ネトコン12グランプリ作品発売記念!ネット小説大賞主催特別対談 ネトコン12グランプリ作品発売記念!ネット小説大賞主催特別対談

本記事では、協賛いただいている株式会社双葉社様より特別ゲストとして、日本が世界に誇る国民的アーティスト・YOASOBIの"小説ブーム"を仕掛けるなど、数多くのヒット作やベストセラーを手がけてきた「世界的ミリオンセラー作品」の総合プロデューサー・渡辺拓滋様のインタビューをお届けします。

まさに今、世界的覆面ホラーミステリー作家・雨穴の担当「変なシリーズ」より『変な絵』、新作『変な地図』に触れながら、出版業界の世界的ベストセラーの作り方・海外展開・新メディアミックスについて教えていただきます!

株式会社双葉社
編集局次長/統括編集長

渡辺拓滋

ネット小説大賞
初登場の公式ゆるキャラ

しらたま

プロフィール

渡辺拓滋 双葉社 編集局次長統括編集長

「出版」×「SNS」×「動画」×「音楽」×「リアル」×「グローバル」を連動させベストセラーにするなど、新しい出版の「プロデューサー編集者」として知られる。

担当した作品は累計600万部以上を誇る。「出版」×「音楽」でコラボし、国民的アーティスト・YOASOBIの『夜に駆けるYOASOBI小説集』を出版。「音楽小説」ブームを作る。

「YOASOBI関連本」は世界5か国累計35万部突破の“大ベストセラー”になる。

「小説」×「スケッチ」という「新読書体験型」の小説ブームを作り、覆面ホラーミステリー作家・雨穴『変な絵』を企画総合プロデュース。

世界36か国200万部突破の“世界的ミリオンセラー”になる。同作を世界的な作品にした総合プロデューサーとして、「外国人特派員協会」での記者会見にも登壇する。

“世界的”に注目される出版も多く、サッカー日本代表・三笘薫『VISION夢を叶える逆算思考』を企画・構成プロデュース。世界で大きな話題となり、10万部を超える“ベストセラー”になる。

最新作として企画総合プロデュースを手がけた雨穴氏の『変な地図』が、発売1ヶ月で70万部突破のベストセラーとなる。米国の音楽チャート「Billboard」の世界初となる日本版「Billboard JAPAN」が創設した本の総合週間チャート「Billboard JAPAN Book Charts」で、栄えある「初週総合第1位」となる。

『変な地図』の歴史に残る「初週総合第1位」を記念した『Billboard JAPAN Book Charts 授賞式』が開催され、同受賞式の企画プロデュースを行う。

世界をアッと驚かせる「新しいヒット小説」を生み出そう!
━『変な絵』『変な地図』(雨穴・著)の担当統括編集長に教わる
“新時代のホラーミステリー”と“常識にとらわれない作品作り” ━



ホラーミステリー小説には世界的な大きな市場がある

ネトコン

現在のホラーミステリー・ジャンルの状況をどう見ていますか?

渡辺さん

出版社としては非常に大きな市場だと思っています。従来のタイプのホラーミステリー作品も根強い人気がありますし、それに加えて、「ゲーム」×「ホラーミステリー」作品や、「アニメ」×「ホラーミステリー」作品、「音楽」×「ホラーミステリー」作品といった、さまざまなエンタメジャンルとの掛け合わせによって、今後は日本だけでなく世界にもさらに広がっていくのではないかと感じています。


ホラーミステリー作品の魅力のひとつとして、個人的には「没入感」があるのではないかと思っています。読書の数時間、その世界に没入できて、本の主人公と一緒にその世界を体験することができます。『変な地図』を例にあげますと、雨穴先生作品でおなじみの主人公の栗原さんと一緒に冒険をしたり、青春があったり、恋愛があったり、謎解きがあったり、そしてゾクッとするようなホラー感もある。

読んでいる方々からは、「栗原さんと一緒に変な冒険旅行に行っている気持ちになれます」との声を多数いただいております。そうした主人公と一緒に幅広い体験ができるところが、今の読者の皆様に受けいれられているのではないかと思っています。

ネトコン

「怖い」というのは、年齢や性別や立場にあまり関係なく、誰にでもある感情だから、より没入できるんだろうなと思いました。

渡辺さん

そうですね。そしてホラーミステリー作品は、誰かに自然と話したくなるジャンルでもあると思っております。親子や友達同士で「ここが怖かった」、「まさか、このストーリー展開はすごい」と共有することで、作品が広がっていきます。本をもとにコミュニケーションのきっかけにもなるジャンルではないかと思っています。


『変な地図』は、Billboard JAPAN 様により新たに創設された「Billboard JAPAN Book Charts」の歴史に残る「初週総合第1位」に輝き、授賞式も行われました。今回、Billboard JAPAN 様とご一緒に、世界初となる『Billboard JAPAN Book Charts 授賞式』を私が企画プロデュースさせていただきましたが、今回の授賞式の様子が世界にも広がりさらに注目が集まると思っております。

ネトコン

確かにホラーミステリーは話題にしやすいですし、相手を選ばずに勧めやすいジャンルでもありますよね。今はSNSなどの口コミで本が売れていく時代ですから、ホラーミステリー作品が人気なのも納得です。

渡辺さん

ありがたいことに日本だけでなく、ハリウッドやヨーロッパなど海外の映像プロデューサーからもお声がけをいただくこともあるのですが、「日本のホラー作品や、ホラーミステリー作品は非常に注目されている」とよくおっしゃっていただきます。


このため、これからホラー作品やホラーミステリー作品を書く方には、日本国内だけでなく世界でも読んでいただける作品になり得る、という視点を持って創作していただくと良いのではないかと思っています。その意味では世界的な作家へのチャンスは無限大に広がっていると思っています。

ネトコン

雨穴さんの新作ホラーミステリー小説『変な地図』が10月31日に発売されて1か月ほど経ちましたが、『変な絵』に続いてNHKで「爆売れ」と特集されるなど社会現象にもなっており、すごく売れていますね。

渡辺さん

1か月で70万部突破という驚異的な数字で売れています。普段、本や小説を全然読まない子供、ネットで買い物を済ませる10代20代の若い方など、書店に普段あまり来られないような方々も含めた幅広い層が全国の書店に足を運んでくださっています。

そのことで、全国の書店さまにも本当に喜んでいただきました。書店さまや書店員さんにはいつも本当にお世話になっておりますので、ご恩返しが少しはできたのではないかと思い、私自身も本当に嬉しく思っております。

ネトコン

『変な地図』も、大人から子どもまで楽しめる作品で、幅広い方々に楽しんで貰えそうなのも大ヒットのポイントかなと思います。

渡辺さん

『変な地図』には、普段は本を読まない方など、すでに手に取っていただいた皆様からも、「地図やイラストも多く、マンガ小説的にわかりやすく読めるので、絶対に読むべきです」、「親子で読めて、これまでで一番の楽しい読書体験でした」などの声もたくさんいただいております。

親御さまが、自分が読んだ後にお子さまに勧めたり、逆にお子さまが友達の間で話題になっていて親御さまに購入を頼み、お子さまが読んだ後に親御さまも共に読む、というケースも多いようです。実際に、書店で親子が並んで『変な地図』を開いて読んでいる姿を目にしたときは、本当に嬉しかったです。

ネトコン

雨穴さんの作品が幅広い読者を惹きつける理由はどこにあるのでしょう?

渡辺さん

雨穴先生は小説だけでなく、YouTubeなどの動画制作やイラストや図版などもご自身で作ることができる100年に一人の天才的なマルチクリエイターで、動画も含め全てのコンテンツのクオリティが非常に高くとても才能が豊かな先生です。

『変な絵』や『変な地図』の小説を読者にお届けするときも、小説につながるYouTube動画を自らお作りになり同時に公開し、動画を見てから小説を読んでいただくという”新しいメディアミックス施策”をさせていただきました。作品が最高に素晴らしいのはもちろんのことですが、このことも新しい読者を惹きつけ広がった一因ではないかと思っています。

ネトコン

プロモーションのための動画はよく見かけますが、雨穴さんの動画はそれ自体がひとつの作品ですよね。動画を見ると、もっと深く知りたくなって、小説を読んでみたくなります。

渡辺さん

さらに、本の中にイラストや地図が豊富に入っていて、それらがストーリーと密接に絡み合っています。小説を読みながらイラストや地図を見るという、新しい読書体験ができることも雨穴先生作品の大きな魅力のひとつだと考えています。

『変な絵』では雨穴先生作品の約100枚のイラスト、『変な地図』では32センチの特大考察マップがついており、さらに本文中には約200点以上の地図が登場します。
読みながらそれらを同時に眺めることで、主人公と一緒に旅をしているような臨場感が生まれる感覚を楽しんでいただけているのだと思っています。

ネトコン

日本だけでなく、雨穴さんの『変な絵』は世界中でファンによる「読書会」が開かれるなど世界的にも人気がすごく高い作品ですよね。

渡辺さん

おかげさまで『変な絵』は5大陸36カ国と地域で200万部以上売れており、イギリスでも大手書店チェーンWaterstonesの「年間ベストブック大賞」の最終候補にノミネートされるなど高い評価をいただいております。新作『変な地図』も発売前に7カ国から翻訳出版のオファーが異例で来るなど、世界から早くも高い注目が集まっています。 

雨穴先生の小説と絵や地図が一体となって作品構成されている作風は、世界的に見ても雨穴先生にしかできない「パズル小説」的な作風となっており、海外でも子供や若者から大人まで非常に高い評価をいただいている理由ではないかと思っています。世界中で、雨穴先生のファン同士が集まって「読書会」をするなど、雨穴先生のファンは世界でもすごい数となっていると聞いています。

ネトコン

『変な絵』、『変な地図』ともにイラストと地図、そして緻密なストーリーにどんどん惹きこまれて、読むのが止まらない小説になっていました。しかも「怖い」だけでなく、どこかフッと考えさせられるような、人間って何だろうって思いを馳せてしまうような、そんな作品だなと思いました。

渡辺さん

ありがとうございます。今回の『変な地図』は制作に一年を要し雨穴先生ご自身が、これまでの「変なシリーズ」の集大成の最高傑作だとおっしゃっています。本当に読み応えがあるホラーミステリー小説となっております。『変な絵』、『変な地図』ともに、雨穴先生にしか伝えられない深いメッセージが込められております。そこもぜひお読みいただきたいですね。

ネトコン

日本発のホラーミステリーが世界中で読まれていることを嬉しく思うとともに、ホラーミステリー小説の可能性を感じさせてくださるお話しでした。


次の章では、小説を書くときに知っておきたいノウハウについても伺っていきます!





ストーリーを作れる人がこれからのコンテンツ過多時代に一番大切になる

ネトコン

売れる作品や作者にはどんな特徴があるのでしょうか?

渡辺さん

一番重要なのは、今までの常識にとらわれない作品のオリジナル性だと思っています。今の時代、音楽、ゲーム、アニメ、配信ドラマなど、たくさんのコンテンツがありますから、まずは自分が作った作品を見つけてもらえるかどうかが非常に重要だと思っています。

どれだけ良い作品でも、読んでもらえなければ始まりません。テーマもストーリーもタイトルも、独自性の高い世界観や強い引きを持った作品が売れ、それを作ることができる作者が売れる作家になられるのではないかと思っています。

ネトコン

オリジナル性のあるものを生み出すにはどうすればよいでしょう?

渡辺さん

日常にあるちょっとしたきっかけに気づき、関心を持てるかどうかだと思っています。一例で言いますとスポーツを見ていても、感動する瞬間ってありますよね。たとえば駅伝で誰か一人が倒れても、別の誰かがその人の気持ちを受け継ぎ、タスキをつないでいくような場面などです。そうした「人が心を動かされる瞬間」に気づけるかどうかがまずは大事だと思っています。


そうした感情が揺れるポイント――「ここはウルッとする」「ここはゾクゾクして怖い」と感じるような瞬間は、日常の中にもたくさんあると思っています。そうした自分にしか気づくことができない感情のポイントをしっかりと見つけることができれば、それを元に自分なりに作品を作る際にオリジナル性のあるテーマやストーリーが生まれてくるのではないかと思っています。

ネトコン

「ネット小説大賞」でどんな作品や作家に出会いたいですか?

渡辺さん

これからの作家になられる方は、小説が書けるだけでなく、自分でマンガが描けたり、ゲームを作れたり、音楽が作れたりと、マルチな才能を持った方が世界で活躍できる作家になれるチャンスがあるのではないかと思っています。そう考えると、作品のテーマを考えるときも、必ずしも、小説のテーマから入る必要はないと思っています。


例えば、「これはゲームの企画になるな」と思える案があれば、先にゲームの企画を考え、そこから小説のテーマにつなげていく。ゲームから映画化され大ヒットした『8番出口』のような例もすでに出てきていますしね。あるいは、ホラーミステリー的な音楽を先に考えて、そこから小説へ展開させるという方法もあるかもしれません。そのように自分の得意分野をフル活用して、マルチな才能を発揮し、そこから小説作品を考えられるような新しい作家さんに出会いたいと心から思っています。

ネトコン

最後に、応募者へのアドバイスをお願いします!

渡辺さん

これからのコンテンツの過多時代やAI化が進む中で一番大切なこととして求められるのは、先ほども申し上げました通り、常識にとらわれない「オリジナル性の高いストーリーを作れる方」だと私は思っています。なぜかといいますと、ストーリーこそがすべての原点だと思うからです。ストーリーがまず一番最初にあるからこそ、それが音楽になり、ゲームになり、アニメになり、映画にも海外出版にもなる。

YOASOBIさんとのお取り組みもまさに小説作りからスタートし、そこから音楽、世界へと広がっていきました。このように「オリジナル性の高いストーリーを作れる方」なら、そこから時代に合った様々なメディアミックスや海外展開も無限に広がる可能性があります。

小説家は大きな夢があるお仕事だと思いますので、ぜひそうした世界にもつながる無限の未来を意識しながら作品づくりをしていただけたらと思っています。新しい才能のある方に出会えることを、本気でとても楽しみにしています。



国民的マップミステリー『変な地図』70万部突破!




主人公はあの栗原さん!!

『変な家』『変な絵』に続く、雨穴「変な」シリーズの集大成!


早くも70万部突破! 「国民的マップミステリー」となっている。主人公は、雨穴の「変なシリーズ」でおなじみの栗原さん。事件の謎を探る”特大考察マップ”つき。


2015年、大学生の栗原は、意外な事実を知る。
彼の祖母が、正体不明の古地図を握りしめて、不審死を遂げたという。
その古地図には、7体の妖怪が描かれていた。
これはいったい何なのか。なぜ、祖母は死に際にこんなものを持っていたのか。
謎を探るため、栗原は旅に出る。

そこに待ち受けていたのは、海沿いの廃集落、不可解な人身事故、潰れかけの民宿、因縁に満ちたトンネル、そして古地図に秘められた悲しい事実だった――。

祖母はなぜ死んだのか?
妖怪の正体は?
ホラー、ミステリー、サスペンス、冒険、青春、恋愛……
2024年書籍売り上げ1位!雨穴が送る異形の王道小説。

「変なシリーズ」でおなじみの栗原さんと一緒に、探偵気分で「変な冒険旅行」に出てみませんか。

あなたには、この何かがおかしい「古地図」の謎が解けますか?



ページトップへ