文章量の関係から、一部コンテスト側で省略しています)
コメント
元婚約者からロマンス小説を散々読まされ毒されている、ブラック伯爵家三男のダニエル。ロマンス小説の如く婚約破棄されたのもつかの間──すぐに辺境伯家に婿入りが決まった彼は、自分はまるでヒロインのようだと勘付き、婿入り先で虐げられやしないか不安が過ぎる。
未来の妻・アデレード嬢の詳細は何故か絵姿すらも見せてもらえず…
あらゆる不安(※妄想)が募る中、案内役に連れられ命からがら辺境伯邸に辿り着くも、アデレードの姿は見当たらない…
──それもそのはず、彼女にはダニエルにだけ隠しておきたい秘密があった……!
ネタバレになりますので詳細は控えさせて頂きますが、自分を人畜無害でモブと自負し想像力があり過ぎるダニエルと、秘密を抱えたアデレード(と、舞台裏)の様子が面白おかしく、とても楽しい気持ちになるラブコメ作品でした。
お話的にはまだまだ始まったばかりの印象もありますが、読者の関心を引く効果的なフックが散りばめられていて、軽快な語り口と個性の強いキャラクター達も大変魅力的でした。
これからどんな物語が紡がれて行くのか期待せずにはいられません( …と、言ってしまうと作者様にはプレッシャーに感じてしまうかもしれませんが、そう思わずにはいられない程に最初から最後まで楽しく拝読させて頂きました)!
2人のロマンスも微笑ましく、特にアデレードの初々しさがギャップ萌え的にとても可愛らしくてニヤニヤが止まりませんでした。
アデレードだけでは無く、全体を通してニヤニヤしてしまうストーリー展開に思えますので、読む時は周囲への注意が必要かもしれませんね(笑)。
剣と魔法の要素もあり、辺境伯領では魔獣が現れるようですのでファンタジーがお好きな方も、ラブコメ・ロマンス小説がお好きな方にも、そして、これからラブコメ作品を書いてみたい方にも!是非、ご覧頂きたい素敵な作品です。
暁の星がまたたく前
三屋城衣智子
あらすじ
少女は今日も街をかけずり回っていた。
リーファンという街に住む十一歳の少女、エメル。
少女には、この街の、石畳続く家の近くが世界の全てであり。また彼女は、それで良い、と思っているらしかった。
これは少女が巻き込まれていく歴史、それがまだやってきていない頃合いの、日常である。
コメント
リーファンという街に住む十一歳の少女、エメルの物語――の前日譚。
彼女の日常は、その日を生きていくことで埋め尽くされている。食べ物、長患いの母親の為の薬、その為に必死で得たお金を奪われないように。
だが、必死に生きていても、理不尽な暴力と略奪に、幼い彼女は敵わない。
目が覚めて、見上げた空には数多の星。
少女の頬に伝うのは一筋の涙。
彼女の知る世界は、その理不尽な狭い世界のみ。
それでも、彼女は立ち上がる――。
その姿に心を強く打たれました。この先、彼女に待ち受ける未来が、幸せな未来であることを願ってやまない。読んだら、心に絶対残る。オススメさせていただく理由です。
評価ポイントの後押しで下剋上を目指し燃え尽きた素人作家のおれは、再び評価ポイントの後押しで立ち上がり最強となる!
バインボインたわわん
あらすじ
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
真夜中のおかしなテンションの中、一夜漬けの設定とプロットで、勢いだけで『小説家になったろう』に小説を書き始めた。ある日、知人の連絡で、その作品がランキングの意外と上位に入っていることを知る。
続きを書くつもりはあまりなかったのだが、ランキング入りとともにたくさんもらえた評価ポイントに後押しされて、続きを書こうと決意する。
仕事と両立して書くのは大変だが、ランキングがかなり上位に入ってしまい、どうせなら、『小説家になったろう』の表紙を目指そうと、必死に書き続ける。
しかし、その結果として、完結まで書き終えた後、燃え尽きてしまうことに……。
燃え尽きた作者は復活できるのだろうか……。
コメント
小説投稿サイトで奮闘する主人公に感情移入しながら、楽しく拝読させていただきました。主人公に作家としての才覚がありそうだと物語の節々でうかがえるので、最後はどのように着地するのかが気になって最後まで読み進めることができました。
感想やポイントに後押しされたり、ランキングで上位に入るために奮闘したあとで燃え尽きるところなど、なろうで長く活動している方なら『あるある』として楽しめるのではないでしょうか。また、「書きたいものを書く」という基本に立ち返った主人公の想いにも、共感できる作家さんは多いかもしれません。悩みを抱えて、七転び八起きする主人公を応援したくなりました。小説のオチとしては読後感の良い後日談がほしくなりましたが、これがこの小説のコンセプトによる終わり方といったところでしょうか。
『なったろう小説コンテスト』に応募した主人公が、ピックアップや感想サービスでモチベーションが上がる様子は(なぜだか)嬉しく拝読いたしました。気づけば促されるようにピックアップをしていました。今後の執筆活動を応援しております。※作中でも登場したこちらの文言、もちろんお祈りではありません(笑)!
テルミヌス〜訳アリ者の僕は世界を知っていく〜
天野 海星
あらすじ
「また理不尽を与えられるなら……僕を転生させた張本人を1発ぶん殴ってやる……!」
現代を俯いたまま生きる15歳の少年『阿嘉月 颯』は、ある日胸の激痛と共に倒れてしまう。
そうして死を確信する中、突如として悲鳴や怒声を耳にするが……。
――『世界に、希望を』――
その中で唯一自分に対して明確に向けられていた声の主も分からぬ『言葉』を聞いて意識を失う。
後にララート村という場所に流れ着き、そこで出会った真紅の目の少女『ユリィ』と旅に出る約束を交わす。
なぜ僕は転生をしたのか?
『あの言葉』は何を意味するのか?
そもそも『僕の生きる意味』とは……?
コメント
いわゆる転生物のストーリーですが、よく見かける作品とは違い主人公が「転生した理由や生きている意味を知りたい」と明確な意志を持って旅に出ようとしている点が、中々見かけないタイプの作品だと思いました。
作風も王道ファンタジーをベースに独特な要素が見られる、良い意味でなろう感が出ていないように思えます。
それに加えて、物語を読み進めていくと伏線らしきものが序盤にも関わらずよく出てきます。
ここは私の深読みかもしれませんが、綿密な設定のもと作品を描かれているのではないかと推測しています。
最後の理由は、タイトルが長すぎず、同時に最近流行りの出オチタイトルでない点も個人的な好印象でした。