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【月神サキ先生】受賞者インタビュー!『お尋ねの元大聖女は私ですが、名乗り出るつもりはありません』

イラスト:ののまろ/お尋ねの元大聖女は私ですが、名乗り出るつもりはありません

 

第10回ネット小説大賞において『お尋ねの元大聖女は私ですが、名乗り出るつもりはありません』で
期間中受賞となった月神サキ先生に独占インタビューを敢行!

前半では『受賞作の見どころ』を、後半では『小説を書くときのコツ』などを伺いました!
ぜひ最後まで読んでみてください♪

    

 

受賞作品のご紹介

俺様系王子様からの求婚もお断り!転生した元大聖女のやり直しファンタジー

突然、数千体という未曽有の魔物の襲撃が発生。ルイスウィーク王国の王都を守るため、大聖女レティシアは結界を張り続け……寿命まで削り死んでしまう。
大聖堂で最後の時を待つばかりだったレティシアの元に、竜との戦いで致命傷を負った第二王子ノアが戻ってきた。喧嘩ばかりしてきた第二王子ノアが突然、来世で結婚してくれとプロポーズしてきたのだった――
命尽きたはずのレティシアは気が付くと、薬屋の娘に転生。18歳の時、記憶と一緒に聖女の力を取り戻す。問題だったのは、第二王子ノアが転生してすぐに記憶を取り戻して、同じように転生しているはずのレティシアをずっと探していたことだ。
今度の人生では、聖女の力とか国の運命とか、第二王子との結婚なんて、お断り。
転生した大聖女レティシアは決して、自分が元大聖女だなんて名乗り出ない。
なんとか平民としてのんびり生きようとする元大聖女と、婚約者の大聖女を転生してまで追いかける一途な王子様のやり直しファンタジー。

作品:『お尋ねの元大聖女は私ですが、名乗り出るつもりはありません

 

 

――――この度は受賞、おめでとうございます! 今回は期間中受賞でしたが、入賞のお話を聞いた時はどのようなお気持ちでしたか?
また、第10回ネット小説大賞にご応募されたきっかけを教えてください。

月神サキ先生

受賞は経験にないことだったので嬉しかったです!

2015年頃から『小説家になろう』に投稿しており、ネット小説大賞(なろうコン)の存在自体は知っていました。
これまで受賞して書籍を刊行するという経験がなかったので、興味があって。受賞作となればより多くの方に作品を届けられるのではないかと思い、今回応募しました。

 

――――いよいよ8月10日に受賞作『お尋ねの元大聖女は私ですが、名乗り出るつもりはありません』が発売されますが、本作をこれから読んでみようと思っている方々に向けて、著者である先生から作品の魅力となるポイントを教えてください!

月神サキ先生

これから起こる様々な事件を通して、二人の距離がどう近づくのかに注目してほしいです。
今はまだ、ヒーローである王子・ノアからの一方通行の恋なのですが、あえてノアの視点で書かずに本心を隠しています。彼が何を考えているのか……今後の展開に期待してほしいです!

 

――――ドラマチックな序盤ではありつつも、『天敵』『犬猿の仲』と物語のなかで語られているヒーローとヒロイン。それぞれのキャラクターの魅力についても伺いたいです。

月神サキ先生

二人ともそれぞれの強さを持っているからこそ、ぶつかり合っています。

ヒーローのノアは、周囲の圧力を跳ね返す、自分の思いがあればブレない格好良さがある王子様です。そのうえ、一癖も二癖もあって何考えているか分からない性格です。
ヒロインは「懐に入れた子には甘い」ですね(笑)。 彼女にも、一度こうと決めたら振り返らない強さがあります。

 

――――二人のこれまでたくさんのラブストーリーを描かれてきた先生の「恋愛のツボ」があれば教えてください。(○○なヒーローが好き、○○な展開が好き、など)

月神サキ先生

ヤンデレ一歩手前なくらいの、一途な執着ヒーローが好きです(笑)。 一方で、塩ヒロインがマイブーム。二人に温度差があるのが好きです! 
私の作品では、ヒロインが酷い目に遭うシーンをあまり描かないようにしていて、王道のハッピーエンドが好きですね。

 

――――最後にファンの皆さんや、本作が気になっている方に向けてのメッセージがあればお願いします。

月神サキ先生

8月10日発売です、よろしくお願いいたします! 特に、書籍内にあるイラストをぜひ見ていただきたいです! 
書籍のなかのイラストを見ることで、物語の見方がいろいろ変わってくると思います。「あっ!」と思ってもらえるというか……ここでは言えないんですけど(笑)。
もちろん小説も加筆修正していますので、WEB版との違いも楽しんでいただけると嬉しいです。

今夏も続々と書籍が発売される月神サキ先生。受賞コメントをありがとうございました!
このあとの後編では、月神サキ先生に、『小説の書き方』をテーマにインタビューしてみましたのでぜひご覧ください!

 


 

 

作家デビューの支援を続けてきたネット小説大賞も、ついに第10回を迎えました!

そこで今回の受賞者インタビューでは、受賞作家様に、ぜひ後進の皆さまに向けて『小説の書き方』アドバイスをいただければと思います。

 

――――小説はどんなツールで書かれていますか?

月神サキ先生

スマホは使わず、パソコンに向き合って進めることが多いです。
出版社によってWordか一太郎を使い分けています。これは、ツールによってページ数が変わってしまって「○ページ多いのですが……」と言われてしまうことがあるので、最近ではあらかじめ、どっちのツールを使うほうが良いか出版社に聞くようにしていますね。

 

―――執筆ペースを教えてください。

月神サキ先生

1日1万字くらい書いています。それにプラスアルファで、コミカライズの確認などの仕事をしています。
お休みは週1くらいで取れたら良い方かな……という感じですが、好きな仕事なので苦ではないですね! 外出する日は、書かないと決めています。

 

――――1万字……ですか!? 詰まることはないのでしょうか。

長編を書ききれない、書いていて詰まってしまうというお悩みはよく耳にするので、アドバイスをいただけると嬉しいです!

月神サキ先生

詰まることはないですね。というのも、「詰まらない」とは「止まらない」ことだと考えています。
納得するまで書き直していたら絶対に書き終わらないので、止まることはせず、とにかく最後まで書く。書き終わったあと、改稿のタイミングで見直してみたら、そこまでひどくないということもよくあったりするので(笑)

止まってしまう、詰まってしまうことで悩んでいる方には、とにかく書き進めることを大事にしていただけたら良いのではないかと思います……!

 

――――もし執筆の工程で苦手なことがございましたら、教えて下さい。

月神サキ先生

プロットさえ作ればあとはすんなり進みますね。プロットはかなり綿密に作っています。
序章、一章、二章……と章ごとに分けて話の展開をすべて書き出して、それが1万5000字くらいになりますね。
重要なセリフなども決めて入れておきます。実際に書き始めると忘れちゃったりするので、事前に入れておきます。

 

―――プロットで一1万5000字……!執筆が詰まらないというのも納得です。

月神サキ先生

以前プロットに、「なんかイベントが起こって距離が近づく」って自分で書いていて、「なんかとはなんや!」と困りました。さすがにその時は手が止まりましたね(笑)。それ以来、面倒でも細かく書くことにしています。たくさん書けば書くほどスムーズに進みます(笑)。

ただ、プロットは2行だけ、という作家さんもいると聞いたことがあるので、それぞれだと思いますけどね。

 

――――プロットを書くことのメリットって、執筆が詰まらないこと以外にありますか?

月神サキ先生

私も、昔はプロットを書かなかったのですが、プロとして仕事をするなら書けるようになっていた方が良いとは思います。1本線が通るから、話のブレがなくなるので。
それから、プロットがないと最終的に何万字になるか分からなくなってしまうので困ってしまうこともあります。

あとどれくらい書けばいいのか分からない、先が見えなくて不安という方には、プロットはそれを客観視できるので良いかもしれませんね。

 

――――プロットのなかでも重要な項目となる、キャラクター設定の作り方を教えてください、

月神サキ先生

私の場合だと、メイン二人の性格を決めたら、それぞれのバックグラウンドを書きます。

例えば、母性がある性格の子の場合は、甘えてくる男の子に弱くて、長女で世話が好きとか。そういうバッググラウンドを詰めていきます。

 

それから、恋愛ものの場合は、好きになる理由が必要だと思っていて。

例えばですが、幼い頃にトラウマを持っていて、そのトラウマを和らげてくれるところが好きとか。逆に、そういうトラウマがあるから○○な人に弱いとか。

 

――――先生がタイトルをつけるときに、意識していることがあれば教えてください。

月神サキ先生

タイトルをつけるのは最後にしています。意識しているのは、タイトル詐欺にならないこと、キーワードになっている言葉を入れること、内容がわかるようにすることですね。

 

――――先生と言えば、異世界恋愛ファンタジーというくらいスタイルを確立されておられますよね。書くジャンルを悩んでしまう方も多くいるようですが、そういった方向けにアドバイスをいただけますか?

月神サキ先生

私の場合は、もともとファンタジーが好きで、恋愛要素を入れたいと思って「異世界恋愛ファンタジー」を書き始めました。最初は思うように恋愛が書けなかったんですけど、どうしたらいいかなと考えているうちに楽しくなって、それ以来ずーっと書き続けています。

ジャンルに悩まれている方にも、得意なジャンルや、好きなジャンルを書いてみることをおすすめします。

もしもの話ですけど、デビューできてそれが売れて、運よく他の出版社様からお声が掛かったら、当たり前ですが、一冊目と同じ系統のお話を依頼されます。ファンの方としても、「○○先生のこういう話がもっと読みたい!」という期待をしてくださると思うんです。私もそうなので……(笑)。

でも、それが自分にとっての苦手ジャンルで、本当は好きではないものだったとしたら書き続けるのは苦しいですよね。だからこそ、好きなものを書く、得意ジャンルを書くことをおすすめします……!

 

――――最後に、作家志望の方々や、次回のネット小説大賞応募者にアドバイスがあればいただけますと嬉しいです。

月神サキ先生

ここまでにもお伝えさせていただいた通り、とにかく書き続けること、そして自分好みのお話を書くことを大切にしてほしいです。

私も流行に関係なく、好きなものを書くようにしています。

時には、もしかすると批判的なレビューもあるかもしれません。それでも、好きなものを書き続けていただけたらと思います。

 

月神サキ先生、ロングインタビューをありがとうございました! 8月10日に出される『お尋ねの元大聖女は私ですが、名乗り出るつもりはありません』。発売を心より楽しみにしております!

 

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