紹介レビュー一覧

高校に入ったら同じクラスにアメリカ人の女子がいた

読んで楽しく勉強になる、新感覚ラブコメディ


本作の特徴は何よりもまず、英語書かれた会話文があること。きちんと翻訳され、解説までついているので、とても読み手に優しい。英語の教本のような作品だ。
ここだけみて、忌避感を抱いてしまう人もいるかも知れない。しかし、この作品は素直に描かれる人間模様が面白い。
外国人であること、英語が喋れること。周りとは違うが故に浮いてしまう。そんな日本独特の同調圧力がありありと描かれ、少女の苦悩が伝わってくる。
そこがリアルに表現されているからこそ、主人公の特異性が目立ち、ヒロインとの交流がより一層微笑ましいものに感じる。
特有の居心地の悪さの中、自分の気持ちを犠牲にすることなく、折り合いをつけるべきところを模索する主人公は、どこまでも等身大で、とても魅力的だ。
かっこいい言動で周囲を置いてきぼりにするだけがやり方でないことを教えてくれる。

是非ご一読を。

ワールズエンドの歌姫

これは時代の流れに立ち向かう者達が奏でるストーリー。音楽を愛する者達が織りなす青春成長物語だ。


これは流行という強大な敵に噛み付く、レジスタンスの物語だ。

時は2020年。
世界中の音楽業界はとあるアーティストが席巻していた。

その名は『Mix』。この世界で絶大な人気を誇っており、誰も彼もがMixに憧れ、虜になり、真似をする。

しかし、そんなMix一色の音楽界に辟易している者達がポツリ──この物語の主役達、この青春を奏でる者達だ。

主人公達は「音楽を殺した」とMixを非難し、超えようと日々軽音部で活動し続けている。
ただ、彼らはプロでもなんでもない。それは世迷言と呼んで然るべきものだった──しかし、ある少女との出会いで運命は動き始める。

山あり谷ありな彼らの物語は何処までも青春で、不恰好で、美しい。思わず夢中になってしまう。

是非、彼らの物語にスポットライトを当ててみてくれ。

個性的なメンバー達が奏でる音楽と物語は、何処までも声高々に読者と言う名の天へと響き渡るだろう。

姫の花道~身代わりの姫と暁の王~

幾つもの国家。滅んだ王国。動乱の気配ただようオアシス都市群――異世界・恋愛のカテゴリに収まってないよ?(いえ、恋愛もきっちり組み込まれてますとも!)


 セリスという15歳の姫がいた。彼女は選んだ伴侶を、世界を繁栄させる王にすると予言された「幸福の姫君」――

 あらすじは必要ありません。読むと癖になる。気がつくと、ぐいぐい惹き込まれる。
 なぜか?物語の人物達が、本当にそこに生きているみたいだから。

 始まりはセリスから見た世界。

 彼女は無垢で、独特な思考の持ち主。兄は曲者な寂しがりや。総司令官どのは……(笑)…失礼。かれは丸ごと、面白い。

 他にも「他」と一括りにできない濃い人びと。ある意味、群像劇です。
 とくに会話が秀逸!軽妙なやりとりの合間に刃を突き付けあうような緊張感。男性キャラの色気も凄まじい…

 尚、姫が真実に気づいてからが、本当の「物語」。
 歴史のうねりの中に身を置いたような感覚を味わえます。姫の成長も目が放せません。

 中央アジアはお好きですか?
 ぜひ読んでみて下さい。

辰巳先生の国語科授業

なあ、君。森鴎外の『舞姫』を読んだことあるかい?無いならこの作品を読むと読んだ気になれる。読んで、好きならこの作品は刺さる。嫌いなら見方が変わる。エリスたんはぁはぁ?おお同志よ、語り合おうか。


なあ、君。森鴎外の『舞姫』を読んだことは?
まだ読んでない?
この作品を読むと読んだ気になれちゃう、お得。
どこが面白いか分からん?
りかいできてないのさ。作中に解説あるよ。
ルーズな豊太郎が許せん?問題なし!
もし舞姫が嫌いなら作品の見方が変わるぜ。
エリスたんはぁはぁ?
ロリ……もとい同志よ、語り合おうか。

現代の国語教師を主人公としたスクールラブ、ミステリー、そこに名作を絡めた巧みなストーリー。

高校教師×女子高生なピュアで背徳的?な恋愛模様に、他にも好意を寄せる女性たち。
ん?タグを確認。……ハーレム!オイィ!
高校教師のライトなハーレム、ただし手を出したら死ぬ!の行方は?

さらに汁まみれエリスたん!相沢×豊太郎!鴎外先生を冒涜するヒロインの明日はどっちだ!?

安心の完結済みで、待たされること無くイッキ読み可能!
さらに作者さん、第二部も制作中!
これはもう読むしか無いね!

薔薇騎士物語

優美、でも甘くない『骨太』な王国恋愛譚。女性はもちろん、男性もどうぞ


男装の麗人にして凄腕の騎士アトレーユ、美しき王女キャルメ、隣国最強の騎士ラスティグ、謎多き王太子と姫君たち…と、登場人物がとても華やかな異世界王国恋愛譚……
なのですが、こちらの作者様、甘っちょろい恋愛脳を持ってないようです。

お話は意外にもガッチリ骨太。王位継承を巡る陰謀が交錯し、スパイが暗躍。激しいアクション、果ては互いの国の軍勢衝突…と、アクション+ミステリー盛り盛りです。

そんな殺伐とした中で、キャルメと仕えるアトレーユの密やかな触れあい、アトレーユとラスティグの勘違いしつつも少しずつ近づいていく過程、といったいくつもの『愛』が描かれる。
登場人物それぞれは使命や矜持にこだわって生きていて、とても格好良い。そんな張り詰めた生き方が下地にあるからこそ、そっと触れあう『愛』が宝石のように輝いています。

ストーリーでぐいぐい引っ張ってくるので、男性でも読みやすい一作。ぜひご一読を。

心優しき少女は魔姫となる

黙示録きた~っ!さて?心優しき少女レイは魔姫となり天命零と重なるのか


★★★ Excellent!!!
天命零(みこと れい)はヴァーチャルネットワークの開発者として、地球の12人の支配者が12神となり全人類を管理するシステムを完成させた。その結果、『大いなる存在』は人類を見放し……。天命零(みこと れい)は、心優しき少女レイとなり、魔姫(魔神)として人類を滅ぼす宿命を負う。心優しい作者さまが人類の宿命に心を痛めておられるのが目に見えるように感じられる。大作となり多くの読者の圧倒的な支持を受けるだろう。そしてその時でも、この作品は「ネタバレ」に耐えうる力強さを持っている。第一級の作品となる。

ハインラインは6の6乗の6乗としてその数の世界が実在しレンズマンやスランやらオズの魔法使いやらみんな実在するパラレルワールドを発見し、「汝は神なり」と結論した。
桜華 夜美さまは、如何なる未来を描かれるのか?
私は、長期的な視野から、楽しみにしているのである。

美少女に恐喝されてフットサル部入ったけど、正直もう辞めたい

燻った想いを彼に重ねて、感情を弄ばれてみませんか!? ~"才能"によって孤立し、未成熟なまま成長してしまった青年が飛躍する物語!!~


過去の呪縛を背負い燻っている青年と少女の強烈な出会いが、運命の歯車を動かします。

【開幕、土下座!?】
それがフットサルとの邂逅です。
過去を刺激されながらも、少女の起こす旋風に巻き込まれていきます。
奇妙な縁で集まった5人でフットサル部を設立。少女たちとの交流は新しい風を呼びました。
それでも、彼は一歩引いた立ち位置を維持。内面での葛藤が、あと一歩を踏みこめない。そんなジレンマが、いじらしい事この上ないです。

【立ちはだかる強敵、サッカー部!!】
大きく歯車が動くのは、サッカー部との対立でしょう。降りかかる試練を前に、彼は過去と向き合う事になり……

【今、飛翔の時!!】
サッカー部との試合が、溜めに溜めたエネルギーを昇華させます!
芸術的ともいえる伏線回収が、ドラマを、熱を、感動を生み出すでしょう。ここまで来たならば、あとは揺れ動かされる感情に酔いましょう。

花束

尊くて切ない、恋愛小説


本作は、二人の少女の成長と恋模様を描いた百合作品である。
本作のテーマは、百合であり、女の子同士の恋愛模様。そこに戸惑いを抱くのが主人公ではなく相手側であることもまた、本作の面白い要素だ。
ある種王道路線を往くストーリーを、また違った目線から楽しむことができる。
何よりも本作の魅力は、純文学を思わせるほど豊かに表現された地の文にあると思う。
心理描写はとても丁寧で、主人公の心のありようを繊細に表現し、情景描写はその光景を思い浮かべるのにまるで苦にならないほど、多彩な言葉で描かれる。
だからこそ、中心となる主人公の心情に感情移入しやすく、紡がれる尊くも切ない物語に没入でき、導かれる結末に抱く感情もまた大きい。
どうしてそういう結末を迎えたのか。物語として描かれる部分とは別に、読み手に想像の余地を残す良作。

是非、ご一読を。

【R15禁BL】ブラッディ十字架―魔王が愛した吸血鬼―

「私を殺して下さい」と願う、同族を滅する力を持って生まれてしまった吸血鬼。そんな彼・レオンと次期魔王・ルキフェルが紡ぐ、もどかしい愛の物語です。


あらすじにもある通り、ムーンライトノベルズに掲載されている作品の過去編でもあり、悲恋が確定しています。
私は、特にコンテストに参加している作品は、本編があっても「単体で楽しめる作品かどうか」を重要視しております。こちらの作品は単体でも楽しめて、かつその後の話(=ムーン掲載の本編)も読んでみたいと思わせる作品です。
悲しくてもいい、二人の愛の行く末を見守りたい。そしてその後が知りたい。そう思わずにはいられない作品です。年齢制限をクリアしている読者様は、ぜひ、ムーンライトノベルズに掲載されている本編『だってインキュバスなんだもん仕方ない~』もお読みになってみてください。

だから、君に“嘘”をついた

神様が課した試練でないならば、きっと"私"は乗り越えられる


この作品での神様は、人に乗り越えられない試練を課す存在です。
それを念頭に置いたうえで、物語を楽しみましょう。

これは、甘酸っぱい恋のお話。
"私"が彼に惹かれていった過程が、丁寧な描写で綴られています。

彼の笑顔に、彼の言葉に一喜一憂する"私"。
好きなのに勇気が出せないジレンマには、読んでいてもどかしさすら覚えます。

そんな"私"に感情移入しながら、待ち受けている試練に挑みましょう。
最後の試練を前に"私"が出した答えとは?

そう思いたくて、自分に言い聞かせた?
自信を持って、そう思った?
それとも――

この作品を読んだ"あなた"は、どう感じるのでしょうね?
私? 私には、彼の飾らない姿はとても美しいと思いましたよ。

憧れの乙女ゲーム転生だけど、テンプレ悪役令嬢だなんて聞いてない!

テンプレだからこそ面白い!


異世界チートにならんで、テンプレの大御所ともいうべきテーマ。悪役令嬢。
本作は、その王道テンプレをいかにテンプレらしく面白いものにできるかという試みのもと描かれている。
読み進めてみればなるほど、納得。とても面白い。
どこかで見たことあるなと思う人は少なくない。けれど、整った文章とノリの良いテンポがストーリーを先導し、飽きることなくスラスラ読んでいける。
そして、王道故の楽しさがある。先の展開を読み手に予想させつつ、本作オリジナルの意外性を含んでストーリーは展開していく。率直に読みやすいのだ。
地盤がしっかりとした世界観を用いて物語を描く。その利点を最大限に活かしていると感じた。

是非ご一読を。

小雀恋模様

障害×落語×ラブコメ こいつは実質3P作品。


『私の目が見えるうちに乳首見せてほしい』

好きな人にいわれりゃ考えざるを得ないが相手は子供で女子高生。
我らが小雀姐さんは天才だ。天才だから周りの事なんてわかっていないし、好きな事以外には目にもはいりゃしない。
人間国宝の師匠だって平気でいじる。まるでなろうの読者じゃないか。

恋は盲目と言うけれど本当に目が見えなくなるなんてな小雀姐さん、目が見えるうちに好きな人の笑顔をみたいと大暴走、家宅侵入を果たすなんてあんた落語家になれるシャレっぷりだよ。
落語家にされました。今では小粋なかけあいを師匠と言い合う仲に。
いや、恋人とかけあいたかった。何をと聞くな。未成年で拒否られた。

小説世界は見えないから書くしかない。
落語の江戸は観たことないから心に描くしかない。

恋が盲目おれらもめくら。見えない未来に瞠目の一席は必見ですよ。

ずっと君のこと ──妻の不倫

主人公の鷹也は幼なじみのアヤと結婚します。


ほどなく、娘のスズが生まれます。
自分が家族を養わなければと、鷹也は気負います。

仕事に没頭する鷹也。
帰宅は月に一度。
娘の成長はメールで見るだけ。

あまりの状況を見かねた社長は、鷹也にひと月の休養を指示します。

久々に帰宅した鷹也は気づきます。
我が家に居場所がないことを。
同時に悟ります。
この状況を招いたのは、自分自身であることを。

鷹也は自分勝手さと傲慢さを反省し、奮闘します。

アヤとの関係を修復し、娘のスズとも本物の父娘の関係を築きます。

もう大丈夫。
俺は家庭を取り戻した。

ようやくそう思えたとき、鷹也は性感染症にかかります。

ですが、鷹也が関係を持ったのは、妻のアヤだけ……

物語は半ばを過ぎたところ。

連日盛り上がる感想欄の熱気に、冬の寒さを忘れてしまいそうです。

薬の魔物の解雇理由

人間と魔物に妖精に精霊に竜といった人外者達が、おいしいご飯を食べたり、狩りをしたり、お祭りに参加したり、ほのぼのしたり…


復讐を遂げひとりぼっちだったネアが契約の魔物であるディノを初め、領主や騎士、妖精の王族に仮面だったり選択だったりする魔物や、終焉や塩の魔物、不思議な生物や竜など、様々なものに出会いこのひどく美しく恐ろしい世界を割と強かに生きていく。
そんな日常を楽しく、時には悲しく、そして幸せに見ることの出来る物語です。

登場人物全員の作り込みがすごく、序盤に名前だけ出てた人物が後に思ってもいなかった登場をしたり、読んでいてわくわくする気持ちがたくさんです!
100話まではプロローグのように感じ、それ以降は続きが気になってどんどん読み進めていけると思います!

魔術があり人外者もいるファンタジーな美しい世界にどっぷり浸かることの出来るおすすめの小説ですので、ぜひ読んで見てください。

婚約破棄された悪役令嬢、実は女神様でした。

主人公のサシャ・フリークは公爵令嬢。


ある日、サシャは婚約者のハロルダ王子に婚約破棄されます。
きっかけは、王子に横恋慕した男爵令嬢が流した悪評。
愚かにも、ハロルダ王子は悪い噂を信じてしまったのです。
しかも、サシャは実家の公爵家からも追い出されてしまいます(いや、実は……)。

ですが、本当に不幸になったのはサシャではありません。

実は、彼女は女神サレーシャの生まれ変わり。
守り神サシャがいなくなったあと、王国は大混乱に陥ります。
逆に、自由を手に入れたサシャは冒険の旅に出ます。

サシャを連れ戻そうとするハロルダ王子。
ハンサムだけどちょっとトボけたところがある、ワケあり男のルイス。
みなし子のエルフの少女ミーナ。

魅力的なキャラクターが次々登場する悪役令嬢の物語をぜひともご一読ください。

そして、現役高校生の作者様、部活も頑張れ!(笑)

婚約破棄王子の最低な冒険!

残念でも、そんな王子が好きだと思わせる作品


主人公はまさかの婚約破棄を【言い渡す側】の王子様。チャームポイント(本人談)はキノコヘアーで、破棄を言い渡した自分はカッコイイとか思っている残念王子。

でも王子が(多分)頑張る話なんだよね? と信じて読み始めたのですが、従者には全く尊敬されてないし(つっこまれてるし)、爺のほうがカッコイイし、クールな美青年も登場しちゃうし。(しかも強いし)

王子、王座どころか、主人公の座すら危ういよ!と、いい意味で読者を心配にさせつつも、先が気になってしまう作品です。

そして黒幕が怖い。とっても怖い。こんなんと闘って勝てるの? と思ってドキドキしてしまう。
そんなギャグとシリアスを作者様の巧みな文章によって、物語の人物達が魅力的に彩られた作品です。

最後に、残念といわれようと、私は王子が一番好きです。

あなたとならば不幸でも

絶対に諦めない――少女の信念が、呪われし魔法使いの運命を変える。


森の奥にひっそりと住まう魔法使い・リディのもとに、ある日、一人の少女・エマが迷い込んでくる。

関わった者を不幸にしてしまうという呪いに苦しむリディと、そうと知りながらリディに寄り添おうとするエマ。
リディはエマを想うがゆえに突き離そうとし、エマもまた、リディの孤独に触れながら彼を一途に想い続ける。
互いが互いを大切に想うばかりにすれ違ってしまう二人に胸が締め付けられ、どんな未来が待っていようと絶対に諦めないエマの姿には真の強さが垣間見えて勇気をもらえました。

タイトルを見事に回収するラストは清々しく、中盤の重さを払拭する読後感の良さでした。
恋愛小説としても、二人の成長譚としてもオススメできる一作です。

多難領主と椿の精

黒い闇を抱える、若い二人を中心とした、異世界ヒューマンストーリー


第二妻の第二子、レイシール。一応、貴族なのだが正妻の子でなく、
幼少の頃に受けた残虐な仕打ちのせいで、歪な優しさで自身を守る術を付けてしまった不幸な青年。

彼は『望郷の泉』で、自分の意志とは関係なく、サヤと名乗る異世界人を引きずり出す。
彼女もまた、幼き頃、黒い闇に侵されていた。

似ているようで似ていない二人の境遇。だが同じく闇を抱える二人の運命は、この泉によって引き寄せられた。

人望があり思い遣りの深いネイシールが、見た目麗しく異世界の知識とややチートな力を備えたサヤに恋慕しながらも、過去の禍根や闇と向き合い、成長しようと努力する。
そんな彼を必死でサポートする親友や従者達。果たして二人の運命はどう進むのか。

サヤの知る前世界の知識が、異世界で役に立つ面白さも散りばめつつ、絆や友情、恋や邪な感情等、様々な人間関係がつい気になって引き込まれる良作です。

平成最後の夏、レンタル彼女と一緒に過ごした

青春ゾンビ達へのエール


あなたも青春ゾンビですか?
恋愛に挫折した人、恋人がいなくて死にたい人にオススメです。

※※※
彼女が出来たことの無い男が自分探しの旅に出る。旅の果てに流れ着いた廃校舎で出会ったのは「レンタル彼女」だった。レンタル彼女は彼女の作り方を教える代わりに、過去の恋愛に決着を付けようと誘う。小中高校生・大学生、その全部で忘れられない女の子たちとの思い出が男にはあった。そんな青春を夕暮れの教室で振り返り始める。男は死にたいだけの人生をやり直せるのか? 純愛主義者とゾンビとブドウの恋愛物語です。
※※※

「主人公の成長」に魅せられました。
恋愛敗者の主人公は恋人が出来ないことを涙と共に嘆きます。しかし、レンタル彼女との付き合いを経て大好きな女の子の為に再起して踊り始めます。そこに格好良さを感じました。
ぜひご一読を。
諦めたはずの恋愛をもう一度頑張ろうと思えます!!

アウトドア系男子が、自宅警備員になる方法

陰キャなゲームオタク女子と、陽キャな先輩の真逆な個性が織りなすラブコメディー


演劇サークルの体験入部の際披露した彼女の演技に惚れこんだ主人公、先輩こと村木実は、熱心に役者として本城綾乃を勧誘する。
熱心で情熱的で一途で真っすぐな先輩は、陰キャを自称し、村木のような陽キャとは接したくない彼女の、容赦ない罵詈雑言にも屈せず、積極的に彼女に接触しようと試みるも、本城は真正面から受け止めたくない様子。
お互いの環境が違う事を理由に線引きしたい本城に対し、ポジティブシンキングな先輩は容赦なくずかずかとその線を乗り越えてくる。焦燥や苛立ちが募りつつも、一生懸命に関わってくる先輩を、否応なしに意識し始める本城。
どうして先輩はここまで必死なのか。
幼馴染や妹等、様々なバックアップも絡みながら、二人の今後の関係がとても気になります。ラブコメの王道である、二人の心変わりも上手く表現出来ていて、読んでいて飽きない作品です。

北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし

海外旅行(ヨーロッパ)に行きたくなる!


北欧(フィンランド)に行って、オーロラを見たり、そりに乗ったり、夜明けを見たり、トナカイの世話をしたり、ジビエ料理を食べてみたくなる小説です。
奥方の方の実家がドイツ(中欧)なので、そっちにも旅行したくなります。(笑)
とにもかくにも料理がおいしそうです。産地直送、地産地消ばんざい。
個人的にはドイツが好きなので、ドイツ編の方が楽しかったです。何はともかく、ソーセージ!!(笑)
男女逆転のあま~い恋愛小説ですが、(旦那さんは雪の妖精さんのような外見なのに、恋愛に関しては押せ押せ状態で、両想いなのに、奥方を口説きまくる。(^_^;))恋愛のみならず家族愛の物語です。

シンメトリーの翼 ~失われた火輪 世の禍を愛した娘~

あなたを守りたい。その想いだけで歩きだす。


ドラマチックなラブストーリーや、じれじれな両片想いものや、
読者をがっつりとちがう世界に連れて行ってくれる異世界ファンタジー(和風)や、
読み応えがある長い話が好きな人にお勧めの小説です。

色彩豊かな美しい異世界。天帝が絶対的な力と正義を持つ世界。けれどその世界は壊れかかっていた。
世界の救済は、主人公たちにかかっているけれど、ヒーローとヒロインの関係が、奇妙にねじまがっています。
ねじ曲がりつつも、たがいに思いやるふたりがとても素敵です。
少しずつ味方も増えてきて、ハッピーエンドになりそうですが、……黒幕と思しき方々が強すぎて、怖すぎて、どうすればいいのか読者でさえ頭を悩ませます。

がんじがらめの滅びの運命を、どう回避すべきか。
定番文句ですが、秋の夜長にお勧めの恋愛ファンタジー小説です。

謙虚、堅実をモットーに生きております!

レブな日常系うんちくラブコメディ


嫌な人物はほとんどいないです。ほとんどみんな、いい子もしくはいい人です。
 なのに、……主人公を筆頭に、どこか変なキャラばかりです。(^_^;) 妙な性格というか、残念な中身というか。
 そんなキャラたちが、わちゃわちゃと過ごす学校生活です。
 たまにピンチがあります、すごくピンチもあります。でもなんとか切り抜けて、たまに恋愛要素があるような、ないような……?
 どこか残念だけど、魅力的な男性キャラが多いので、主人公と恋愛関係になってほしいのですが、……ならなくてもいいような気もします。(笑)

 個人的には、伊万里様が一番、好きです。
 ただ本当にキャラが多い小説なので、読む人によってお気に入りキャラはちがうのだろうと思います。
 あなたもぜひ小説を読んで、お気に入りのキャラを探してみてください。



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