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ヴェールの聖女

 鳥飼やすゆき /『ヴェールの聖女 ~醜いと誤解された聖女、イケメン護衛騎士に溺愛される~ 』

 

第10回ネット小説大賞において『ヴェールの聖女 ~醜いと誤解された聖女、イケメン護衛騎士に溺愛される~ 』で
受賞となった山田露子先生に独占インタビューを敢行!

前半では『受賞作の見どころ』、後半では『小説を書くときのコツ』などを伺いました!
ぜひ最後まで読んでみてください♪

    

受賞作品のご紹介

第10回ネット小説大賞小説賞受賞作品!
異世界に転生した大学生の祐奈は、聖女に祭り上げられた上、命がけの旅に出る羽目に!?
しかも顔を隠すようにと渡されたヴェールが誤解を招き、祐奈は醜い聖女の烙印を押されてしまう。
旅の護衛をするラング准将だけには心を許せそうだけれど……。祐奈の波乱の旅がここに始まる!

Amazon『ヴェールの聖女 ~醜いと誤解された聖女、イケメン護衛騎士に溺愛される~

 

 

著者のご紹介

 

――――山田露子先生、この度は受賞おめでとうございます! 入賞のお話を聞いた時、どのようなお気持ちでしたか?

山田露子先生

ありがとうございます! 「おめでとうございます」と言っていただくと、初めて入賞を知ったときのハッピー感がじんわり蘇ってきます。あの時は嬉しすぎてちょっと踊りましたし、お祝いにお寿司も食べました。

 

――――受賞作の『ヴェールの聖女』では、外見が醜悪だと誤解されたヒロインが、ヴェールを付けて顔を隠したまま話が進んでいきますね。「ヒロインはいつヴェールを取るの……!?」とドキドキしました。

山田露子先生

ドキドキしたと言っていただいて、嬉しいです。
実は、ヴェールを取る、取らないのくだりは、コントや漫才を参考にしていまして。

 

――――えっ! コント……ですか!?

山田露子先生

そうなんですよ~。コントって原則、軸がブレることなく進んでいくから、フォーマット的にすごく優秀だと感じることが多いです。

例えば「絶対に注文どおりのものを提供しないファーストフード店員」というコントがあるとすると、その店員は設定を忠実に守って、あの手この手で客からの要求をかわしていきますよね。

それと同じで、本作は読み手が「ヴェールを取ってほしい」と思ってもなかなかなそれが達成されない、「取りそうなのに、やっぱりヴェールを取らない」というギリギリの攻防を見ていただきたかったんです。

 

――――なるほど、たしかに素顔を見えてしまいそうなシチュエーションになるたびに、焦らされてドキドキします!

山田露子先生

ただ、ヒロインが素顔を見られていないと思っているだけで、実は結構見られちゃっているんですけどね……(笑)。

でも、表向きは「傷ついたヒロインがどうしてもヴェールを取れない」という構図は守り通しているので、ヒーローがひょんなことから素顔を見てしまうというハプニングが効果的に作用して、キュン要素が強まったと思います。

 

――――物語の構想としては、意識されたことはありますか?

山田露子先生

物語自体は「SFの宇宙旅行」を、「地上のロードノベル」に落とし込んでみようというのが着想のきっかけでした。宇宙感は消しているので、こう言われてもピンとこない方が大半かもしれません。

 

――――本作が「異世界恋愛」のジャンルということもあって、ちょっと意外かもしれません。もう少し詳しくお伺いしたいです!

山田露子先生

実はこれまでに書いてきた作品は、「ジャンルミックス」を強く意識しています。人間関係は「異世界恋愛」でも、話の構成は「ミステリー」や「SF」なので、読んだ時に「ちょっと不思議な話だな」という感じがするんじゃないかと。上手く調和させるために、「恋愛」の特性としては王道というか、ヒロインとヒーローは一途に互いを想う関係にしていますが、「ミステリー」や「SF」の特性を強くすることで、展開にサプライズが仕込まれる形になるため、そこは読み手の好みがはっきり分かれるところかもしれません。読書で意表を突かれるのは嫌、という方もいるらしいので。

私は個性を出すため全部のジャンルの要素を濃いまま混ぜてきましたが、どちらかの要素をあえて薄くすると「ラブコメ」らしい軽妙さが出るので、そのほうがより多くの読者に抵抗なく受け入れてもらえる気はしますね。「インパクト」を取るか、「心地良さ」を取るか……難しい二択です。
「ジャンルミックス」は塩梅が難しい点もあるけれど、「ミステリー」につきものの伏線回収を丁寧に行うと、読んだ方に楽しんでいただけるかなと思います。

 

――――たしかに、恋愛的な盛り上がりも魅力的でしたが、散りばめられた謎がきちんと回収されていきますね。

山田露子先生

幸いにも、『ヴェールの聖女』はミックス具合がかなり上手くいった気がしています。「恋愛」「SF」「ミステリー」の要素が全部濃いまま、綺麗に混ざった感じがしました。私的に十分に満足したので、もうジャンルミックスはやめようかなと思っていて。今後は違う話の作り方をしていこうかなと思案中です。

 

――――誠実なラング、フランクなリスキンド、可愛い侍女のカルメリータなど、一緒に旅に出るメンバーがヒロインの心の支えになっていますね。先生がお気に入りのキャラクターは居ますか?

山田露子先生

やっぱりラング准将でしょうか。読者さんからいただいた感想からなんとなく「ラング准将が一番人気なのかな?」という気がしていまして。なので「最後まで作品を引っ張ってくれてありがとう、ラング准将!」という気持ちです。

 

――――ラング准将、私も大好きです! 謙虚なヒロインと、そんな彼女を支えるヒーロー。先生にとって二人はどんなカップルでしょうか?

山田露子先生

作品のメインテーマである「誤解」に振り回される必要があるので、ヒロインはセンシティブな性格にしました。そして、彼女とのバランスを考えたときに、ヒーローは誠意がある常識的な人がいいなと。

どんな人でも、他人からの誤解や悪意に疲れてしまうことってあると思うので、そんなときに誠意がある常識的な人が隣にいたら安心しますよね。この物語のヒロインがヒーローに恋するポイントって、現実世界で多くの人が求めているものとたぶん合致するんじゃないかと思います。

ヒロインの視点を通じてヒーローの振舞いを見てもらうことで、読んだ方に疑似恋愛的なトキメキをお届けできたらいいなと思っていました。

 

――――『小説家になろう』と書籍の違いや、第1巻の魅力を教えてください!

山田露子先生

書籍の魅力はなんといっても鳥飼やすゆき先生が描いてくださったイラストです。……この表紙、ほんとすごすぎません? 中のイラストも全部キラキラしていて眩しいものだから、私はイラスト確認の際、毎度白目になっていました。

小説のほうはキュンな書き下ろしがあります! ラング准将ファンの方はぜひぜひ読んでいただきたいです。ラング准将推しの一冊になっていますので。

 

 

 

――――最後にファンの皆さんや、本作が気になっている方に向けてのメッセージがあればお願いします!

山田露子先生

とにかくイラスト……イラストがすごいので見てくださーい! おでこチューのイラストもあるのですが、見た瞬間に「ふわぁ……!」と感嘆の声が漏れました。

表紙とおでこチューのイラスト、表裏に印刷したクリアホルダー欲しいわぁ。「ねぇねぇ、イラストのどれが好き?」って、見た人と語り合いたいですよ。

 

――――みなさん、ぜひイラストの感想も含め、書籍の感想を先生にお送りください(笑)!

 

山田露子先生、受賞コメントをありがとうございました!
このあとの後編では『小説の書き方』を伺っていきます!

 


 

――――執筆前に、プロットを作成されていますが? 作成されているとしたら、執筆前にどのような項目を決めていますか?

山田露子先生

プロットは作成しています。とはいえ、すごくざっくりですね。十万字書くとすると、用紙1~2枚くらいの分量にまとめるので、ほんとおおまかだと思います。

 

――――具体的には、どのように作成されているのでしょうか?

山田露子先生

箇条書きで流れを書き出して、提示する伏線もメモしておきます。あとは「完成時にこうなっているといい」という漠然としたイメージを書いておくことも。「ここでどんでん返し、人生は無常」とか「ここが一番盛り上がるようにする、総力戦」とか。

目指すイメージを書いておくことで、見返したときに最初に作ったプロットの内容よりも良いエピソードが思いつくことが多々あります。

 

――――受賞作では「異世界で言葉が通じる理由」などにも触れられていましたが、そうした細かい設定の裏付けにより、物語にも深みが出ているように感じました。事前に細かく、設定を決められていたのでしょうか?

山田露子先生

事前に細かく考えておく箇所と、書きながら考える箇所と、半々くらいでしょうか。

進め方自体はわりと大雑把だと思います。異世界で言葉が通じる理由については即興で考えたんですけど、いくつか案を挙げた中から一番しっくりくる設定にしました。「ヴェールの聖女」は「西の果てに聖典を取りに行く」という話ですから、「聖典」というアイテムがキーになります。なので言語問題の解決にも「聖典」を一枚噛ませてしまおうと思って。

これにより、あとで似たようなケースが出てきたときに、一貫性を持たせるために、また「聖典」を絡ませることになりました。そうすることで次第に、「聖典」には感情があるかのような、なんともいえない悲哀がじわじわと滲み出てきたんですよね。それが世界観に妙な人間臭さや不条理さを与えてくれたような気がします。

このように段々と形になっていくこともあるので、一度設定を作ったら、その後も機会があれば丁寧に掘り下げるようにしてみると、結果的に話に厚みが出るかもしれませんね。

 

――――文章を書かれるときに、意識していること、注意していることはありますか?

山田露子先生

文章を書く時、小説技法みたいなものはまったく意識していないですね。
創作時は頭の中にずっと映像が流れているので、それをそのまま描写していきます。登場人物が笑っていたら、その表情を見えたまま正確に書く。映像で見えるだけにスルーできなくなっちゃうというか、「このニュアンスは読者に伝えておいたほうがいいよなぁ」という義務感で細部を書いていることも多いです。

 

――――「映像が見える」というのは、素人からするとすごい技術(想像力)だなと思います……!

山田露子先生

あら、そうですか? 想像するのが得意なのは右脳型の特性のようですが、反対に左脳型は、「文章作成が得意」という特性があるらしいので、文を速く書くこともできそうですし、それぞれに良いところがあるような……。

持っている能力は変えようがないですが、特性を理解していると、自分にとって一番楽な書き方ができます。私の場合はそれが右脳を活用したフリートークスタイルなんだと思います。

例えば、買い物に行ったときの出来事を誰かに伝える時、小説で言うところの「神の視点」に近いかたちで語ることがありますよね。
「昨日ある店で、ものすごい天才児を目撃したんだよね。こんな状況で、周囲にはこんな人がいて。たぶんその子供は、一緒にいた父親にすごく腹を立てていたんだと思う」というように、必要な情報を順番に出しながら、口頭で対面の人に説明する。これを記述すると小説に近いものになります。

 

――――フリートークスタイルって、すごくわかりやすい表現ですね……! そのほか、作家志望の方々や、次回のネット小説大賞応募者にアドバイスがあればいただけますと嬉しいです!

山田露子先生

小説を書く前に、ご自身の強みや持ち味を、まずしっかり把握するといいかなと思います。

私の場合ですが、子供からお年寄りまでどんなキャラクターであったとしても、描写する際に苦労したことがないんです。自分より人生経験を積んだ人を書くのって、本来ならとても難しいはずなんですけど、年長者から色々学んだ経験があれば、そんなに背伸びをしなくても書くことができる気がします。

実際のところ私は、小さな頃からお年寄りと話をするのが好きな子供でした。

不思議なしきたりや、言い伝え、ことわざ、昔の混沌とした時代背景など、面白いことをたくさん教えてもらいました。血縁者に限らずお年寄りからよく構われていた気がするので、たぶん可愛がられるタイプだったのでしょうし、私のほうも、自分と違う価値観の人に強く惹きつけられて、相手をリスペクトするところがありました。
そういった実地で学んだことが、今になって、小説に生かされているのかもしれません。

 

――――先生の強みは、子供時代の経験からきているんですね。

山田露子先生

うーん……大人になってもずっと継続している気がするので、もうそういう特性なんですかね。それで、こういう経験から得た強みみたいなものって、誰にでもひとつやふたつありませんか?

例えば「映画観賞が趣味で、友達に面白い映画をよく勧めていました」という人がいるとしたら、少しやり方を変えれば、小説が書けると思いますよ。自分で考えた話を読者にプレゼンするつもりで書き進めていったらどうでしょうか。「ヒーローのこういうところが格好良くてね~」というのを伝えたいなら、ヒロイン視点でそれを語ってもらえば、友達に映画を勧めていた時とやっていることは大きく変わらないはずです。

コンテスト通過のために新しい武器を手に入れる必要はなくて、すでに自分が持っているものを丁寧に磨き上げていくのが、栄冠を手にする一番の近道なのではないでしょうか。……て、なんか偉そうに語っちゃいましたね。ごめんなさい……。

 

――――とんでもないです! 著者さんそれぞれの強みや個性を作品に生かしていただけたら、私も素敵なことだと思います。

山田露子先生

それで、えっと……最後に、ネット小説大賞が大好きってことを、この場を借りてどうしても言いたくて。長くなると思いますが、いいですか?

 

――――ええ! 逆にいいんでしょうか…! 実はこうしたお話を聞く機会ってなかなかないので、とても有難いです(ドキドキ)。

山田露子先生

ネット小説大賞は1万作品以上の応募がある、お祭り騒ぎ的な楽しさが一番の魅力だと思うんですけど……でもそれだけじゃなくて、「作り手を応援しよう」という、さりげない優しさが大好きなんです。

商業作家デビューを夢見ている方にとって、それを成し遂げた人のノウハウをたくさん知ることができれば、そのなかから自分にマッチしたやり方を学べますよね。ネット小説大賞のホームページには、受賞した人の話がたくさん集めてあります。たくさんあれば取捨選択もしやすいので、感性が合わなかった場合でも、「この人の進め方は合わない」というデータを取得できる。

それって、すごく有意義だと思います……!

あと、ネット小説大賞のホームページは作りが洗練されていてすごく好きです。受賞作品の書籍紹介とか、TOPICSの配置とか。情報の出し方が工夫されていて、めちゃ好きなのです!

 

――――あ、ありがとうございます(泣)! たくさんの方の夢が叶う瞬間に立ち会えるので、自然とみんな「応援したい」という気持ちでスタッフをしていると思います。

受賞者インタビューも、皆さんがこんなに惜しみなく、後進の皆様のためにノウハウを教えて頂けていることに心から感謝しています。

これから作家デビューを目指している方々は、ぜひ色々と読んでみて、執筆活動の糧にしていただけると嬉しいです。

 

 

山田露子先生、この度はロングインタビューをありがとうございました! 

12月9日に発売される『ヴェールの聖女 ~醜いと誤解された聖女、イケメン護衛騎士に溺愛される~ 』。ぜひチェックしてくださいね!

 

 

    

 

 

 

 

2023年5月から開催される第11回ネット小説大賞に協賛していただける企業の皆様に、協賛企業インタビューを実施しました!

今回は第1弾を大公開♪ 受賞するためのヒントが詳しく掲載されておりますので、これから新作を書く方はぜひ参考にしてみてください!

第2弾はこちら!

 

目次

 


 

comico

 

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レーベル

企業概要

「comico」は全世界累計4,100万ダウンロード※、国内累計2,200万ダウンロードのマンガアプリです。 最近は海外展開に力を入れており、comicoの海外版アプリ「POCKET COMICS」では、英語圏・フランス語・ドイツ語にて展開中で、日本のタテカラー漫画を50本以上翻訳して販売しております。 ※海外版アプリ「POCKET COMICS」を含めたダウンロード数となります。

 

代表作品

 

 

 

 

 

 

 


 

主婦と生活社

 

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レーベル

企業概要

PASH!ブックス・PASH!コミックス、PASH!文庫では、編集部員が「面白い!」と思ったものを続々展開中。異世界ファンタジー・恋愛はもちろん、歴史・現代モノなど、オールジャンルを扱っています! まだまだ若い編集部ながら、『くまクマ熊ベアー』や『婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む』など連載作品が続々アニメ化している勢いある編集部です!

代表作品

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

TOブックス

 

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レーベル

企業概要

TOブックスでは幅広いエンターテイメント作品を出版しています。  単行本を中心にコミックス、文庫、ムックなど様々な形態で届けられる作品は自社で展開するアニメ、舞台、ドラマCD、オーディブル、グッズなど多くのメディア展開と連動しています。また、他社様とのコラボも積極的に行っています。 

代表作品

 

 

 

 

 

 


 

一二三書房

 

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レーベル

企業概要

多彩なレーベルを展開しています。
「サーガフォレスト」は2023年6月で8周年を迎えるエンターティンメント小説レーベル。
「ブレイブ文庫」は「その手に勇気を!」を合言葉に、異世界ファンタジーや現代ラブコメを中心に、青少年向け作品をお送りするエンターティンメント小説レーベル。
「一二三文庫」は青春小説、謎解き、お仕事小説まで様々なエンターティンメントを届けるキャラクター文芸レーベル。
「コミックポルカ」は株式会社SANKYOと共同で設立したコミックレーベル。
「コミックノヴァ」は「オトナも楽しめるコミック」をコンセプトに、WEB小説のコミカライズや、オリジナルコミックをお送りするコミックレーベル。
「コミックラワーレ」は異世界恋愛・ロマンスファンタジーやヒューマンドラマ、恋愛・ラブコメなどの女性向けジャンルの作品を扱うコミックレーベルです。

代表作品

 

 

 

 

 

 

 


 

 

双葉社

 

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レーベル

企業概要

モンスター文庫・Mノベルス・モンスターコミックス

WEB発小説作品に特化したモンスター文庫(少年向け)、Mノベルス(主に男性向け)の2レーベル。主に、ハイファンタジー作品を中心に書籍化。同コミカライズレーベル、モンスターコミックスも展開。「進化の実~知らないうちに勝ち組人生~」(2021年・2023年)、「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」(2022年)、ネット小説大賞受賞作からは「魔王様、リトライ!」(2019年)「最強陰陽師の異世界転生記 ~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~」(2023年)がアニメ化している。

Mノベルスf・双葉文庫

WEB発小説作品に特化したモンスター文庫、Mノベルスの姉妹レーベルで女性向けレーベル。主に、異世界ファンタジー・異世界恋愛作品を中心に書籍化。同コミカライズレーベル、モンスターコミックスfも展開。

代表作品

 

 

 

 

 

 

 


 

 

フレックスコミックス

 

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レーベル

企業概要

「COMICメテオ」「COMICポラリス」は、スマホやPCで24時間いつでも楽しめるWEBコミックです。青年・少年向けCOMICメテオ作品「邪神ちゃんドロップキック」「理系が恋に落ちたので証明してみた。」、少女・女性向けCOMICポラリス作品「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」「黒崎さんの一途な愛がとまらない」ほか、TVアニメ化、実写化などメディア化作品も多数! 異世界ファンタジー作品のコミカライズを中心とした新レーベル「COMICアーク」では、第7回ネット小説大賞受賞作「魔剣使いの元少年兵は、元敵幹部のお姉さんと一緒に生きたい」、電子書籍サイト「ブックライブ」でランキング連続1位獲得「「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます」などを好評連載中です。

代表作品

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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レーベル

企業概要

「小説家になろう」などWEB小説投稿サイトからの書籍化を中心とする「GCノベルズ」「GCN文庫」をはじめ、WEBコミック雑誌「コミックライド」、女性向け文芸「ことのは文庫」など、ターゲットや媒体を問わず多彩に展開しています。

代表作品

 

 

 

 

 

 


 

 

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レーベル

企業概要

夢の光株式会社が運営する『ピカピカ』は、「ライブ配信」や「ボイスドラマ」、「サークル」などのコンテンツを提供している音声コミュニティアプリです。

『ピカピカ』では様々なジャンルのボイスドラマ(声劇)が1000作品以上も配信されており、声が好きなユーザーが100万人以上も集まっています。 また、ボイスドラマ化にあたっては、アプリ内でのバナー掲載やツイッターでの宣伝、メディア露出などを通して最大限のプロモーションを実施させていただいております。
今回のネット小説大賞では、アプリ内でボイスドラマ化する作品を求めています。

代表作品

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 


 

第二弾も近々公開予定です!

 

 

Noy/『魔王スローライフを満喫する〜勇者から「攻略無理」と言われたけど、
そこはダンジョンじゃない。トマト畑だ〜』

 

第10回ネット小説大賞において『魔王スローライフを満喫する〜勇者から「攻略無理」と言われたけど、そこはダンジョンじゃない。トマト畑だ〜 』で
受賞となった一路傍先生に独占インタビューを敢行!

前半では『受賞作の見どころ』、後半では『小説を書くときのコツ』などを伺いました!
ぜひ最後まで読んでみてください♪ 

 

受賞作品のご紹介

第六魔王の呪いから勇者を庇い魔族に転じた光の司祭セロは、勇者パーティーから追放、強制転送させられる。

転送先で出会った第六魔王の娘ルーシーに魔王の素質を見出されたセロは、配下の魔族たちと共に領地を発展させていく。

そんな折セロの討伐にやってきた勇者パーティー一行。

彼らが城下にあるトマト畑に入っていくとそこにはセロのスキルで強化された魔物が潜んでいて……?

Amazon『魔王スローライフを満喫する

 

 

著者のご紹介

 

――――この度は受賞、おめでとうございます! 第10回ネット小説大賞にご応募されたきっかけを教えてください。

一路傍先生

ネット小説大賞は有名なので「なろうコン」の頃から知っていました。

蝉川夏哉先生の『異世界居酒屋のぶ』、ぶんころり先生の『田中のアトリエ』、ブロッコリーライオン先生の『聖者無双』などが受賞されていて、それら作品を読んだのが知ったきっかけになります。

『小説家になろう』にてタグ付けするだけで簡単に応募できるということで、とりあえず「参加することに意義がある」といった程度の軽い気持ちで出してみました。

 

――――魔王討伐をしたときに呪いを受けてしまった主人公・セロが、勇者に追放され、魔王になってしまうところから物語が始まりますね。この物語の着想のきっかけを教えてください!

一路傍先生

これを書き始めた当時、「追放ざまあ」と、いわゆる「あらすじタイトル」が流行っていまして。

『小説家になろう』で活動を始めて半年ほど経って、あまり作品も読まれずに孤軍奮闘……せっかくだからランキングに挑戦してみようかと、「勇者に追放される孤独な主人公の物語を書きたいな」と思ったんです。

また、追放されるのもただ普通のパーティー仲間ではなく、そのなかに紛れ込んでいるのが魔王だったらユニークな物語になるんじゃないか――というのが着想のきっかけです。

 

――――先生と主人公の重なる部分がテーマになっているのですね……! 改めて、主人公のセロと、主人公の右腕ともなる吸血鬼・ルーシーちゃんの魅力を先生から伺いたいです!

一路傍先生

主人公・セロは、勇者パーティーから追放されたことで孤独になります。
しかし、そこから足掻いて立ち上がり、新たに出会った仲間たちを導いていくために最強へと至る決意をします。追放されて魔族として生きていくことへの葛藤と、魔王としての矜持がセロの魅力です。

そして、吸血鬼のヒロイン・ルーシーは、絶望していたセロに道を示してくれた人物です。一方で、真祖の長女として箱入り娘だったこともあってまだよく世間を知らず、他者との距離の詰め方も分かっていません。

そんな無防備さと、たまに見せるつっけんどんなところが魅力的な女の子です。

 

――――ルーシーちゃん本当に可愛らしいですよね! 書籍の表紙イラスト、ヒロインオーラが凄くて最高でした……!

一路傍先生

ルーシーの可愛さを褒めてくださってありがとうございます!

イラストレーターのNoy先生が私の想像を遥かに超えた可愛らしさで仕上げてくださって、ルーシー以外のキャラクターの魅力も色んなものマシマシで描かれています。

 

 

 

――――それでは、発売される第1巻の魅力を教えてください!

一路傍先生

WEB版との大きな違いとして、ルーシーの可愛らしさとセロとの恋愛要素を大きく加筆しています!
また、人族とは一風変わった考えを持つ魔族たちによる勘違いコメディもポイントです。

 

――――WEB版よりも恋愛要素が! それは楽しみです……! 全体の話の流れについて、WEB版からの変化はありますか?

一路傍先生

1巻の範囲ではいわゆる「追放ざまあ」がストーリーの主軸になりますが、その後は旧題からタイトルを変更した通り、「スローライフ」が中心となってWEB版とは大幅に異なる展開です。

その伏線を加筆にて1巻のそこかしこに散りばめていますので、噛めば噛むほどトマト汁が甘く広がっていく新たな作品に仕上がっています!

 

――――タイトルにあるトマトも、物語の重要なキーワードですよね(笑)!

一路傍先生

それは間違いないですね! おそらくこれまで出版されたありとあらゆる小説のなかで、最もトマト畑について多くの紙幅をかけて描かれているはずです。

トマト好きな方にはぐっと刺さるのではないかな、と(笑)。

 

――――それでは1月30日の第1巻発売に向けて、皆様にメッセージをお願いします!

一路傍先生

主人公・セロと、ヒロインの吸血鬼・ルーシーの二人がトマトと共にすくすくと成長していく物語です。

書籍版ではスローライフ要素を大きく打ち出して、二人の成長と国造りを色濃く描いていきます!

また、WEB版から4万字ほど加筆修正して、キャラクター造形が一新している者もいます!

Noy先生の美麗なイラストや、新しいエピソードもいくつかありますので、ぜひともお手に取っていただけましたら幸いです。

 

 


 

 

――――書籍化の準備を進めてきて、作家という仕事に対してイメージが変わったことはありますか?

一路傍先生

書籍化作業がこれほど大変だとは微塵も考えていませんでした。

すでにWEB版という原稿ができていたこともあって、それを右から左に流して「はい、おしまい! あとは校正くらいかな」という程度に思っていて。

 

――――たしかに、『小説家になろう』から書籍化されるとき、大変だとおっしゃっている先生方をよく目にしますよね!

一路傍先生

いや本当にヤバいです、想像以上でした(笑)。それこそわんこそばのように毎日メールが来て、本業よりも大変だったくらいです。

何本もシリーズを抱えている作家さんや兼業作家さんは、体力オバケなんだなと。やはり何事においてもプロというのは凄いものですね。

 

――――そ、そんなに大変なのですね……! 『小説家になろう』の連載にあたって、書籍化するために意識していたことはありますか?

一路傍先生

マーケティングの「マーケット・イン」と「プロダクト・アウト」の話になりますが……。

マーケット・イン:消費者のニーズを満たしたものを生産して市場に出すこと
プロダクト・アウト:消費者のニーズではなく作り手が良いと判断したものを市場に出すこと

「マーケット・イン」を意識して、現在のランキングで流行っているもの、キャラクター、ストーリーを抽出して、シナリオを打ち出しています。

ただ、それだけだと二番煎じにしかなりませんので、そこから「プロダクト・アウト」を想定して、自分の描きたいものとすり合わせをしていきます。

 

――――「マーケット・イン」だけでも難しそうなのに、二つを掛け合わせるのが難しそうです……。

一路傍先生

そうですね、「マーケット・イン」を得意として、流行のものをどんどん生み出していく商業作家さんも多いですが、それこそ体力オバケでないとやっていけない世界でもあります。

そんななかで書籍化を目指して、編集者さんの目に留まるには自分の描きたいもの――いわゆるユニークな要素が重要となるので、こちらもやはり大切なんですね。

拙作の場合は「勇者パーティーから追放された魔王」や「トマト畑」だと思うのですが、トマトように突拍子のないモノを入れ込むと、編集者さんや読者さんの喰いつきが違うのかもしれません。

 

――――作家志望の方々や、次回のネット小説大賞応募者にアドバイスをいただけますと嬉しいです!

一路傍先生

書籍化を目指すのであれば、ポイントを稼げる作品のほうが良いと思います。

それには現在の『小説家になろう』のランキングを見て、きちんとマーケット・インした作品を意識すること。商業ベースでやっていくことを目指すわけですから、市場で売れるものを考えていくことが大切になります。

その上で、最終選考で編集さんの目に留まるには、プロダクト・アウト――つまり、作家としての個性が必要です。この作家と仕事をしたいと、編集さんに思ってもらえるように作品の個性を磨くことが大切です。

 

――――個性を磨くには、どうしたら良いでしょうか?

一路傍先生

まずはご自身が好きな作家、作品――それは小説に限らず、漫画にしろ、映画にしろ、音楽にしろ、徹底的に突き詰めて、「自分ならこうする」もしくは「こうした方が絶対に面白い」と着想するところから始まるものだと思います。

あとは、本当に縁に恵まれるかどうか……。最後まできたら最早、運頼みです。日頃の行いは大切にしましょう(自戒)。

何にせよ、書き続ける努力こそ、いつか必ず実を結びます。応援しています!

 

\GCノベルズから受賞作が同日発売/

 

 

一路傍先生先生、この度はロングインタビューをありがとうございました! 

1月30日に発売される『魔王スローライフを満喫する〜勇者から「攻略無理」と言われたけど、そこはダンジョンじゃない。トマト畑だ〜 』。ぜひチェックしてくださいね!

 

 

    

ox/『冒険者ギルドが十二歳からしか入れなかったので、サバよみました。』

 

第10回ネット小説大賞において『冒険者ギルドが十二歳からしか入れなかったので、サバよみました。』で
受賞となったKAME先生に独占インタビューを敢行!
前半では『受賞作の見どころ』、後半では『小説を書くときのコツ』などを伺いました!
ぜひ最後まで読んでみてください♪
 

受賞作品のご紹介

純粋で素直な少年が家をとび出し冒険者に?

田舎の村から町へと単身で稼ぎに出てきた、9歳の少年キリ。知り合いの商人に働き口を紹介してもらうはずが、奴隷商に売られそうになってしまう。

どうにか逃げ延びたキリがたどり着いたのは港町にある冒険者の店「暴れケルピーの尾びれ亭」。
純粋で素直なキリは荒くれ者たちが集うこの店で、一癖も二癖もある冒険者たちに見守られながら少しずつ成長していく。

――これは一人の子供が、冒険者になる物語。

Amazon『冒険者ギルドが十二歳からしか入れなかったので、サバよみました。

著者のご紹介

 

 

――――このたびは受賞おめでとうございます! ネット小説大賞にご応募いただいたきっかけと、受賞したときのお気持ちを教えてください。

KAME先生

『小説家になろう』には以前から投稿していて、なろう内のコンテストならタグ付けするだけで応募ができる手軽さもあったので応募しました。

もともと小説家になって書籍化することが夢だったので、受賞と知ったときは嬉しかったです!

 

――――まだ9歳の少年が知らない街で冒険者になることを選び、ギルドの大人たちとの出会いを通して成長していく物語ですね。着想のきっかけを教えてください!

KAME先生

ファンタジーの世界にしかない冒険者という職業に就く人達は、どんな人だろう?と深く考えたことがきっかけでした。そこでたどり着いた結論が、「冒険者って、ダメな大人が選ぶ仕事なんじゃないか」ってことだったんです。

冒険者ってコツコツやる仕事というより、命の危険があるけど高い報酬でドーンと稼ぐってイメージがあるんですね。「定職なんて面倒なしがらみや、やりたくない仕事があるし、ペコペコ頭を下げなきゃいけないから嫌だ」って人たちなんじゃないかなって。

そんなダメな大人たちのなかに、まともな子供を放り込んだら面白いんじゃないかと思ったんです。

 

――――ダメな大人と言えば、第1巻のキーパーソンで「腰抜け」と呼ばれているムジナ爺さん。彼のキャラクターとしての独特な魅力に惹かれましたし、作中では大きな衝撃を読者に残してくれましたね。

KAME先生

ありがとうございます。「勇者が子供時代に賢者に育てられる」というエピソードも多いと思うのですが、あえてダメ人間が師となって主人公を成長させていくところが本作の魅力だと思っています。

ムジナ爺さんも当初は、初老で無口で賢者に近いイメージの設定でしたが、「もっとダメな人にしよう」と思って原形が残らなくなるところまで何度もよく練り直して生まれたキャラクターでした。

だからこそ愛着もあるし、私もお気に入りのキャラクターです。

 

――――先生がキャラクターを書くうえで、意識されていることはありますか?

KAME先生

読者が覚えやすいように、キャラクターはまず一人ずつ出すのが鉄則だと思っています。

それから、つまらない説明でも楽しく進めてくれたり、見せ場じゃないところを盛り上げてくれるウェインのようなキャラクターには助けられています。

 

――――表紙のウェインを見たとき、格好良くて思わずニヤけてしまいました! 手前にいるキリとチッカも小さくて、すごく可愛らしくて(笑)。

KAME先生

実はもともとキャラクターの外見などに具体的なイメージを持っているほうではなくて、読者の想像にお任せするくらいの気持ちでいました。でもイラストレーターさんに描いていただいているうちに不思議と、「ウェインだ……!」としっくりくるようになっていきましたね。

表紙にある「冒険者の店」も、あまり大きくない港町にある、綺麗すぎず薄暗いお店の雰囲気を細かく再現していただいてます!

 

 

 

――――お店の雰囲気までこだわられてるんですね! 作品の舞台となる港町も、作中ですごく丁寧に描かれていましたね。主人公がいろんな場所に行くたびにドキドキしました。

KAME先生

本作では小さな舞台を隅から隅まで描きたいと思っていました。

主人公・キリの心情や考え方を通して、この街や世界観を等身大で楽しんでもらえるところが本作の読みどころの一つだと思って楽しんでいただけると嬉しいです!

 

――――いよいよ1月30日に第1巻が発売されますね! 小説版の魅力を教えていただけると嬉しいです!

KAME先生

小説版では、書き下ろしのエピローグがあります!

第1章を書き終えたときから書きたかったお話なのですが、その勢いのまま第2章に入っていったこともあって『小説家になろう』には掲載できなかったので、小説版で楽しんでいただけますと幸いです!

 


 

 

 

――――書籍化に向けてチャレンジしている方のなかには、『小説家になろう』のランキングに入ることを目指している方と、コツコツ書いていく方 がいると思うのですが、先生の場合はいかがでしょうか?

KAME先生

もともと「ランキングに入ろう!」とは考えてなかったですね。ランキングを本気で目指すとなると、1話から見せ場を作って、話をどんどん大きくして……ってすごく忙しくなると思って。

だから本作ではあえてテンプレは使わずに、じっくりやっていこう、それでいつかバズったらいいなあと思っていました。こういうかたちの作品もあるんだなって知っていただけると嬉しいです!

 

――――今では作品にたくさんのポイントがついていますよね! バズったのは何がきっかけだったのでしょうか?

KAME先生

「この作品を面白かった!」と宣伝してくれた方が居て、嬉しいことにそこから広がってくれたようです。

『小説家になろう』は読者も多いので、ポイントが伸びてない作品で面白い作品を探してくれている方もいるみたいで。

それで喜んでいたら、一気に爆発してあっという間にハイファンタジーの6位まで伸びていきました。本当に感謝しています……!

 

――――いろんなきっかけで伸びることがあるんですね! 執筆のモチベーションを保ち続けるために工夫していることはありますか?

KAME先生

執筆中によく音楽を聴いてまして、静かな場面や盛り上がる場面など、シーンに合わせて聴く曲を変えて気持ちをつくって書いていますね。

それから、毎日10時~12時と、決めた時間に書くということも習慣化しています。「書きたいときに書く」だと、書きたくないときは書かなくなっちゃうので……(笑)。

 

――――そのほか、作家志望の方々や、次回のネット小説大賞応募者にアドバイスがあればいただけますと嬉しいです!

KAME先生

第10回ネット小説大賞に応募した当初は、作品のポイントも少なかったこともあり、あまり受賞への自信はありませんでした。でも、さっきお伝えしたように思わぬかたちで作品がバズって、それが受賞の後押しになってくれたのだと思っています。

そういったことも起こりうるので、応募に悩んでいる方はぜひチャレンジをしてみてほしいです!

作品がどれだけ読まれているのかと、作品が面白いのかどうかは関係ないと思っています。自分がどんな作品を書きたいのかをよく考えて、それを信じて書き続けてほしいです。

 

KAME先生、この度はロングインタビューをありがとうございました! 

1月30日に発売される『冒険者ギルドが十二歳からしか入れなかったので、サバよみました。』。ぜひチェックしてくださいね!

 

 

\GCノベルズから受賞作が同日発売/

 

 

 

 

 

    

斎賀時人/『怪異の掃除人・曽根崎慎司の事件ファイル 生ける炎は誰が身を喰らうか』(宝島社)

 

第10回ネット小説大賞において『怪異の掃除人・曽根崎慎司の事件ファイル 生ける炎は誰が身を喰らうか』で
受賞となった長埜 恵先生に独占インタビューを敢行!
前半では『受賞作の見どころ』、後半では『小説を書くときのコツ』などを伺いました!
ぜひ最後まで読んでみてください♪
 

受賞作品のご紹介

名状しがたいオカルト事件 這い寄る狂気はすぐそこにある

怪しげな男、曽根崎慎司は、警察では手に余る名状しがたい怪事件を請け負う「怪異の掃除人」だ。そんな彼のもとでアルバイトをする竹田景清も、不可解な事件に巻き込まれていく。

街中で見つかるちぎれた小指。吸えば溺死する漆黒のタバコ。体の一部が喰われる夢。
そして、生ける炎を信仰するカルト教団。

狂気に呑み込まれてしまえば、終わり。
闇の底から這い寄る怪異に立ち向かう、ホラーサスペンス開幕。

Amazon『怪異の掃除人・曽根崎慎司の事件ファイル 生ける炎は誰が身を喰らうか

 

著者のご紹介

 

――――この度は受賞おめでとうございます! 長埜先生が第10回ネット小説大賞にご応募いただいたきっかけを教えてください。

長埜 恵先生

ネット小説大賞を知ったのは、『小説家になろう』に登録した3年前に、サイト内のお知らせ欄で見かけたことがきっかけです。

そのときから応募を続けてきて、第10回コンテストでも「何かの間違いでもいいから受賞してくれ!」と片っ端から自分の作品を応募していました。

 

――――入賞を知ったときはどのようなお気持ちでしたか?

長埜 恵先生

「何かの間違いじゃないか?」と思いました。
どうやらそうでもないらしいとわかってからは、まず家族に話しました。
「何かの間違いじゃないか?」と言われました。

 

――――めちゃくちゃシュールです……(笑)! その後、お祝いなどはされましたか?

長埜 恵先生

実は受賞後、間髪入れず人生初の全身麻酔手術を行うことになり、お祝いは有耶無耶になりました。

人生の一大イベントがこんな短期間に密集することってあるんだな、と手術台の上で思いました。

 

――――当時は本当に心配しておりました。無事に退院されて本当に良かったです!

長埜 恵先生

その節はお気遣いいただき、本当にありがとうございました! 今は元気です。

 

――――早速ですがストーリーについても伺っていきたいです! 不気味な怪事件を解決していく本受賞作の主役となる、曽根崎と景清について教えてください。

長埜 恵先生

曽根崎はもじゃもじゃの髪に鋭い目の下にクマがあってダラしなく見える一方、スーツはきっちりと着こなしている、どこか怪しい31歳・独身男性です。表向きはオカルト専門のフリーライターをしている彼には、不気味な事件を解決する「怪異の掃除人」という裏の顔があります。

生活能力が皆無な彼は、お金さえ出せば割となんでもやってくれる大学生の景清を雇い、身の回りのことを任せています。お人好しでお金に弱い景清は、曽根崎にボーナスをチラつかされるがまま、ともに事件に巻き込まれていきます。

鋭い知性と合理性に振り切った倫理観をもった探偵、いわゆるホームズ役が曽根崎。探偵を支えるお人好しな助手、いわゆるワトソン役が景清です。

 

――――二人の軽快なやりとりが楽しい一方、怪異はかなり不気味な仕上がりになっていますよね!この物語の着想のきっかけは何でしょうか?

長埜 恵先生

H.P.ラヴクラフトが作り出したコズミックホラー(※1)シェアワールド(※2)『クトゥルフ神話』の世界観で、冒涜的な神話生物に挑むバディの物語を読みたいと思ったのがきっかけです。

 

(※1)コズミックホラー: 『宇宙的恐怖』と訳されているホラー小説で、吸血鬼などのモチーフではなく、人智を凌駕するような得体の知れないものを恐怖の対象としたもの。
(※2)シェアワールド: 複数の作家による一連の創作物からなる架空の世界観のこと

 

――――作品のルーツが垣間見えますね……! この作品で先生が描きたかったことはありますか?

長埜 恵先生

まず「神話生物などの不可解な存在に翻弄され、人としての領域を踏み越えてしまった者達のドラマ」を描きたいと思いました。

 

――――たしかに、主役の二人が挑んでいく怪異はかなりスケールも大きく、解決が困難なものですよね。

長埜 恵先生

だからこそ、二人は共に事件を乗り越えていくに連れて、互いに必要不可欠な存在になっていきます。

そんな二人の関係性の変化や濃度も、ぜひ見ていただければと。

 

――――出版にあたってかなり文字数を減らし改稿したとのことですが、WEB版と小説版の違いを教えてください!

長埜 恵先生

小説版は、全4章からなる1冊完結型となっています。大きな流れは変わっていませんが、展開の速度感がWEB版とは段違いです。爆速で物語が進みます。

 

――――書籍版のイラストがとても味わい深いと思ったのですが、先生の感想を伺いたいです!

長埜 恵先生

もともと私が斎賀時人さん(担当イラストレーター)の絵に一目惚れして依頼をさせていただいたのですが、完成品は想像以上に素晴らしくて感動しました。

妖しげな美しさを残しながらも、絶妙なタッチでキャラクターの個性を表現してくださっています。「表紙買い」される本にしていただきました。

 

――――最後にファンの皆さんと、本作が気になっている方に向けてのメッセージをお願いします。

長埜 恵先生

ファンの皆様には感謝してもしきれません。

『怪異の掃除人』シリーズは、続編の『続・怪異の掃除人』『続々・怪異の掃除人』と、しぶとく続けてきました。これも読者の方の存在があってこそです。
正直、これまで筆を折ろうと何度も思いましたが、そのたびに「小説を待っていてくださる方が一人でもいるなら続けよう」と踏ん張ってきました。ありがとうございます。

そして、『怪異の掃除人』が気になっている方のなかでも、特に下記のような要素が好きな方であれば、ぜひとも拙作をお手に取っていただければと存じます!

クトゥルフ神話好き/ホラー好き/ブロマンス好き/ぶっ飛びミステリー好き/年の差バディ好き/サスペンス好き/コメディ好き/因果応報の話が好き/熱い友情物語が好き/個性が爆発した強烈なキャラクターが好き

自分の好きなものを全て詰め込みました! よろしくお願いします!

 

 

試し読みもできる!『怪異の掃除人』
特設ページはこちら

 

 


 

 

 

――――小説はどんなツールで書かれていますか? また、執筆の環境づくりで工夫されていることも知りたいです!

長埜 恵先生

現在は主にMicrosoft社のWordを利用していますが、『怪異の掃除人』自体は全編、スマートフォンの文章作成アプリで書きました。やはり、どこにいても書けるのは便利です。

環境づくりでいえば、長時間同じ姿勢にならないことが大切だと思います。いい椅子も重要ですが、それ以上に適宜体を動かすのがいいかなと。一緒にスクワットしましょう。

 

――――『小説家になろう』で連載するにあたって、書籍化するために意識していたことはありますか?

長埜 恵先生

とにかく、書いたものを片っ端からコンテストに応募していました。
実は同タイトルは、何度もネット小説大賞を落選しています。けれどしつこく応募し続けた結果、第10回ネット小説大賞で小説賞を受賞することができました。

続けてさえいれば、いつか誰かの目にとまるかもしれません。「書いて出す」は鉄則かなと思います。

 

――――すべての作家さんに伺っているのですが、なろうで人気連載にするために意識していたことはありますか?

長埜 恵先生

正直こちらに関しては申し上げられることがありません……。

というのも、現時点(2023年1月)で『怪異の掃除人』は1万ポイントに及びませんし、ほかの私の作品も同様だからです。

そんな私が書いた小説でも受賞できたので、ネット小説大賞は懐の深いコンテストだなぁとしみじみ感じます。

 

――――ポイントと作品の面白さは必ずしも一致しないなと、運営していてもよく思います。長編のシリーズを書かれている先生ですが、執筆に詰まることはありますか?

長埜 恵先生

執筆は永遠に詰まっています。せっかく書き溜めたものを消すことも多々ありますし、詰まったままになっていることもあります。

けれど、一度書くのをやめてしまうと、次に書き始めるのに凄まじいエネルギーが必要になります。なので、日々ちょっとでも書き続けることが、打開に繋がるのではと思います。

 

――――設定を作る際の資料集めなど、どうされていますか? 

長埜 恵先生

まずはインターネットで検索して、詳しく載っていないようなら図書館へ出向きます。

Wikipediaはとても便利ですが、校正さんから「これ、Wikipediaではこう書いてるけど、裏付けする資料は見つかりませんでしたよ」と指摘されてからは、使い方を見直すようになりました。

文献と併用できたらそれが一番です。

 

――――執筆前に、プロットを作成されていますか?

長埜 恵先生

プロットは、作品によって作成する時と作成しない時とまちまちです。ただ、『怪異の掃除人』においてはプロットがないと何もできません。
プロットの項目は、大まかなあらすじと、すでに明かされている秘密、この章で明かされる秘密、キャラクターの感情の推移や成長などでしょうか。
実はプロット作成についても勉強中で、書きながら自分にしっくりくるプロットを探しています。

 

――――キャラクター設定は、どこまで事前に決めていましたか?

長埜 恵先生

キャラクター設定は、大まかな容姿と性格を決めたらあとは小説に放り込みます。
それこそTRPGのキャラクターシートは、キャラクター設定を作るのにとても便利なツールじゃないでしょうか。あとは物語に馴染ませるなかで、キャラクターの性格を深考していきます。

 

――――ざっくりと決めてから、だんだんと深堀していくのですね! 舞台設定はいかがでしょうか?

長埜 恵先生

『怪異の掃除人』はクトゥルフ神話をモチーフとしているので、舞台設定のベースは既にできあがっていました。

もちろん、既存の世界観をどこまで取り込み、どこをアレンジするのは考える必要はありましたが。そこに現代ならではの要素を組み合わせています。

 

――――全体的に、設定を作り込みすぎずに書きだされるイメージでしょうか?

長埜 恵先生

はい。とはいえ、重大な設定だけはあらかじめ決めていました。

具体的に挙げるなら、キャラクターの秘密や関係性、世界の裏側で起こっていることなどです。これを示唆する伏線をあちこちに張っておくと、後々になって読者の方に「これってそういうことだったの!?」と驚いてもらえる物語が作れるかなと目論んでいました。

私はよく、わかりやすい伏線、よく読んだら気づく伏線、誰にも気づいてもらわなくていい伏線を張っています。
冬眠前にどんぐりを貯蔵するリスのごとく、よくこれらを忘れますが。しっかり管理していきたいです。

 

――――伏線にレベル感があるのですね! そう言われるとワクワクして探したくなります。『怪異の掃除人』というキャッチ―なタイトルは、どのように生まれたのでしょうか?

長埜 恵先生

私は本当にタイトルをつけるのが苦手なので、いつもシンプルなものか、一言で内容をすべて説明できるタイトルにしてしまいます。
なので小説版タイトルの『怪異の掃除人・曽根崎慎司の事件ファイル 生ける炎は誰が身を喰らうか』も、決定するまでかなり編集さんと相談を重ねました。

 

――――文章を書かれるときに、意識していること、注意していることはありますか?

長埜 恵先生

意識していることは、誰がどんなセリフを喋っているかを分かりやすくすること、そして雰囲気に緩急をつけるために適宜ユーモアを挟むことです。後者は好みが分かれるところだと思いますし、現在も研究中です。

加えて、作中で難しい話をし過ぎないことも意識しています。『怪異の掃除人』は、どこにでもいる大学生の景清の視点で話が進みます。曽根崎が難しい話をしても、景清は容赦なく「よくわかりません」とぶった切ります。

物語で扱うテーマや構成にもよりますが、主人公の手に余りそうな話は注意深く取り扱うようにしています。そのほうが、読者の方も文章が引っかからなくて読みやすいかなと思うので。

 

――――最後に、作家志望の方々や、次回のネット小説大賞応募者にアドバイスがあればいただけますと嬉しいです。

長埜 恵先生

すでに小説を書いていらっしゃる方なら、それだけでもう十分作家になれる要素を有していると思います。

そこからいかにして作家になるかは十人十色です。どんな話を書けば読者にウケるのかを研究して上り詰める人もいれば、完成された感性によって莫大な支持を得る人もいますし、私のようにとにかく好きなものを詰め込んで書いた結果、運良く拾い上げられた人もいます。

なので、私は「好きなものを自由に書いて作家になりたい!」という方に言葉を送ろうと思います。

どうか、今の自分の「好き」を大切にされてください。「好き」は熱です。自分だけに留まらず、他者にまで伝搬し広がる熱です。自分の「好き」を極めてください。脇目もふらず「好き」を書き続けてください。

この「好き」は、あなたが生きていくなかで多様に変化すると思います。怒りを覚えて「好き」を知ることもあれば、悲しみに沈んでやっと「好き」とわかることもあります。どれもすべて、あなたとあなたの小説にとって必要です。ずっと覚えていて、抱え続けて、どうかそれをこの世界で唯一のあなたの言葉で書いてください。

その熱はきっと広がります。広がった先の一つにある受賞を、私に似たあなたが取ってくれるならとても嬉しいです。
書くの、楽しいですよね!! 今後もお互い頑張っていきましょう!!

 

長埜 恵先生先生、この度はロングインタビューをありがとうございました! 

好評発売中の『怪異の掃除人・曽根崎慎司の事件ファイル 生ける炎は誰が身を喰らうか』。ぜひチェックしてくださいね!

 

 

 

 

    

tokiwa. /『回復術士だと思っていたら、世界で最初の衛生兵でした!
~勇者パーティーを追放されたヒーラーは、戦場の天使と讃えられました~』(宝島社)

 

第10回ネット小説大賞において『回復術士だと思っていたら、世界で最初の衛生兵でした! ~勇者パーティーを追放されたヒーラーは、戦場の天使と讃えられました~  』で
受賞となった雪車町地蔵先生に独占インタビューを敢行!

前半では『受賞作の見どころ』、後半では『小説を書くときのコツ』などを伺いました!
ぜひ最後まで読んでみてください♪ 

 

受賞作品のご紹介

 第10回ネット小説大賞の金賞受賞作!

コミカライズも同時進行中! ヒーラーとして独自の治療を続けていたエイダは、勇者のパーティーで力を尽くすも、戦力外通告を受けて追放されてしまう。しかし、いかなる死地からも生還できる彼らの躍進はエイダの治療技術によるもので……。

彼らが落ちぶれていく一方で、追放されたエイダは誰かを助けたいという思いから従軍を決意し、地獄の最前線へと配属されることに。そこで彼女は自分の独自の治療技術を施すことができればもっとたくさんの命が救えるのではないかと行動を始めて――。

のちに“戦場の天使”と呼ばれる少女の奮闘劇、ここに開幕です。

Amazon『回復術士だと思っていたら、世界で最初の衛生兵でした!

 

 

著者のご紹介

 

――――第10回ネット小説大賞での受賞、おめでとうございます! ネット小説大賞は以前からご存じだったのでしょうか?

雪車町地蔵先生

第9回ネット小説大賞で初めて応募して、最終選考まで残ったこともあり第10回でも応募しました。有難いことに今回は別作品で受賞させていただき、本当にびっくりしています。

 

――――回復魔法がある異世界で、応急手当という現実的な方法によって戦場の戦士を救い続ける主人公。異色の物語だと思いますが、着想のきっかけは何だったのでしょうか?

雪車町地蔵先生

赤十字病院をつくり、応急手当を普及させたクララ・バートンという偉人がいまして。彼女が異世界にいたらどうなるんだろうと思ったのが着想のきっかけですね。

科学的な発達があまりない、魔法をベースとして異世界では、回復魔法で何とかなってしまう。

そこにクララ・バートン女史のように活躍するキャラクターを投げこんだら、一体どういう化学変化が起こるかなと。

 

――――WEB版の物語の完成度がとても高くて驚きました! 毎日どれくらいのペースで書かれていましたか?

雪車町地蔵先生

1日3000字くらいにセーブしていて、3000字を書いた後はひたすらその内容を練っていきます。

やっぱり健康が大切だと思うので、余裕をもって3000字くらいにセーブしておくようになりました。

 

――――余裕をもって3000字…!? かなり執筆スピードが速いですよね、事前にプロットをしっかり作っているのでしょうか?

雪車町地蔵先生

プロットは作り込みますね、いわゆる「プロッター」です(笑)。

10万字につき5000字くらいのプロットを作っています。話の流れをズラっと書いていくのですが、起承転結のなかにさらに細かく起承転結をつくっていくイメージですね。

読者の反応を想像しながら、引きの場面を作ることを意識しています。

 

――――ここまでWEB版のクオリティが高いと修正も少なそうですが、WEB版と小説版の違いを教えていただけますか?

雪車町地蔵先生

そうですね、ありがたいことに大きな修正はなく進めることができました。書き下ろしを追加しているほか、WEB版と『小説家になろう』では読みやすくするために省略していた部分や矛盾点を一部加筆・修正しています。

書き下ろしはハッピーなお話になります。本編のなかで「全部終わったら、アップルパイを食べましょう」というセリフが出てくるのですが、そのシーンを見たいという感想をいただいたこともあったので、よい機会だと思い書かせていただきました!

 

――――主人公にとってアップルパイは特別で、「しあわせの味」なんですよね! キャラクターもかなり綿密に設計されている思うのですが、どのようにして作られたのでしょうか?

雪車町地蔵先生

最初はプロットのなかでキャラクターの名前やパーソナリティが生まれてきます。この時点ではプロットのなかの名前が付いた駒でしかないので、暫くそのキャラクターと向き合っていきます。

どんなご飯を食べるだろう、こういうときどんな反応をするだろうか……といったことを考えながら短編を書いてみると、だんだんキャラクターに血が通うようになってきますね。

 

――――プロットを5000字も書いて、短編も書いて、それから1話を書き始めているんですね! 1話目から世界観が完成されているのも納得です……! 

ところで、主人公のエイダは自ら戦争の最前線という厳しいところに赴いて、戦士たちのために献身的に活動しますよね。

その姿勢が本当に格好良いのですが、先生からみて彼女はどんなキャラクターでしょうか?

雪車町地蔵先生

彼女は貴族なので、『ノブレス・オブリージュ(※高い身分がある者は、身分に応じた社会的責任を果たす義務があるという考え方)』が叩き込まれているんですね。幼年期に挺身そのものも目撃したことがある。それだけに、責任感や献身の心を強く持っているキャラクターです!

 

――――最後にファンの皆さんや、本作が気になっている方に向けてのメッセージがあればお願いします。

雪車町地蔵先生

この物語は『追放もの』であると同時に、いわゆる貴種流離譚(試練を克服していくことで尊い存在となる物語)で、なおかつ衛生兵の物語でもあります。

苦しい場面も出てきますが、最後にはみんなが前向きになれるお話です。ぜひ安心して読んでいただけたらと思います!

 


 

 

――――プロットを作り込んでいるとのことですが、執筆に詰まったことはありますか?

雪車町地蔵先生

プロットを書き終わるまでが七転八倒していますね。

プロットでは、コンセプトやキャラクターが動くモチベーション、読者がそのモチベーションを受けてどういう感情を抱くのか……などを考えていきます。

 

――――「読者のどういう感情を抱くのか」という部分について、具体的にはどのようにして意識されていますか?

雪車町地蔵先生

エイダがなぜこの行動をするのか、それを納得してもらえるように書いていますね。

本作では三人称を使っていますが、読者が読んでいくうえで感情移入をして「この人物が次になにをするのか、続きを読みたい」と思ってもらえる物語にしたいと思っています。

 

――――三人称というお話が出ましたが、普段は三人称で物語を書かれることが多いのでしょうか?

雪車町地蔵先生

一人称も三人称も使います! 一人称はミステリーなど、叙述トリックを使ったり勢いが欲しいときに活用していますね。

三人称は情報を整理整頓して出したいときに活用していて、本作は専門用語も出てくるので三人称を採用しました。

どちらで書くか悩む場合、冒頭を両方書いてみて、しっくりくるほうを書くのが良いと思います。

 

――――先生の文章、とても綺麗で読みやすいですよね! もとから文章を書くのは上手かったんですか?

雪車町地蔵先生

そんなことないです……! 学生時代は文章が下手すぎて、40万字も書いたのにお蔵入りした作品もありました。

でも、作家活動をしている仲間とお互いに読んだり読んでもらったりしているなかで、次第に上達していきました。ただ、これには「ここがおかしいね」と気兼ねなく話せる信頼関係が大切だと思います。

 

――――戦争や医療に触れる本作ですが、資料集めは大変でしたか? 

雪車町地蔵先生

そうですね、戦記物も読みましたし、戦史の一部を学んだり、医療技術については書籍の値段も高いので、図書館へ探しに行ったりもしました。

今は便利なことにWikipedia等に参考文献が掲載されているので、そこから辿って論文などのアウトラインへと目星をつけ、本当に必要な資料だけを購入していくことができました。

資料のことで言うと、メモはしているのだけど文献の出典を書き忘れてしまい、調べ直すのが大変だったこともありました(笑)。出典はきちんとメモっておいた方が、あとで楽だと思います!

 

――――非常にポイントが高い作品ですが、バズったきっかけは何でしょうか?

雪車町地蔵先生

本編の区切りがいいところで「☆(※評価ボタン)を押してください」「参考にしたいので感想をください」と書いてみたことがきっかけですね。

私自身、『小説家になろう』で作品を読んでいるとつい没頭してしまうので、評価や感想を送るのを忘れてしまうんです。だからこそ、作品のなかでお願いしてみるのは意外と効果的なのかもしれません。

 

――――そのほか、作家志望の方々や、次回のネット小説大賞応募者にアドバイスがあればいただけますと嬉しいです。

雪車町地蔵先生

とりあえず一にも二にも健康だと思います。皆さん命を削って書いていると思うんですけど、食生活や運動が後回しになっているといい作品が書けなくなってしまうので、燃え尽きないように気をつけていただければと思います。

あとは、インプットを沢山することも大切なのかなと。小説だけでなく、漫画やゲーム、落語、歴史など、いろんなジャンルをインプットすることで、小説のなかに経験が息づいて血の通った物語になっていくはずです。

 

――――インプットするとき、意識されていることはありますか?

雪車町地蔵先生

ただ見るのではなく、何が楽しかったのかを理解したほうがいいと思います。

わからないものを調べることが大事だとよく言いますが、なにがわからないのかを理解し、疑問を持ち、しっかり咀嚼するように心がけています。

 

雪車町地蔵先生、この度はロングインタビューをありがとうございました! 

1月27日に発売される『回復術士だと思っていたら、世界で最初の衛生兵でした!』。ぜひチェックしてくださいね!

 

 

    

 

 

第6回ネット小説大賞で受賞された、田井ノエル先生に『湯築屋シリーズ』完結記念インタビューを刊行!

作品の魅力から、ネット小説大賞受賞後の作家さんとして活躍されてきた軌跡のお話も伺いました。
これから作家を目指している方々も、ぜひ参考にされてくださいね!

 

 

インタビューする先生

田井ノエル

略してタイノエ。愛媛県在住作家。第6回ネット小説大賞を受賞して商業デビュー。

「道後温泉 湯築屋」シリーズ(双葉文庫)、「大阪マダム、後宮妃になる!」シリーズ(小学館文庫「キャラブン!」)、「転生義経は静かに暮らしたい」シリーズ(角川文庫)等、キャラクター文芸(ライト文芸)や、ライトノベルの分野で出版しております。

Twitter / 『小説家になろう』著者ページ

 

――――この度は10巻にも渡る『湯築屋シリーズ』の完結おめでとうございます!本作は、先生の地元である愛媛の「道後温泉」を舞台に展開される物語ですが、もともと地元をテーマの作品を書きたかったんですか?

田井ノエル

いえ、実は作品を書きだすまでは道後温泉や松山とか、そういった地元のものにあまり興味がなかったんです。

でも、友達の作家さんが松山に遊びに来てくれたことがあって、「良いところじゃん! ここを題材に書いたら面白い小説ができるよ!」って言ってもらえて。

それで書いてみようと思って改めて道後温泉に行ってみたら、知ろうとしなかっただけで魅力的な場所なんだなと思いました。もちろん今では地元、大好きです(笑)!

 

 

――――そうだったんですね! ちょっと意外でしたが、住んでいる場所の魅力はなかなか気づきにくいかもしれませんね。「神様が泊まる宿」という着想は、どこから来たのでしょうか?

田井ノエル先生

私はネット小説大賞からデビューするまでに十二、三年かかっていて、本作を書くまでは異世界ファンタジーしか書いたことがなかったんです。

だから道後温泉を舞台にした現代ものを書くとしても、ファンタジー要素を入れた方が書きやすいかなと思って「あやかしもの」の要素を入れました。

あと、道後温泉というのが神様に由来する、神様の逸話が残っている温泉地なので、神様がくるお宿というのが設定にしました。

 

――――本作の魅力を、先生から教えてほしいです!

愛媛や松山の文化や料理をたくさん題材にしています。

県外の人から「松山に来たい!」と、言っていただけるように。そして、地元の人にも「松山って素敵!」と、思ってもらえる。そんな作品を目指して書きました。メジャーな観光地も、マイナーな観光地も、気に入ったところは取り入れています。

だから、作品の読者さんが聖地巡礼してくださっているのを見ると、本当に嬉しいです。

 

――――聖地巡礼ができるのが、ご当地もの作品の醍醐味でもありますよね。そんな松山の宿で働いている主役の二人は、先生にとってどんなキャラクターでしょうか?

ヒロイン・湯築九十九は元気で明るく、そして何事にも挫けない強いメンタルを持った女の子として書きました。能力面では未熟な部分が多いけれど、絶対に立ちあがれる前向きな性格です。

対するシロは、ちょっと情けないです。強い力を持った美貌の神様で、湯築屋のオーナー、ハイスペックな旦那様なのにどこか抜けていて、子供っぽいワガママを言って九十九をいつも困らせます。

メンタル面では九十九に支えられてばかりで、いいところが少ないかも。いわゆる「スパダリ」を書くのが苦手なので、わたし好みの「残念な男」となっております。

 

――――ちょっとわかります、シロさんは残念なところが堪らなく素敵です(笑)! 作品を通して、二人はどんな夫婦として描かれているのでしょうか。

仲がいいけれど、じれったい。可愛い雰囲気を持った夫婦だと思っています。

シリーズを通して、九十九は高校生から大学生へと成長していきます。でも、性根は常にまっすぐでブレません。一方で、シロは永遠を生きる神様ですが、九十九によって様々な変化がもたらされます。

本作で1番成長して変わっていくのは、実は九十九ではなくシロのほう。初期は自分の殻にこもって孤独だったシロが、どのように変化するのか、シリーズ全体で見守ってくれたら嬉しいです。

 

――――ネット小説大賞から作家デビューされた後、「大阪マダム、後宮妃になる!」シリーズ(小学館文庫)、「転生義経は静かに暮らしたい」シリーズ(角川文庫)など、いろんな作品を出版されてますね。作家として活躍するうえで、先生の強みってなんでしょうか?

田井ノエル先生

デビューまで時間がかかったこともあって、自分の強みがわかるまでは迷走していたと思います。

今となっては、どれだけ散らかった設定にしても無難にまとめられるのが自分の強さなのかなと思っています。王道の設定を使ったとしても、変わった設定を使って遊んだうえで、最後はまとめられる。

だから、企画の段階でも「まとまるかな」というのは考えずに、いろいろ案を出してみていますね。

 

――――率直な質問になってしまうのですが……『ネット小説大賞』受賞後に作家さんとして活躍していくには、どうしたらいいんでしょうか? 

田井ノエル先生

うーん……難しい質問ですね(笑)! 私の場合は、ネット小説大賞で受賞して『湯築屋シリーズ』を連載しながら、新人賞にも応募していました。でも、デビュー作がキャラクター文芸だったので、書き下ろしの機会に恵まれましたね。

それから、企画書をいろんな編集者さんのところへ持って行ったりもしていました。ただ、今はコロナでそういった機会は本当に減ってきているので、ここでは参考にならず申し訳ないです。

 

――――たしかに出版業界も、コロナでいろんな変化がありましたね。

田井ノエル先生

そうですね。ただ、そもそも「企画書が苦手」という方や、「新人賞やコンテストに現物を応募してしまったほうが早い」と考えている方も多くいらっしゃると思います。

それに企画書は、新しいジャンルの作品を書きたいと思っていても、チャレンジが難しいという側面もあります。「企画書は面白くても、先生がこの作品を書いたときのイメージができない」ということになっちゃうことがあるので。

 

――――なるほど……! するとデビュー作って、その後の作家活動においてとても大切かもしれませんね。

田井ノエル先生

私の場合は『湯築屋シリーズ』でデビューしたので、もしかしたら、その後もあやかしものだけを書いていくことになっていたかもしれませんね。

だからこそ、デビュー後も『小説家になろう』に投稿していくのってありだと思っています。私自身も、『小説家になろう』で新しいジャンルに挑戦して、それが書籍化に繋がったことで幅が広がりました。

 

――――「流行を取り入れながら好きなものを書いている」というツイートを拝見したのですが、実際に田井ノエル先生は「後宮もの」「悪役令嬢もの」などを書かれていますよね! 流行を取り入れて書くには、どうしたらよいのでしょうか?

田井ノエル先生

『湯築屋シリーズ』の場合だと、あやかしやご当地ものの先行作を見てみて、「こういうセオリーなんだな」と理解してから書き始めました。それから自分の好きな属性のキャラクターを取り入れたりして、すり合わせていきまししたね。

他の作品でも、編集さんから「後宮ものどうですか」と言って頂けてから、後宮ものを10作品くらい読んでみましたね。それからベースとなっている要素を掴んでいって、自分の書きたい要素とどこまですり合わせができるのかを考えていきます。

 

――――作家さんのアドバイスが『湯築屋シリーズ』を書くきっかけになったというお話でしたが、作家さん同士の繋がりは支えになりますか?

田井ノエル先生

私の場合は仲良くしていた方がみんな先にデビューしていたので、質問や相談をしたり、アドバイスをもらえる環境があったことはとても有難かったです。

作家さん同士だからといって、お互いの作品についてどうこう言うという関係じゃなくていいと思っていて、ゲームをしながら相談するとか、そういう感じですね。

第6回ネット小説大賞で受賞した同期の方とも何人か繋がっていて、今でもお互いに声を掛け合ったりしていますよ。

 

――――たくさんのアドバイスをありがとうございます! それでは最後に、『湯築屋シリーズ』を読まれてきた方々に、メッセージをお願いします!

田井ノエル先生

湯築屋シリーズが全10巻、完結できたのも書籍やWEBで読んでいただけた方のおかげです。これまで読んできてくださった皆さんへの感謝を忘れずに、今後も作家活動を続けていきたいと思います。ありがとうございました!

 

最終巻のご紹介

神の湯が湧き出る道後温泉の一角に佇む温泉宿「湯築屋」。ここは神様だけが門を潜れる不思議なお宿。若女将の湯築九十九は仕事に青春に大忙し。宿のオーナー兼夫の稲荷神シロとも徐々に絆を深め結婚生活も順調(?)だった。そんなある日、かつてシロが神使として仕えていた宇迦之御魂神が湯築屋に現れる。ついにシロと、表裏の存在である天之御中主神を対話させるために「儀式」を行うというのだ。九十九は、シロと湯築屋の未来を決定づける大きな選択を迫られ……。大人気シリーズ、ついに完結!

道後温泉 湯築屋 : 10 神様のお宿で永遠の愛を囁きます

 

 

 

ネット小説大賞

田井ノエル先生、本当に5年間の連載、お疲れ様でした! そして後進の皆さまへのたくさんのアドバイスをありがとうございます。
これからも先生のご活躍を心より応援しております!

 


 

田井ノエル先生のシリーズ紹介

 

大阪マダム、後宮妃になる! 五祭期は豊穣盛儀動乱編(小説/小学館)

主上と偽寵妃、絶体絶命!?

蓮華が凰朔国の後宮に入り皇帝・天明の(偽)寵妃になってから、もうすぐ三年。前世の知識を生かしながら次々と事業を手がける蓮華の影響を受けて、今や後宮は大きく様変わりし、新しい文化が広まっている。
 このたび開催される、凰朔における秋祭りである天翔祭でも、これまでにない演物として神輿の行進を提案した蓮華。妃たちも盛り上がって一致団結、神輿計画は着々と進められていた。祭りの準備に忙しい蓮華だが、ずっと気になっていることがある。「正妃になってほしい」と天明に告げられてから、天明のことを考えるとどうにも頭が混乱してしまうのだ。
一方、重大な告白を蓮華にあっさりと受け流された天明も、気持ちの整理がつかず蓮華を避けるように…。
 そんなふたりのもとに、不穏な知らせがもたらされる。皇城に侵入者があったというのだ。そして――凰朔という国が、天明や蓮華の立場が、大きく揺らぎはじめる…!?
 大阪に生まれ道頓堀で死んだ記憶を持つ蓮華、最悪の事態にどう立ち向かう!? 転生×中華後宮物語、第五弾!

 

大阪マダム、後宮妃になる!4巻(漫画/小学館)発売予定!

2023年1月12日にコミカライズ第4巻も発売! 漫画1巻のご購入はこちらから。

HIROKAZU/『異世界に来たけど、生活魔法しか使えません』 @マッグガーデン

 

第10回ネット小説大賞において『異世界に来たけど、生活魔法しか使えません』で
受賞となった梨香先生に独占インタビューを敢行!

前半では『受賞作の見どころ』、後半では『小説を書くときのコツ』などを伺いました!
ぜひ最後まで読んでみてください♪

    

受賞作品のご紹介

転生先は貧乏貴族!?

可愛い弟たちのため、才能を生かして学園生活を送ります!日本でOLをしていた青山薫は、ある日目覚めるとグレンジャー子爵家の長女ペイシェンスに転生していた。
貧乏な生活に不便な思いをするペイシェンスだったが、授かった生活魔法を活かして徐々に環境を改善していく。
10歳になったペイシェンスは、王立学園の寮に入るため可愛い弟たちとお別れに……。
しかし、そこでも生活魔法や前世の知識を生かして成り上がってゆく――!
教師からも才能を褒められ順調に進んでいく学園生活だったが、あるとき王妃から厄介な手紙が届き……。
可愛い弟たちの健やかな成長と、家の復興のゆくえ、そして同じクラスの意地悪王子との関係や如何に!?

異世界に来たけど、生活魔法しか使えません

 

 

著者のご紹介

 

――――梨香先生、この度は受賞おめでとうございます! ネット小説大賞にはいつ頃からご参加いただいていたのでしょうか?

梨香先生

ありがとうございます! ネット小説大賞は第10回のコンテストよりずっと前から知っていて、毎年お祭りのような感覚で応募していました。

 

――――梨香先生は、ほかコンテストでの受賞経験もありますよね!

梨香先生

そうですね、『魔法学校の落ちこぼれ』をアルファポリスさんからファンタジー大賞を受賞しています。 

 

――――今回の受賞作『異世界に来たけど、生活魔法しか使えません』ですが、「◎◎しか使えない」という縛りのあるタイトルからは想像もできないほど物語に広がりがある作品ですよね……!

この作品を描こうと思ったきっかけなどがあれば、教えてください。

梨香先生

『生活魔法』って不思議な魔法だな~と以前からと思っていたことですかね。お掃除をしたり、火をだしたり……実はいろんなことができるすごい魔法なのでは?と思ったんです。

それで今回の作品は、超人的な力を持っていない平凡なOLが異世界に転生して、『生活魔法』という地味な魔法を頼りに生活していく物語を書きたいと思いました。

 

――――いよいよ12月09日が発売日ですね! 第1巻と『小説家になろう』版との違いを教えてください。

梨香先生

『小説家になろう』との違いとしては、表現を読みやすく変えていること、書き下ろしSSとして電子書籍用に「弟達との休日」、書籍用に「マーガレットとペイシェンスとの出会い」を書かせていただきました。

それからHIROKAZU様の書かれたヒロインが本当に可愛いくて……! 弟たちも本当に天使ですね。

 

 

――――最後にファンの皆さんや、本作が気になっている方に向けてのメッセージがあればお願いします。

梨香先生

この物語は、日本の平凡なOLだった主人公が異世界の貧乏な貴族に転生してしまい、チート能力もないなか、可愛い弟たちのために奮闘していくサクセスストーリーのような物語です!

また、はじめは小さくて何もできなかった弟たちが成長していく物語でもあります。

弟たちにご飯を食べさせてあげたい、自立して生きていきたい……そんな想いをもった主人公を、どうか温かく見守っていただけると嬉しいです。

梨香先生、受賞コメントをありがとうございました!
このあとの後編では『小説の書き方』を伺っていきます!

 


 

――――『小説家になろう』で連載するにあたって、毎日どれくらいの時間を使われていますか?

梨香先生

だいたい毎日2時間くらいですね。いただいた感想に返信を書いたりする時間も、毎日一時間くらい取っています!
感想にお返事をするのが難しかった時期には、感想欄を閉じようかなと思ったこともあったのですが、簡単にでもお返しできたら喜んでいただけるんじゃないかな、と思ってずっと続けています。

 

――――感想の返信に1時間……!? でも、感想をいただけるとモチベーションになりますよね!

梨香先生

そうですね、連載を始めた最初の3ヵ月くらいはなかなか感想もつかなかったので、今はモチベーションを貰えてありがたいですね。「毎日昼休みに読んでいます」とか「また一から読んでいます」と言っていただけたりすると、すごく嬉しいです。

 

――――書籍化するため、なろうで人気連載にするために意識していることはありますか?

梨香先生

『小説家になろう』での毎日更新を、本作で初めてやってみました。10話くらい書き貯めてから連載をスタートして、お昼の12:00に更新するようにしていましたね。

決まった時間に更新していると、読者の方も合わせて見に来ていただけあるので良いのかなと思います。

あとは、いろんな作品を読むことで「今こう言うのが面白いんだな」というのをインプットするようにしています。ランキングに上位になっている作品も参考になりますね。

 

――――毎日更新をされていたとのことですが、執筆に詰まることはありますか? 

梨香先生

書けない時は書けないで仕方ないと思うので、漫画を読んだりゲームをしてみたり、インプットをする時間を大事にしています!

 

――――文章を書くときに気を付けていることはありますか?

梨香先生

同じ文末が続かないようには気を付けていますね。

それから、本作で初めて長編を一人称で書いてみました。
一人称の場合、情景描写はしづらかったんですけど、本人がどう思っているかという心理描写は書きやすかったですね。ただ、場面転換は三人称の方がやりやすいので、使い分けが大切だなと思います。

 

梨香先生、この度はロングインタビューをありがとうございました! 

12月9日に発売される『異世界に来たけど、生活魔法しか使えません』。連載をぜひチェックしてくださいね!

 

 

    

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