ネット小説大賞から一言：

実際現場でもホラーブームを感じ、注目している編集者様が多い様子です。
特に、ネット小説大賞の受賞作としてホラー作品とのご縁を結びたいと希望される企業様が例年以上に多く、小説・コミカライズともに大きなチャンスがありそうです。
他ジャンルと比較して特徴的に感じるのは、小説作品を想定されている企業様が過半数を超えている点です。小説からメディアミックスの広がりを期待されているケースも多く、ホラーというジャンルが持つポテンシャルに、業界全体が注目しているようです。

恐怖心を煽るだけではない、キャラクターを主役とした物語

・ 単に怖いだけでなく、強烈なキャラクターの魅力で読者を獲得できる作品

・オカルトやSCP（不可思議なモノ・現象）に巻き込まれながらも、問題の解決を図るキャラクターたちの活躍を主軸にした作品

・キャラクター小説として楽しめる、人物の魅力や関係性（男女のバディやブロマンスなど）にフォーカスされた作品

・キャラクターものとして怖いものが苦手な人でも楽しめるような作品

・怪異に直面したキャラクターたちの人間関係の面白さにもフォーカスされている作品

「考察」を誘う、リピート必須の作品

・ 考察が捗り、思わず何度も読み返したくなるような、構成力の高い作品

・ミステリーホラー系の作品

地に足のついたリアルな恐怖（モキュメンタリー）

・ 現実の延長線上にある「地に足が付いた作品」や、日常に静かに浸食してくるようなモキュメンタリー作品

・モキュメンタリー作品や、「既存作品にないフック」がある、新鮮な切り口の作品

・「203号室」のような不気味で人間の怖さに触れたホラーやオカルト作品

視覚的な要素を含むホラー作品

・ ビジュアルから怖さを演出できる怪異・キャラクターが登場する作品

・少し性的なハプニングを含むパニックホラーや、動物（サメ、クマ、虫、ワニ等）に襲われる王道パニックホラー

・視覚的にも恐怖を煽ることができる作品

「演出力」の高さで魅せる読み物

・ 小説でありながら、構成力や演出力が高く、「読み物として面白い」。(ホラーならではの「演出力」というワードが印象的です。)

時代や地域性を活かした作品

・日本の実在の都市や地方など、土着的な要素がある作品

・現代ホラーはもちろん、昭和・大正くらいの年代のホラー作品

メディアミックスを意識した展開

・実写化が望めそうな作品

・世界観を統一した短編作品での連作短編になりそうな作品

ネット小説大賞から一言：

引き続き、土着系ホラーやモキュメンタリーといった人気ジャンルの需要は高い一方で、オカルト系やSCP系などで、ライトノベルやキャラクター文芸といった分野に関心を示す編集者様も多くいらっしゃいます。

その他ですと、バディやブロマンスといった関係性を描くホラーや、パニックホラー系にも注目が集まっています。

特にコミック化やメディア展開を視野に入れている企業様は、絵として魅力的なキャラクターや怪異を重視する傾向が見られます。

ホラージャンルへの注目度は全体的に高く、流行りのモキュメンタリーに限らず、ホラー要素を持つ作品全般にチャンスがあると思います。